名探偵コナン・まじっく快斗の二次BL小説。同ジャンル諸先輩方の作品に触発されております。パラレルだらけですが基本は高校生の新一×快斗、甘めでもやることはやってますので閲覧は理解ある18才以上の女子の方のみお願いします。★印のカテゴリは同一設定で繋がりのあるお話をまとめたものです。up日が前のものから順にお読み下さるとよいです。不定期に追加中。※よいなと思われたお話がありましたら拍手ポチ戴けますと至極幸いです。コメント等は拍手ボタンよりお願いいたします! キッド様・快斗くんlove!! 《無断転載等厳禁》

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インスピレーション(新一×快斗)
カテゴリ★デジャヴ
※新一視点、ショート。今さらですが、捏造です(*_*;
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『この私を誰だとお思いかな?』

親父の書く推理小説の主人公〝ナイトバロン〟。これは彼が作中で度々発するセリフだ。


親父の〝ナイトバロン〟の構想と、初代キッドとの出逢いのどちらが先だったかは分からない。
だが親父が〝ナイトバロン〟を書き進めていく中で、意図するしないに関わらず、怪盗キッドの姿を主人公に投影していったとしても不思議ではない気がした。

親父が知恵を絞り競い合った初代キッドとは、いったいどんな人物だったのだろう。
考えるうち、オレは〝ナイトバロン〟と初代キッドのイメージを重ね、頭に思い描いていた。


小粋で、洒落てて。
紳士で、クール。
ミステリアスでいて、思慮深く。
しかし時に熱く、時に大胆に、考えるより先に行動する────。

魅力溢れる〝ナイトバロン〟のキャラクターは回を重ねる毎に深みを増し、今では世界中にファンを持つに至っている。かく言うオレも(身内なのであまり口には出さないが)当然〝ナイトバロン〟のファンだ。
親父の紡ぐ謎解きや活劇は生き生きとして華やかだ。しかしその陰には密かな哀愁が漂い、終幕後にも余韻を残して、また次回作を期待させる…。

今ならオレにも解る。
怪盗キッドが、どれだけ強烈なインスピレーションを親父にもたらしたか。
きっと親父の胸には、今も初代キッドが生きているのだろう。白いマントを風に靡かせ、気障なセリフを囁いては親父に挑戦状を送り続けているに違いない────。


「なに?」

「いや」

ぼうっとして、快斗を見つめていたようだ。気が付いたら快斗が怪訝な顔でオレを見返していた。

「なんだよ。ナイトバロン最新刊、読み終わったんなら早く貸せよな」

「……………」

「なんなんだよ、さっきからヌケた顔してこっち見て」

「快斗」

「ああ?」

「いや…なんでもない」

「へんなヤツ」

呆れ顔した快斗が窓の方を向く。

横顔の快斗の瞳に映るもの。遠い眼差しのその先にあるのは今宵の月か、それとも────。

何かが閃き、ドキンと鼓動が跳ね上がった。いつの間にか快斗の横顔に怪盗キッドの面影を重ねていたのだ。光るモノクル、揺れるクローバーの紐飾りを。

オレの気配に気付いたのか、快斗はふふっと笑って立ち上がると、怪盗の仕草でオレに向かって礼をした。





20140412

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※えええっと…シーン描写が漠然としてますが、ユル甘の一場面と思って下さいませ~(^_^;)

●拍手御礼!
「春花」「絶体絶命」「ヒント」「乾杯」へ、拍手ありがとうございました(^^)/

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