名探偵コナン・まじっく快斗の二次BL小説。同ジャンル諸先輩方の作品に触発されております。パラレルだらけですが基本は高校生の新一×快斗、甘めでもやることはやってますので閲覧は理解ある18才以上の女子の方のみお願いします。★印のカテゴリは同一設定で繋がりのあるお話をまとめたものです。up日が前のものから順にお読み下さるとよいです。不定期に追加中。※よいなと思われたお話がありましたら拍手ポチ戴けますと至極幸いです。コメント等は拍手ボタンよりお願いいたします! キッド様・快斗くんlove!! 《無断転載等厳禁》 |
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プロフィール
HN:
ronin
性別:
女性
自己紹介:
2011年8月26日よりブログ開始
2012年5月GW中にカテゴリ分け再編&アクセスカウンター設置 2013年5月 CONAN CP SEARCH 登録 2013年6月 青山探索館 登録 連絡先:hamanosuronin★gmail.com(★を@に置き換え) |
はじまりのサヨナラ(新一×キッド) 煌々と輝く十二夜の月明かりのもと、長いマントが優雅にたなびいている。 だが、その時本当にオレの心を捕らえていたのは、黒羽夫妻の後ろに立つ、黒いキャップを被った少年だった。 そいつはキャップのつばを指で押さえ、口元だけでふっと笑ったのだ。 キャップを脱いだ〝黒羽快斗〟の癖毛がふわりと跳ねる。 知ってる。 オレはこいつを───前から知っている…! 「新一?」 親父に肩を叩かれ、はっと我に返った。 今は…いつだ。 ここは…オレん家で。 いまは、家族全員で親戚一家を出迎えていていて。 そして…、そして───。 「父さんたち、積もる話もあるだろ。俺、ちょっと新一クンと上で話してくる」 「快斗、お食事の用意していただいてるのよ」 「わかってるよ母さん。すぐ戻る。新一クン、部屋見せてよ!」 快斗がオレの腕を取り、階段の方へ駆け出す。 オレは信じられない思いで快斗の横顔を見ていた。 「へへっ、はじめまして…新一クン。いとこ同士って急に言われても驚いちまうよな」 「おま…黒羽快斗…って、本名か」 「あっはは! 何いってんの。新一クン」 弾けるような笑顔に、わけがわからなくなる。 あまりに印象が違いすぎて。 だが、理屈抜きでオレの直感が告げている。 間違いない。 こいつは、こいつは、あの───── 「またお目にかかれて光栄ですよ、名探偵」 不意に放たれる不敵な笑み。声。 「キッ…」 「なんちゃって。あはは」 からかわれてるのか? かあっと顔が熱くなって、次にやたら腹が立ってきた。 「テメー、すぐに化けの皮ひん剥いてやるからな!!」 「やだな、化けてなんかいねえっつうの」 信じられない。 とても信じられないが、オレの〝従兄弟〟が───まさか、あの怪盗だったっていうのか。 「とにかく、これから新しい生活が始まるんだ。よろしくな、工藤」 今度は工藤、と呼ばれた。 いかにも〝タメ〟だという態度。 そしてオレを正面から見つめてくる蒼い大きな瞳。吸い込まれそうだ。 「・・・・・」
腹が立っているはずなのに、言葉が出てこない。 いろんな感情がいっぺんに押し寄せてきて、泣き出しそうだ。 オレはそれを誤魔化すために足を踏み出した。 抱き締めると、黒羽は少し驚いたように身動いだが、抗わずそのままじっとしていた。 階下からオレたちを呼ぶ両親の声がする。 暫くの間ただ黙ってオレたちは互いを抱き締めあっていた。お互いの頬に顔を埋めて。 温もりで一つに溶け合いそうだった。 20241111 ────────────────── お粗末! 盗一さんにセリフなかった…(汗)。パラレルの一つとしてご容赦を。細かいことは全部すっ飛ばして(汗)従兄弟同士として互いを認識した二人の日々がこれから始まるお気楽話でした。幸せになってくれ。 ●拍手御礼 「束の間の夕刻」「この腕の中で」「休息」「欠けたクローバー」「闇に棲む蜘蛛」「異形の者」「未明の道」 しぐ様●拍手コメントありがとうございました! |