名探偵コナン・まじっく快斗の二次BL小説。同ジャンル諸先輩方の作品に触発されております。パラレルだらけですが基本は高校生の新一×快斗、甘めでもやることはやってますので閲覧は理解ある18才以上の女子の方のみお願いします。★印のカテゴリは同一設定で繋がりのあるお話をまとめたものです。up日が前のものから順にお読み下さるとよいです。不定期に追加中。※よいなと思われたお話がありましたら拍手ポチ戴けますと至極幸いです。コメント等は拍手ボタンよりお願いいたします! キッド様・快斗くんlove!! 《無断転載等厳禁》

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2011年8月26日よりブログ開始
2012年5月GW中にカテゴリ分け再編&アクセスカウンター設置
2013年5月 CONAN CP SEARCH 登録
2013年6月 青山探索館 登録
連絡先:hamanosuronin★gmail.com(★を@に置き換え)
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ウエストサイド・ショートストーリー(新快前提 平次→キッド)

――――――――――――――――――


「待っとったで~ 怪盗キッド! ようやっと俺のホームグラウンドに現れてくれよったか」

「――これはこれは。あなたは西の高校生探偵、服部……」

「平次や!!」

よっしゃ。キャップのつばをグイと握ってバッチリ決まったで。

モノクルを白く光らせた怪盗が微笑んで会釈しよる。

「では失礼―――」

「オイオイオイオイッ、待たんかいキッド! 」

「……なにかご用ですか」

「おもろいなぁキッド! こっちが名乗って決まったとこやのにアッサリ流しよって。なかなかセンスありやで。少なくとも融通の利かん工藤よりゃあええテンポで話せそうや」

「お褒めに預かり光栄ですが……私はもう本当に失礼するところなのです」

「そうはいかんっちゅうねん」

俺はスタジャンのポケットに手を突っ込んだ。手に得物を握る……ふりをする。ハッタリや。

「ハンググライダーで逃げようったってそうはさせへんで」

〝手にしたふり〟をしたモノを、軽く〝握り直すふり〟をする。

「私を止められるとでも?」

「試してもええけどな。この高層階の屋上から飛び出したが最後、地上に真っ逆様やで。キッドいうたかてスーパーマンやあらへん。翼を失えばただの人や」

俺の方が有利や。ハッタリかどうか判断はできんはずや。
俺は一歩二歩とにじり寄り、キッドとの間合いを詰めた。

クスリとキッドが笑う。
ふわっと白いマントを翻す。

「あっ!」

バカな。俺の威嚇を無視して飛び立つつもりなんか――?

しかしキッドはそこに立っとった。冷ややかに微笑んで。

「服部探偵……はったりですか」

「はったりやない! はっとりや!」

ちくしょう、上手いやんけ。腹立つな。

「今夜のところはお互いにご挨拶だけという事にしませんか。私も下見を兼ねて伺っただけですので……近日改めて予告状をお送りします。その暗号が解けたら服部探偵も是非おいでください。その時は――きちんとお相手させていただきましょう」

フ、と微笑む口元が妙にセクシーや。なんやドキンとなる。
……こいつが本当に工藤の家で会った事のある〝アイツ〟なんやろか。似ても似つかん気もする。わからん。まるで判らんようになってしもた……。

「ごきげんよう、服部探偵。ではまたお会いしましょう」

「あ、キッド! 待てぇ!」

しかし白い怪盗はすいと飛び降りよった。真っ逆様に。

「おわっ、キッドぉーっ!!」

柵を掴んで乗り出し、キッドの姿を探す。翼は。どこだ、キッド、墜ちたんやないやろな!?

―――視界の端にちらりと白い物が掠めた。心臓が鳴りよる。ドキン。

見ると――怪盗が――白い翼を広げた怪盗が、こちらを見てわずかに首を傾け――滑るように加速して夜空を駆け抜けていくとこやった。

ゾクゾクするやん。

工藤はアイツを追っとるんか。何度もあの姿を追っかけて……。
そいつぁ――惚れるわ。なんやしらん、あの颯爽とした風情に当てられたら――そらぁ惚れてまうわ。
夢中なわけや、工藤が。

あかん。俺までキッドの術中に落ちそうや……もろ工藤の二の舞やで。

俺はドキドキしすぎて冷や汗をかいとった。キッドが消え去った方向をただ見つめて、柵を握り締めて。

ヤツの狙いは来週末にここで開催される特別展や。そこに展示される〝お宝〟に間違いない。
楽しみになってきたで。キッドとの再会が。奴との差しの勝負が。

おっと……

邪魔が入らんよう手を打っとかな。
間違っても〝東の高校生探偵〟が首を突っ込んでこんよう、あちこち根回ししとかなアカン。

よっしゃあ、忙しなるで――!





20120207


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