(ちょっとだけひとりごと)
な、なんすか、新発売ドラマCD!! あのフ女子を惑わせるキッド様の一言はっ?!
まだ聴いてない方。。。チャンスがあれば是非聴いて下さい!!(@@);;;
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見習い《1/2》(コナン&快斗)
カテゴリ★ファーストステージ
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『わかんねーことがあったら何でもオレ達に訊けよ! いいかっ、見習い!』
オニギリ頭に十円ハゲの悪ガキに、俺はバーンとケツを叩かれた。
「痛えなぁ」と俺が言うと、逆三頭にそばかすの男の子がしたり顔で
『そうですよ。いいですか黒羽さん、何かあっても最初から無理は禁物です。年齢はボクらより上でも、少年探偵団ではあなたが一番新人だということを忘れないで下さい』と言った。
「はあ」と逆らわず神妙に返事をすると、カチューシャの女の子には『そうだよ。よろしくね、見習いの快斗お兄さん』と挨拶されながらクスクス笑われた。
「うん、よろしく」
───今日知ったのだが、この女の子には俺がキッドの姿でいる時に逢ったことがあるらしい。
マンション高層階のベランダで〝羽根休め〟をしていた俺に『ドラキュラさん?』と尋ねてきたパジャマ姿の〝お嬢さん〟……。
すでに自分の中で〝過去〟にしたつもりの〝怪盗〟の記憶がふと戻る。すると背中に鋭い視線を感じて俺は振り向いた。
もう一人のメンバー、この博士ん家に同居してるという茶髪のクールな女の子。その子があからさまに人の心を見透かすようにジイーッと俺を見ていた。
「ええっと…よろしくお願いします」と腰低めに挨拶すると、その子はフンと鼻で笑いながら
『動機が不純なのが気に入らないけど、みんなが〝見習い〟として受け入れるって言うんなら仕方ないわね』と言った。
……アハハ。不純って…(^^;)。
いいじゃん。真面目に務めるから勘弁してよ。
苦笑いする俺を、その茶髪の子のさらに向こうからニヤニヤしたコナンくんがニコニコした博士と一緒に眺めてた。ちぇ。
こうしてジュースとお菓子で歓迎会を開いてくれた〝少年探偵団〟に、俺は仮メンバーとしてなんとか名を連ねることを許してもらえたんだ。
「あーあー。もらえねえのかよ、探偵少年団のバッジ」
「ちゃんとメンバーとして認められるまでアイツらのパシリとして真面目に下積みするんだな」
工藤邸に戻ったら、相変わらずニヤニヤした目のコナンくんにそう言って諭された。
「そういやあのデコボコ三人組、俺を〝新一お兄さん〟と間違えて一緒に行動したことあんの覚えてねえのかな?」
「まさか同一人物だとは思ってないんだろ」
まあいいか。もし何か思い出して訊かれてもゴマカそう。ゴマカすのは得意だ。
それよか、なんか曰くありそな茶髪の女の子が気になった。
「えーと、あのアイちゃんて子はさ…」
「そのへんは追々説明するよ。長えから。話が」
切り上げられてしまった。ま…いいか。
今の言い方からして、俺の想像は当たってるのかもしれない。
あの子も…もしかしたら───。
おやすみなさいの〝プラトニックなキス〟をして、俺とコナン君は並んで横になった。
重ねた小さな手からじんわり伝わってくる体温。
一番ほっとできて、一番うれしい時間だ……。一緒にいられる幸せを確認しながら眠りにつくことができる…。
おやすみ、コナンくん。
おやすみ……
夢を見た。
元の姿の工藤に抱き締められる夢。
未完成の解毒剤を飲み一晩だけ元の姿に戻った工藤と、俺はこのベッドの上で結ばれた…。
泣きたくなるような陶酔の記憶。
いつかまた…あんなふうに工藤と抱きしめ合えたら……。
いつか……
また…工藤と───
うとうと、浅い眠りに微睡みながら目を開けた。
カーテンごしに見える、うっすらと明るくなりかけた群青の空。夜明けが近付いてる…。
もぞもぞと動く隣の気配に気が付く。
コナンくんも目が覚めてるのかな……?
でもまだ早い。俺は眼を閉じた。
もう一眠りできる……。
(……?)
もぞもぞ。
(……………?)
もぞ。
(……えっ??)
くすぐったい。
素肌に触れる細い指先。
え?!
ま、待て!!
「ちょっ……、コ、コナンくん?」
俺は慌てて向き直った。
工藤が───いや、コナンくんが、俺の腹に置いた手を……下に伸ばそうとしている。
「なっ、なななななん、なに…や…!」
寝起きで舌が回らない。
かああとアタマに血が上り、同時に下腹が熱くなる。
夢じゃない。
───コナンくんが、俺を弄んでる。
「ばっ、ばっ…」
ばか、やめろよ、と言おうとしたのだが、膨らみ始めた快感が背筋をゾクゾクと駆け上がってきてマッツァオになる。
やばい。まずいっ。
待てってコラ!!
俺はコナンくんの細い手首を掴んで自分から引き剥がした。だが。
───ええっ? (@@);;;
今度は温かくて柔らかくて湿ったものが固くなったところに纏わりついて、俺はショックに卒倒しそうになった。
見習い《2/2》へつづく
[8回]