未明の道《3/3》(新快前提 ××→快斗)R18
★昴×快斗のダークサイドストーリー。要注意・18才未満の方は閲覧不可。
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キキイ、と、車のブレーキ音が響く。
ドアがバタンと閉まる音と振動が、夜の空気を伝わって部屋の窓に響いてきた。
「どうやら、家主がご帰宅のようです」
私はそう言って微笑みかけ、青ざめて震えている少年を抱き寄せた。
私は少年の腰を持ち上げて大きく脚を割ると、すでに十分熱を蓄え潤んでいる少年の後ろに私自身を押し当て、その場所を深く貫き通した。
「黒羽くん。君は、私に嫉妬していたんでしょう?」
「…………」
「私が工藤新一の信頼を得て、彼のすぐ近くにいることが許せなかった」
「ちが……、う…!」
大きく一突きすると、少年は膨らみきった幹を揺らし、火照った体を跳ね上げさせた。
「違いません。もっとも私も同様に君に嫉妬を覚えていたのですから、お互い様ですが」
「……あっ、……ああ、ううっ」
「私も君も……工藤新一本人が知らないところで、彼を独占するために、お互いを排除したがっていたと云うわけです」
「あ、…あっ、…ああ!」
「聞いていますか」
体を引いては肌と肌が密着するまで勢いをつけて深く少年の体内を穿つ。
両手で掴んだ少年の腰は頼りないほど細く、この中に私自身を埋めていることが信じられないほどだ。
「ああ…っ」
「そろそろ家主が階段を上がってきますよ。挨拶しますか?」
目を閉じて私の動きに翻弄されている少年の頬を叩いた。
「しっかりなさい……、ホラ、工藤くんがもうすぐこの部屋に来ます」
「………………」
私の言葉がようやく耳に届いたようだ。瞳を見開いて絶句した少年の、蒼い瞳に魅入られる───。
───── 昴さーん、いるんですか?!
〝コンコン〟とドアがノックされ、私の部屋のドア越しに工藤新一の声が響いた。
堅く目を閉じた少年が大きく顔を背ける。私は少年の顔を力ずくでドアの方向に向けさせ、上から押さえつけた。少年が歯を食いしばって私の腕を退けようとしてもがくが、そうさせない。
繋がったままの体を軽く打ち付けつつ、私は家主に返答をした。
「いますよ。お帰りなさい! 事件ではなかったのですか?」
──── 昴さんの意見をちょっと訊きたいなぁって思って……。
「どうぞ。構いませんよ」
私の下で少年の体が激しく強張った。締め付けられて、私も一瞬息を詰める。
──── うーん、やっぱり一晩自分でよく考えてみます! 明日時間があったら聞いて下さい。
「そうですか…、わかりました」
──── おやすみなさいー!
工藤新一は、同じ二階の逆サイドに位置する自室へ去ったようだ。
抑えつけていた少年の顔を放す。
「ふ…。もし家主がドアを開けていたらどうなっていたでしょうね」
呟きながら、少年を穿つ強さを再びあげてゆく。
少年は私の手の中に完全に落ちていた。ポロポロと零れ落ちる涙を隠す気力すら失って。
「気をつけて下さい……。あまり大声を上げると、家主の安眠妨害になります」
穿ちながらそう言うと、ひとまとめに縛った両腕で少年が顔を覆おうとする。それを許さず、私は少年の頭の上に両腕をあげさせ、体重を乗せて押さえつけた。
そして速まり高まった熱を、私は勢いのまま少年の中へと打ち放った。
私から顔を背けた少年の唇がわなないている。
工藤新一が過ごす同じ邸内の片隅で、密かに私に犯されている己の身を呪っているのだろうか。
いや…そんな余裕すらすでにないはずだ。少年の衝動は堪え難いほど膨らんだまま戒められている。いつ私に解放を望んで訴えるだろうかと指を添え弄んでも、堅く目を閉じ、或いは唇を噛んで堪えている。
私はバックスタイルを試したり、片脚だけを抱え少年の体を傾けたり、両脚とも肩に担いで折り曲げるように腰を持ち上げたりと、体勢を変えてはリズミカルに浅く深く少年の体を堪能し続けていた。
十分に準備を施しておいた少年の体は熱く圧し包むように私にまとわりついてくる。少年にとっても体内の脆い部分を執拗に責められ続け、その懊悩は半端なものではなくなっているだろう。
そうしていながら、いつしか私は少年の表情に見とれていた。上気した頬の少年がまだ残す幼さの欠片に。汚そうとも汚しきれない美しさに。不意に愛おしいような気持ちが沸き起こってハッとする。
「───そろそろ解いてあげましょう」
「んん…、あ…ああっ!」
先端から片方ずつ革紐の両端を抜いてやる。その反動で少年が激しく体を捩らせると、私を包み込んでいる部分も強く痙攣し、熱く強く収縮した。
「あ…、黒羽…くん…!」
ぎゅううと締め付けられ、思わず少年の名を呼んでいた。私も達しかける。
「…………………」
なんとか堪えて目を開けると、すでに少年はハアハアと胸を大きく波打たせ、私の下で若い滴を散らせていた。
まだ私を体内に含んだまま、黒羽快斗は呆然とシーツに沈み、涙で濡れた睫を伏せて震えている。
────もう、いいだろう。
今度こそ私も自分のフィニッシュに向けて、力無く私に揺さぶられるだけになった哀れな少年に勢いをつけ体をぶつけていった。
・・・?
少年が目を開けて私を見ていた。
少年の瞳から、その力は失われていなかった。
私は突然自分が愚かな行為を続けている気がして、背筋が寒くなるような感覚に襲われ、慄然とした。
これだけ時間をかけ、これだけの凌辱を加え、魂までも奪うつもりでこの少年を貶めようとしていた私は────私が貶めようとしていたものとは……?
疲れ切っているはずの少年の蒼い瞳に映る自分を見て、私は何故か急激に醒めた。
私は二度目を放つことなく少年の体から自分を抜き去り、奪っていたつもりの少年の体を放し、ベッドを降りた。
「君は朝まで休んでから家主に見つからぬようここを出なさい。約束ですから、私は去ります」
「………………」
瞬きを繰り返す少年の頬に手を添えた。
その瞳を見詰め、そっと触れるだけの口付けをする…。
少年は拒みはしなかった。
「黒羽くん。今夜のことは君と私だけの永遠の秘密です。せいぜい工藤新一に気付かれぬよう過ごすことです」
少年が目を見開き、戸惑うように私を見上げる。
「では失礼…。荷物は後日引き取る手配をします。黒羽くん、君は」
「……………」
ベッドに伏せたまま私が何を言うかと目を見据えた少年に微笑みかける。
「なかなか……良かった。近くにいたら、また君を抱きたくなりそうです。ですから君にも、もう近付くつもりはありません。ここを離れても私の〝仕事〟に支障はないですから」
車を出すと家主に気付かれるので、車も捨ててきた。街の通りに出て歩く。ポケットにあるのは財布と携帯電話くらいだ。
引き取ると言ったが、車も含めすべてかりそめの所有物なのだから失ってもどうという事はない。私の身元が割れるような物はあの邸内には何も置いていない。
残してきたものと言えば、あの少年を抱かずにはいられなかった私の想いだけ────。
自分でも意外なほどの感傷に呆れ、独りで声を出して哄うと、後はもう振り返らず私は再び未明の道を歩き始めた。
20121125
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※反省はまた後日…(*_*;
※ち。様、拍手コメントありがとうございました。お陰様で勇気を出してupしてしまいましたーっ(@@);;;
[30回]