名探偵コナン・まじっく快斗の二次BL小説。同ジャンル諸先輩方の作品に触発されております。パラレルだらけですが基本は高校生の新一×快斗、甘めでもやることはやってますので閲覧は理解ある18才以上の女子の方のみお願いします。★印のカテゴリは同一設定で繋がりのあるお話をまとめたものです。up日が前のものから順にお読み下さるとよいです。不定期に追加中。※よいなと思われたお話がありましたら拍手ポチ戴けますと至極幸いです。コメント等は拍手ボタンよりお願いいたします! キッド様・快斗くんlove!! 《無断転載等厳禁》

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2011年8月26日よりブログ開始
2012年5月GW中にカテゴリ分け再編&アクセスカウンター設置
2013年5月 CONAN CP SEARCH 登録
2013年6月 青山探索館 登録
連絡先:hamanosuronin★gmail.com(★を@に置き換え)
Script:Ninja Blog 
Design by:タイムカプセル
 

裏切り者
カテゴリ★インターセプト3
※快斗くんサイドのフォロー編。進展はほぼナシです(*_*;
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誰かが、俺の脚を掴む。

無防備な状態の俺を…誰かが覗き込んでいる。



薄灯りに照らされて浮かび上がっているのはバーボンの貌だった。半分は淡く光を映し、半分は闇に溶け込んでいる。

これは…あの夜の記憶だ。

〝怪盗〟を剥ぎ取られた、あの夜の…。

下肢を這う熱に、ぞくりと体が震えた。





「…!」

誰かいる。現実の気配に気付いて我に返った。
ウォッカ。
いったい、いつからいたんだろう。

ウォッカは部屋の中央に立って俺を見ていた。窓もない狭い部屋だ。それだけで圧迫感を覚える。

俺はベッドから体を起こした。

表情は変えず、ウォッカは顎でテーブルを指し示した。トレーの上にパンや飲み物など簡単な食事が置かれている。

「食え。いざって時に使えねえんじゃ、飼ってる意味がねえ。兄貴がそう言ってる」

「……」

俺は頷いた。食べるという意思表示だ。

部屋を出て行こうとしたウォッカは、思い出したように立ち止まると俺に告げた。

「一時間後に移動だ。ここは撤収する。いいな、〝K〟」


ドアが閉ざされ、俺はまた独りになった。

未明にこの小部屋に戻ってからも、ほとんど眠れなかった。
ベッドに突っ伏してうとうとしているうちに甦ったのがバーボンに弄ばれた時の記憶とは…。

最低だな。
それでもまだ俺は生きようとしている。

「………」

照明の落ちたベルツリー・タワー展望台で対峙した工藤の顔を思い出す。
ヘリの爆音にかき消された工藤の声を。

俺を呼んでいた。なにかもっと言っていたのに、聞き取れなかった。

裏切り者、と言ったのか。
そうかもしれない。

だが…〝パンドラの秘宝〟は偽物だった。
鈴木財閥相談役の目利きで偽物を展示することは、絶対に有り得ない。
だとすると────。

展示ケースにあった〝パンドラの秘宝〟は資料で見せられたものとは違い、台座が付いていた。直接手に取った俺以外、台座のことはジンたちもおそらく知らない。

俺はヘリのシートに着く前に台座を掴んで捻ってみた。すると、思った以上に簡単に台座は外れたのだ。
俺はそれをヘリの隙間に押し込んだ。ジンには台座の無い偽のジュエルだけを投げ渡した。

偽のジュエルを仕掛けたのが工藤なら、可能性は高い。
あの台座は───〝発信機〟だ。






・・ー・・・・・ー・・・・・ー・・



「兄貴、〝K〟に移動すると伝えてきやした」

「フ…早かったな、ウォッカ。おまえも少しくらい息抜きしたっていいんだぜ」

「……兄貴を差し置いて、そんなことは」

「ハッハッ。〝俺を差し置いて〟だと? 面白いことを言うな、ウォッカ。俺が〝K〟を囲ってるって意味か」

「い、いえ、そうじゃありやせん」

「どうせキャンティが似たようなことを言ってるんだろう。まあ、確かにそう言われりゃそうだがな」

「……」

「ヤツには俺たちに出来ねえことが出来る。昨夜みてえな芸当もそうだが、シェリーが残した仕事に関してもだ」

「へえ」

「使えるうちは使えねえようになっちゃ困るってだけのハナシだ。それを弁えてりゃ、いつでもヤツで遊んだって構わねえぜ」

「………」

おれが黙り込むと、兄貴は雑談は終ったというように煙草の煙を大きく吹き出した。

「ここは処分だ。ヘリは爆破して海に棄てろ」

「わかりやした」







20141005

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(以下いいわけ)
※どんどん間延びさせちゃってスビバセン(汗)。どこかでガーンと端折ってガツーンと進めたいと思ってるんですが (*_*;
そしてボレー彗星に関して、原作設定とは変えて話を進める予定です。パラレルなんで! 書きたいシーンだけ書くブログなんで~…って、毎回言い訳先行(>_<);;

●拍手御礼♪
「告白~風に消えた怪盗~」「ひとりごと」へも拍手いただきました。ありがとうございます(^^)///

★あっ、見ましたよ『まじっく快斗1412』!  ファンとしてはもっともっと!と欲は尽きないのですが、素敵なカットもたくさんありました。青子ちゃん可愛かったしエンディングの快斗くん胸きゅんでした! そして隠し部屋や学校など細々設定刷新されてましたね。しかし一番目が釘付けになったのが…千影さんのムネ!グラマーでびっくりしました(←ドコ見てる?!)。あのボディーでファントムレディ…うーん、ダイナマイト///
来週からも楽しみですー(*^^*)!

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