強姦(R18)新一×キッド
いきなりなタイトルでスミマセン。
このところちょっと控え気味だったので(でもないか?)昨日の余韻もどこへやら、初心に戻ってやっちゃいます; ;
このパターンだと工藤をオニにするしかないので…スミマセンご了承下さい(大汗)。
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目の前のキザで生意気な白い怪盗。
モノクルを光らせて微笑む姿がどこまでも探偵を小馬鹿にしているように感じて頭に来た俺は、今からコイツを襲うことにした。
「――あッ?」
豪華客船の船尾の看板へつながる入り組んだ通路で、俺はキッドを捕まえた。
捕まえただけでなく、壁に押さえつけて唇を奪った。シルクハットが外れて足元に転がる。
「な、何を……!」
「キッドとして犯されたいか、それとも正体もろとも全身剥いでやろうか」
顎を掴んで間近に睨み付けながらそう脅すと、怪盗の瞳に恐怖の色が浮かんだ。
「や、めて…下さい、名探偵。私の態度が気に障ったのなら……」
「遅い。とまらねぇぜ。気が済むまで犯ってやるから覚悟しろ」
「そんな――、ああっ」
キッドのタイに指をかけ引き抜き、シャツの前を両手で引き裂く。怯えた怪盗が体を返すのを逃さず片腕を捻りあげ、もう片方の腕も捕らえてキッドのタイで両手首をグルグル縛り上げた。
「名探偵やめて下さい、私を犯してどうなるというのですっ」
「さあ。何が出てくるかお楽しみだ。――決めたのか、キッドのまま
がいいかどうか」
「ああ…やめて下さい、お願いですから」
キッドが目を伏せ睫毛を震わせて哀願するほど、俺の〝征服欲〟は増していった。
背中を突き飛ばして膝を着かせ、背後から襲う。両手を背で戒めているので(得意な縄抜けに警戒してさらにきつく縛りなおした)、上体を支えられない怪盗が床に額を付けて呻く。
ベルトを外し下肢を露わにさせると、『やめろっ』と仮面を保てなくなった怪盗が素の声で叫んだ。
「騒ぐと夜中とはいえ誰か聞きつけてやって来るかもしれないぜ」
「…………あなた…こそ」
「遠目には白いおまえの方が目立つ。この薄暗さじゃ、俺が誰かはよほどの物好きが近づいてこなけりゃわからないさ」
怪盗が息を呑むのがわかった。観念したのか俯いておとなしくなる。
怪盗の中芯を指で包むと、声にならない悲鳴が背中から伝わってきた。
「アァ……!」
若い体だ。嫌がっていても触れられれば反応してしまう。同じ世代の同性なのだから、どこをどう扱えば堪らないかも解っている。
いきなり貫くのではなく、まずは怪盗に先に一度イってもらおう。
「あ、あ…っ、――いやだっ、放せ!」
「ふっ。こんなになってて強がるなよ」
ちょっとキツく悪戯すると、怪盗は大きく震えて嗚咽しながら俺の掌に精を放った。
「う、うう……非道い…です、名探偵……私を辱めて愉しむなんて」
「まだ始まってないぜ? 今のは挨拶ってとこかな」
ぐったりとした背から腰へとマントの中に指先を忍ばせ蠢かせながらゆっくりと辿る。
キッドの衣装のまま胸元と下肢だけを晒させた乱れた姿には何ともいえない淫靡さと不道徳さがあり、今から行う強姦への興奮が高まってゆく。
目的の場所を探り当てると、俺の吐息も自然に荒くなっていった。
「い、いやです――やめてっ、やめて! …ああっ!!」
なんの前触れもなく強引に押し貫く。
怯えてよりきつく狭くなっていたその場所は慣らされることもなく俺の欲望を穿たれて深く裂け傷ついたようだ。怪盗の抑えきれない悲鳴がそれを表していた。
「くっ…あああっ!! 」
自分の隠し持っていた加虐嗜好に正直驚く。しかし、もう本当に止めようがなかった。自分が動く度に鮮血が流れ出る光景を目にしても、モノクルも外れて落ちた素顔の怪盗が苦痛に汗を浮かべ涙を溢れさせ悶えるのを見ても、勢いは増すばかりだ。
「キッド…いいぜ」
キッドを上にして向かい合わせに抱き直す。キッドの脚を大きく広げさせ、俺を跨いだ形だ。キッドの後ろにはもちろん今も俺が突き刺さっている。
「……う…ああ……も、もう…」
赦して下さい、とキッドが掠れ声で俺に訴える。
