名探偵コナン・まじっく快斗の二次BL小説。同ジャンル諸先輩方の作品に触発されております。パラレルだらけですが基本は高校生の新一×快斗、甘めでもやることはやってますので閲覧は理解ある18才以上の女子の方のみお願いします。★印のカテゴリは同一設定で繋がりのあるお話をまとめたものです。up日が前のものから順にお読み下さるとよいです。不定期に追加中。※よいなと思われたお話がありましたら拍手ポチ戴けますと至極幸いです。コメント等は拍手ボタンよりお願いいたします! キッド様・快斗くんlove!! 《無断転載等厳禁》

ブログ内検索
カレンダー
03 2025/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30
カウンター
プロフィール
HN:
ronin
性別:
女性
自己紹介:
2011年8月26日よりブログ開始
2012年5月GW中にカテゴリ分け再編&アクセスカウンター設置
2013年5月 CONAN CP SEARCH 登録
2013年6月 青山探索館 登録
連絡先:hamanosuronin★gmail.com(★を@に置き換え)
Script:Ninja Blog 
Design by:タイムカプセル
 

硝子の欠片(白馬×快斗)
※まじっく快斗『日輪の後光』翌日妄想
──────────────────


階段を下りると白馬がいた。
案の定、という目で俺を見て微笑む。

だから探偵って奴は面倒で嫌なんだ。  



「五時限目が始まっていますよ、黒羽くん。どこへ行くんです」

『テメェこそ』

目だけで言い返し、白馬が立ってる反対側を駆け降りた。

「待ちたまえ」
 
白馬に手を掴まれた。傷が痛むのを恐れて強く振り払えない。

「放せよ」

白馬を睨むと自然と声が低くなった。

「病院に行くなら送りますが」

「いかねーよ、病院なんか」

「ではなぜ早退を」

「うるせーな。サボリに理由なんかねえよ」

「君らしくない」



(……?!)



不意に目の前が暗くなった。

白馬が立ち塞がっている。

左の手首と、顎に白馬の手が……。



あまりに驚いて呆然となる。

白馬にキスされていた。

焦って動いたら階段の手すりに背中が当たってズキリと痛みが走った。

「…っ、てっ、何すんだ、バカ!」

怒鳴ったら何か小さな物をゴクリと飲み込んだ。
白馬の目が見られなくて余計頭にくる。
手首はまだ掴まれたままだ。

「放せ」

「駄目です。行きましょう」

今度は白馬が先に立って階段を降り始めた。

「どこへ。いい加減にしろ、白馬」

「いい加減にして欲しいのは君の方です。病院がいやなら医者を呼びます」

「医者?! ふざけんな」

だが後は何を言っても白馬は耳を貸さず、俺は裏門まで引っ張って行かれ、待っていた白馬家の車に押し込まれた。





痛い。

夕べ寺井ちゃんに手当てをしてもらったが、細かいガラスの破片が取り切れてないかもしれないと心配していた。

傷さえくっ付いて血が止まればいいよと俺は言って笑った。すごく痛くて気が遠くなったけど、寺井ちゃんにあまり心配させたくなかったし。

だけど、やっぱり夜が明けても傷は痛くて。
自分で治療するには難しい位置で、鏡で見ても細部は解らなかった。

我慢してれば痛みは治まると思って学校に来たけど、昼まで我慢するのが限界で。
シャツにも血が滲んできてさすがに拙いと思った。

青子には腹痛だって言って教室を抜け出した。でも白馬が席にいないことにまで気が回らなかった。

チクショー…。
白馬に世話になるなんて、冗談じゃねえんだよ。
探偵なんかに…。











気が付いたらベッドに寝てた。

知らない場所だ。学校じゃない。

俺の制服の上着がハンガーに掛けられて吊されてるのが見えた。

「あ…」

傷。

手を回すと、包帯が巻かれていた。
あの疼くような激痛は無くなっている。鈍い痛みは感じたが、全然楽になっていた。

そうか…睡眠薬を飲まされたんだ。
白馬がいきなりキスしてきたのは、俺が拒否するのを見越して薬を飲ませるためだったのか。あの野郎。


「黒羽くん、目が覚めましたか」

「白馬、テメー…」

「君を医者に診せる手立てが他に思い付かなかったので。ここはうちの客間です。このまま泊まっていきますか。まだあまり動かない方がいい」

「帰る」

ムカついていた。
何故傷を負ったか訊いてこない白馬と、これで傷が治るとホッとしてる自分の両方に。

俺は立ち上がった。



白馬の屋敷はデカかった。
高校生探偵なんて坊っちゃんの道楽だ。関係ないことにまで苛ついて、俺は白馬邸を去るまであとは一言も口をきかなかった。

白馬は『送らなくて良いですか、では気をつけて。通りを北に向かえば駅です』とだけ俺に言った。

礼なんか言うか。勝手な事しやがって。

門を出てちょっとだけ振り向いた。

白馬は玄関先でこっちを見ていた。

表情まで見なかった。

バカやろう。

呟いて、俺は早足に白馬邸から遠ざかった。






20170717
──────────────────




※ええと…ストーリーになってないですね(-.-;)スミマセン。でもあの怪我はやっぱりちゃんと医者に診せなきゃ駄目な怪我だろ?!と思ったので妄想してみました…それだけです…トホホ(*_*;


●拍手御礼
「確率」「身代わり」「蔦の絡まる家」「十四ヵ月」へ 拍手ありがとうございました(^_^)ノ

拍手コメント御礼
モノクロ様●拍手ありがとうございます。快斗くんは連載当初から今も現役高校二年生なのでコナンくんより長い…ですよね。永遠の17才ラブ!です(^-^;

拍手[15回]