名探偵コナン・まじっく快斗の二次BL小説。同ジャンル諸先輩方の作品に触発されております。パラレルだらけですが基本は高校生の新一×快斗、甘めでもやることはやってますので閲覧は理解ある18才以上の女子の方のみお願いします。★印のカテゴリは同一設定で繋がりのあるお話をまとめたものです。up日が前のものから順にお読み下さるとよいです。不定期に追加中。※よいなと思われたお話がありましたら拍手ポチ戴けますと至極幸いです。コメント等は拍手ボタンよりお願いいたします! キッド様・快斗くんlove!! 《無断転載等厳禁》

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魔物/ケモノノヨル(R18)
(新一×快斗)

『闇夜』の、〝工藤の部屋に忍び込む快斗〟から(R18)連想してしまいました……ストーリー関連まったくナシですのでご了承ください。
(*_*; (*_*;


――――――――――――――――――


妖しい気配にぞくりとして、目が覚めて驚いた。

黒羽がいた。

眠ってる振りをして寝返りをうち、時刻を確かめる。

深夜2時を回ろうという時間に忍んで来て、気付かぬうちに部屋の中に入ってきて。何事かと訝しんでいるうちに黒羽は服を脱ぎだした。

―― て、オイ……もしかして、これ〝夜這い〟ってやつじゃないか?

半分まだ寝惚けながらそう思っていると、素裸になった黒羽は俺が寝てるベッドに足元からもそもそと潜り込んできた。

寝ている俺の下半身を、やっぱりもそもそしながら弄(まさぐ)り始める。呆れて、おい、と言おうとしたら、いきなり生温かい何か(間違いなく黒羽の舌だ)に包むように芯を絡め捕られて、声じゃなくて『うひっ』というヘンな音が喉から飛び出してしまった。

俺が目覚めたことに気付いても黒羽は動きを止めない。
こんな事をされたら眠気も何も吹き飛んで、気持ちより先に体がソノ気になってしまう。

知らん顔も限界になり、俺は被っていたブランケットをバサッと自分で剥いだ。
俺の腰に覆い被さる黒羽の頭に、その髪に指を通して、『なにすんだ!』という意志を込めて黒羽の頭を持ち上げた。

『……』

薄明かりの中で見つけた黒羽の瞳は、まるで闇に潜む臆病な獣の瞳のように揺れて――濡れて輝いて――抑えられない欲情を湛えていた。
しかも、俺を唇に含んだまま…!
なんという扇情的かつ大胆な情景。

本当にこれがあの奥手な黒羽かと目を疑うような、俺にとっては『密かな願望が夢になって現れた』のかと思うような衝撃だった。

(う…!)

ヤバい。出ちまう。

くそっ!
俺はついに頭に来て(我慢出来なくなって)体を起こした。乱暴に黒羽を引き剥がし、ひっくり返して体勢を入れ替える。
両手を押さえつけて見下ろした。
黒羽は、は、は、と呼吸を乱し俺を霞んだ眼差しで見詰めている。その唇が誘っているように薄く開いて蠢いている……。その口の中に指を突っ込んだ。こんなに荒っぽく高ぶっている自分に驚く。黒羽の〝熱〟が伝染ったか。もう止まらない。望み通りやってやる。

「ん…んぅ…!」

黒羽に指を充分舐めさせておいて、片足を抱え上げた。濡れた指で後ろを探り当て、一つ二つと挿し入れる。

ああ、と黒羽が溜息とも喘ぎともつかぬ声を漏らして体を捩った。指がぎゅうっと締め付けられる。

「ばか、力抜け」

自分で来たくせに、こんなに欲しがってるくせに、体はやっぱり臆病なままだ。
それでも俺の言葉に懸命になって受け入れようとしているのが判る。

――理性なんかどっか行け。
そうだ、魔物が訪れる時刻じゃないか……古(いにしえ)から〝丑三つ時〟は。

わざと焦らすようにゆっくり後孔を馴らしてゆく。黒羽は堅く目を閉じ、俺の指の動きに体を震わせ、時折り堪え切れぬように首を振る。

熱を帯び湿った声が『くどう』と、俺を呼ぶと、一気に熱が加速した。
躊躇なく深部まで貫き通す。

アアアッ!!

黒羽の絶叫に煽られるだけ煽られて、これでもかというくらい全身のバネを使って突きまくる。突く度に黒羽の体が跳ね上がり、俺をキツく締め付けてくる。
ぶつかる肌の熱さと痺れるような接合部の収縮に意識を奪われ、俺自身も獣に変わっていた。
繋がりながら、仰け反る黒羽の喉や肩や胸や背中、そこら中に噛みつくようなキスをする。きつく吸い上げ、いくつも痕を印してゆく。

上になり、下になり、わけが分からなくなるまで……互いの欲望をすべて吐き出してしまうまで――魔物に体を乗っ取られたかのような獣じみた交わりは続いた。







目が覚め、違和感に体を返そうとして動けないことに気付く。痛みと、動けないその原因に気付いてじわりと汗が滲む。
後ろに工藤を含んだままだった。しかも俺が身じろいだとたん、中でその体積がぷくりと膨らみだした。

「あ――!」
「まだ逃がさないぜ」
「…工藤……あっ」
「よくも夜這いかけてくれたな。おかげでこっちまでサカリまくりのケモノみたいになっちまった」
「工藤……ち、ちが……あうぅ!」
「何が違うんだよ。ほら」
「アアッ、あ、くっ……」

明け方近くまで散々やり尽くした接合部はおそらく充血して黒羽に苦痛しか与えない。それでもこのまま抜き去るなんて出来ない。一緒に獣に堕とされた腹癒せもあって、俺は体を震わせて激痛に苦しむ黒羽をそのまま犯して――、ようやく気が済んで黒羽を解放した。

俺がシャワーを浴びて戻ってきても、黒羽はシーツに沈んだままうずくまっていた。さすがに少々気が咎めて顔を覗き込む。
涙の跡が目尻に残っていた。



何があったか知らないが、最初に欲情をぶつけてきたのはそっちだ。そんな思いがあって突き放そうと思っていたのだが――。
その後、何度訊いても黒羽はとうとうその夜なぜ俺のところに忍んで来たのか……そのわけを話す事はなかった。




20111107

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