俺は無視して体を揺らす。キッドは唇を噛んで背を反らし、新たな涙を一筋零す。
キッドの反応の細かな一つ一つが俺を捉える。
捕らえたのは俺か、キッドか。だんだん判らなくなっていた。
――それほどキッドの朱く上気し眉を顰めた表情はセクシャルで、男の欲望に火を注ぐものだった。
放したくない。
このまま俺のものにしてしまいたい。
どうすればいいのか。
解放すれば傷ついているとはいえ、この怪盗はなんとしても脱出を計るだろう。
怪盗が俺の動きに翻弄されながらうっすら瞼を開ける。泣き腫らした目で俺を見下ろす。
両手を俺の首に回し――固く縛ったので時間がかかったのだろうが、怪盗はようやく拘束を自力で解いたようだ――俺に口付けた。
俺は思わぬ怪盗からの口付けに驚愕し、気が遠くなるのを覚えた。
眩暈が……。
怪盗の意外なほど静かな眼差し。
怪盗の姿が霞み、遠のいてゆく。
ああ、やられた――。
何時の間に薬を口に含んでいたのか。
眠い……。
キッド。俺を酷い奴だと思ったまま行くのか。
キッド――。
探偵の寝顔を見下ろしてため息をつく。
万が一誰かに見つかった時のことを考え、探偵の服装の乱れを整えてやった。俺の血が染み付いているはずだが、ダークカラーのスーツなのでこの暗さなら目立たない。
ひどい姿なのはやはり俺の方だ。
白い怪盗の衣装は汚れて台無しだった。特に赤黒い血の跡は目立つ……。
ふらつきながら立ち上がった。
甲板に出て高い位置から翼を広げて退散するつもりでいるが、早くしないと夜が明ける。暗いうちに脱出したいが、今の状態では心もとない。下肢は痺れて感覚がなく、一歩踏み出すだけで体の中心に鈍痛が走る。手首も鬱血するほどきつく縛られていたので、指の感覚がなかなか戻らない。
無茶しやがって……。
不器用なヤツ。もっとタイミングとか場所とかシチュエーションを大事にしてもらいたい。
こんな乱暴に扱われるのでは、先々考えてしまう。
――俺としても探偵のことは憎からず思っていたのに……。
まあ、次に会うのはおそらく一月後だ。それまでに反省しておいてくれればよいのだが。
『では失礼、名探偵。次回までにもう少し相手を思いやるセックスを覚えておいて下さいね』
「……………………」
夢か……? 夢だったのか。
キッドが俺の頬にキスをし、囁く夢を見た。
あれだけ手酷く傷付けたのに、気が付けばやはりキッドはきれいさっぱり痕跡もなく消え失せていた。
キレイ好きなんだな……。と間抜けな感想を漏らす俺。
第三者に知られることを恐れただけかも知れないが、俺の仕出かした強姦の気配は辺りには残っていなかった。
「あ…」
上着の内ポケットにカードが。キッドのメッセージだ。
内容は――
「?」
クエスチョンマークが一つあるだけ。
自分の無様さに落ち込んでいた俺は、そのキッドのメッセージを見て元気を取り戻した。
この返事を渡さなければ。
次に会えるのはいつか。
考えるだけで気持ちが復活した。
俺はキッドが好きなのだと言うことに今さらながら気付いた。本当に今さら、だ。
次にキッドに会えたら今夜のことを謝って――そして次こそキッドを歓ばせるような抱き方をしなければ。
そうとも、キッド……。
返事はもちろん「!」だ。
20111011
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ハイ。毎度お粗末です。状況設定等は無視して自己満足のみです。ご容赦ください。
「?」と「!」のやりとりは本編のお父様達同士のエピソードにあったものですよね。解説不要と思いますが。
お父様達同士もなんだかちょっと妄想をかき立てられます。でも盗一さんと優作さんだったらどっちかというと優作さんが〝受け〟かしら…。盗一さんは紳士だからきっと攻めでも決して乱暴なことはなさらないわ。
とかいらん妄想膨らむのでもう終わります。
今回も短くまとめたかったのに長くなってしまいヒンシュクの上塗りで失礼しました。m(. .)m
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