名探偵コナン・まじっく快斗の二次BL小説。同ジャンル諸先輩方の作品に触発されております。パラレルだらけですが基本は高校生の新一×快斗、甘めでもやることはやってますので閲覧は理解ある18才以上の女子の方のみお願いします。★印のカテゴリは同一設定で繋がりのあるお話をまとめたものです。up日が前のものから順にお読み下さるとよいです。不定期に追加中。※よいなと思われたお話がありましたら拍手ポチ戴けますと至極幸いです。コメント等は拍手ボタンよりお願いいたします! キッド様・快斗くんlove!! 《無断転載等厳禁》

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2011年8月26日よりブログ開始
2012年5月GW中にカテゴリ分け再編&アクセスカウンター設置
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2013年6月 青山探索館 登録
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焦心(新快前提〜白快)

※手直し中。だいぶ前に書いた話の焼き直しです(汗)。いまだ脳内ここから離れられないワタシ(-_-;) ──────────────────


白馬が、戻ってきた。

何も言わずに去って行ったくせに、何も無かったような顔をして。

「やあ、黒羽くん。昨夜は大変な目に遭った様だね。体育の授業、無理せず見学した方がよかったのでは?」

うっせ。
いきなりイヤミかよ。

放課後、少しばかり気を抜いたところで白馬に後ろをとられて舌打ちする。 シゴトで痛めた左肩に手を回され、思いっきりキレた顔して半分だけ振り向いた。

「やあ、変わってないな、その顔。いいね」

なにが。
なにが『イイネ』だ。

本当にムカついたが、今度はガン無視して歩き出した。

白馬の掌の温かさが肩から離れる瞬間、何故か胸がキュッとなって、そんな自分に余計に腹が立つ。

『待ちたまえ、キミに伝えておきたいことがある』

白馬の声が背中に響く。

誰が待つかよ。
俺は加速してその場から逃げ出した。






───なんだよ。“逃げ出した”って。

なんで逃げなきゃなんねえんだよ、俺が。白馬から。

『くっそ…』

白馬は俺を追いかけない。
追いつけないとわかっているから、ハナから追いかけたりしない。

工藤だったら。
俺が駆け出したら、絶対に逃さねえって目をしてどこまでも諦めずに追いかけてくる。逃げれば逃げるほど、余計に夢中になって。

『あああ、俺のバカ! 』

自分の頭をポカっと殴る。
自己嫌悪。
なんでここで工藤を出す。
なんで白馬と工藤を比べんだよ。

屋上の端っこの手摺を両手で掴み、思いっきり息を吸って、吐いた。


あの時──白馬が離れて行ったんだ。


自分がわからなくなって、身動きできなくなっていた俺から。

そのことを工藤も察していた。

工藤は俺を責めなかった。
ただ待っててくれた。俺が自分の気持ちに折り合いをつけ、なんとかカタをつけられるようになるまで…。
それなのに。

『自惚れんな、俺』

自分で蒸し返してどうする。

白馬が戻ってきたからって、以前と変わらぬ微笑を俺に向けてきたからって、白馬が今も俺を想ってるとは限らないじゃないか。

俺は白馬の気持ちを判っていて知らん振りし続けた、ひでー奴なんだ。
サイテーなんだ。


≪≪ブブブ!≫≫


突然胸のスマホが振動して飛び上がる。

──アッ、いけね、そうだ、今日は放課後帝丹高で…。

慌ててスマホを取り出した。やっぱり工藤から。

『快斗! まだかよ。相手が到着した』

「あー、ゴメ、ちょっとガッコ出るのが遅くなって。今から向かうよ」

工藤の声を聞いて現実に戻る。
昨日の夜、工藤から急遽頼まれた帝丹サッカー部練習試合の助っ人。

『先輩たちが引退したばっかなうえ、2年レギュラー4人もケガや風邪で欠けてマジピンチなんだ。今日だけでいい。急いでくれよ』

「へーへーわかってる!うーん、30分以内には」

『間に合わねえ。おまえ来るまで1年に頑張ってもらうけど、待ってるからな!』

「オーケ…」

ふと気配を感じて横をみると、白馬がいた。

額に汗をかいて、肩で息をして。

急に──現実感が失せる。

『快斗?』

「あ、わ…かった」

半分上の空で工藤との電話を切った。


白馬は取り出したハンカチで額を抑えると、俺を見て微笑んだ。

「ここでしたか。君はもう校外に出てしまったかと思ったんですが、探してみてよかった」

「………」

「黒羽くん、僕はやっぱり君が好きです」



耳鳴り。

校庭に響く部活の生徒たちの掛け声。

強い風に背を押され、半歩身動ぐ。

「それだけ、伝えておきたくて。さっきは失礼した。キミをみると、つい余計な事を言ってしまう。僕の悪い癖だ」

半分独り言のように呟きながら白馬は俺に背を向けた。

去っていく。 また。

白馬が遠ざかる。

「は───白馬!」

ハッとする。

何やってんだ、俺。 いま白馬を呼び止めたら───。

ゆっくり振り向いた白馬は、固まってる俺を見てフッと笑った。

すうと白馬が手を差し出す。 長い指。

動けずにいる俺に、白馬の掌が届く。

俺は──俺は、白馬に向き合えるようなヤツじゃない。

工藤が、待ってる。

「僕は、ただ君のそばにいたい。それだけです」

学校のチャイムが鳴る。
15時半。部活動以外の生徒たちに下校を促すチャイムだ。
直ぐ側にある屋上のスピーカーから、耳が痛くなるほどの音量でチャイムが鳴り響く。

包むように白馬に抱きしめられ、その柔らかな温かさに縋りつきそうになる自分を必死に押し止めるのがやっとだった。

チャイムが鳴り終わるまで、俺は竦むようにして白馬の温もりに堪えていた。

目をかたく閉じ、ただ、ただじっとして。







20260913
──────────────────


※続きません。スミマセン。
以前書いた カテゴリ★交錯『シークレット・トライアングル』の続きっぽくなってますが、見返しもせず書いたので矛盾があるかもです。なのでこれはこれだけの単独パラレル扱いです。何年も経つのに今もこんな感じです。私の頭の中ってばまるで進展なし…(汗)

●拍手御礼 「蹴撃」「喧嘩」「憂鬱」へ、拍手ありがとうございました! 拍手コメント御礼

●名無し様、開店休業が続くこのブログに今もお通いいただき感謝です。 先日の「ひとりごと」に書いた『散々やらかした』は、このブログで好き放題書きまくった程度の意味合いですのでご心配なく(^_^;)。余計な心配をおかけし申し訳ない限りです。 せっかく今回超久々にupしたので(焼き直しですが…)、また近日フツーに短めの快斗くんをイジメる話が書ければと思っています。近日って言っても今回のようにさほど近日でもない可能性が高いですが。

キッド様大活躍の原作新作映画版等々、はやく観たいです。青山先生、アニメスタッフの皆様、引き続きキッド様・快斗くんをよろしくお願いいたしますー!!


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