名探偵コナン・まじっく快斗の二次BL小説。同ジャンル諸先輩方の作品に触発されております。パラレルだらけですが基本は高校生の新一×快斗、甘めでもやることはやってますので閲覧は理解ある18才以上の女子の方のみお願いします。★印のカテゴリは同一設定で繋がりのあるお話をまとめたものです。up日が前のものから順にお読み下さるとよいです。不定期に追加中。※よいなと思われたお話がありましたら拍手ポチ戴けますと至極幸いです。コメント等は拍手ボタンよりお願いいたします! キッド様・快斗くんlove!! 《無断転載等厳禁》

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硝子の欠片2《2/2》(白馬×快斗)
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振り向くと、一番会いたくない相手が立っていた。

白馬探が。



「黒羽くん」

「・・・」

聞かれた。覚えたことのない熱が顔に集まる。
なんで。
恥ずかしいとかじゃない。これは頭にきてるからだ。

足元に置いてた鞄を掴み、立ち去ろうと踏み出したら、白馬が横に動いて俺の前を遮った。

「どけよ…!」

だめだ。顔があげられない。体中が熱い。

「ずっと元気がないので、もしや傷がまだ痛むのかと心配になって。それに──あれは…僕だって」

僕だって、何だよ。

「!」

すっと白馬の気配が近付いた。

動けない。

頬に白馬の指先が触れる…。


「僕がずっと想い描いていた君へのキスは、あんなものじゃない」








眩暈がして、俺は白馬の胸に手を着いた。

優しく、溶けるように甘い温もりに包まれる。

白馬からのキス。

縋ってしまいそうになる。



だめだ。

だめだ、コイツは。

怪盗の秘密を暴こうとしている探偵なんだぞ。

しっかりしろ、俺…!!


俺は白馬の胸を突き飛ばした。

白馬の顔は見なかった。 

鞄を掴んで今度こそダッシュした。 

訳が分からなくなるくらい、心臓が大きく跳ねていた。











───黒羽くん!!




風に乗って白馬の声が聞こえた。

気のせいじゃない。俺は校庭を走って正門へ向かう途中、振り向いて屋上を見上げた。

白馬の姿が見えた。

どくん、どくん、と心臓はまだ跳ねている。脚が震えて、転びそうだ。





───黒羽くん、僕は、君が好きだ!





声は風に揺れる木々の葉の音に混じって半分掠れて聞こえた。

だけど、空耳じゃない。

白馬は確かに叫んだ。俺が…好きだって。

校庭の陸上部が動きを止め、みんな耳を澄ませて白馬の方を見ている。

白馬はもう一度、俺に向かって大きく叫んだ。




───黒羽くん、君が好きなんです!!





わっと歓声があがり、陸上部の連中が拍手をする。

俺は駆け出した。

白馬はバカだ。

だけど、俺はもっとバカだ。

本当は自分の気持ちに気付いてるのに、それを認めるのが怖くて。

だって、俺は怪盗で、白馬は探偵なんだ。

本心を明かすなんて出来っこないじゃないか。

屋上の白馬に背を向け、ただただ逃げるように俺は学校を後にした。

苦しかった。
心に刺さった硝子の正体が解ってしまったから。

白馬のキスの余韻が切なくて。

泣きそうだった。







20170821
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※書きながらどんどん予定と違う展開に…あげく両想いというか両片想い状態でひとまず締めてしまいました。この続きはいずれまた(汗汗)。


●拍手御礼
「同棲未満」「硝子の欠片1&2前編」、カテゴリ☆噂の二人 ほか、白快各話へ拍手連打ありがとうございました(^_^)ノ

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