名探偵コナン・まじっく快斗の二次BL小説。同ジャンル諸先輩方の作品に触発されております。パラレルだらけですが基本は高校生の新一×快斗、甘めでもやることはやってますので閲覧は理解ある18才以上の女子の方のみお願いします。★印のカテゴリは同一設定で繋がりのあるお話をまとめたものです。up日が前のものから順にお読み下さるとよいです。不定期に追加中。※よいなと思われたお話がありましたら拍手ポチ戴けますと至極幸いです。コメント等は拍手ボタンよりお願いいたします! キッド様・快斗くんlove!! 《無断転載等厳禁》

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リバース《1/3》(新一×快斗)
カテゴリ★ファーストステージ
※このカテゴリもほぼ一年ぶり…(*_*;
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「薬って?」

「えっと、だからコナンくんが…いや、工藤が小さくなったり、元に戻ったりする、アレ」

俺がそう言うと、白衣を着た小さな哀ちゃんはクルリと椅子を回転させてこっちを向いた。



「何の話かしら」

小首を傾げる仕草は可愛いが、態度には大人の余裕がある。

「あのさ…前から思ってたんだけど、もしかして哀ちゃんもコナンくんと同じなんじゃないかな、って」

思い切って突っ込んでみたが、哀ちゃんの涼しげな眼差しは微動だにしない。
コナンくんが哀ちゃんに頭が上がらないのも、イヤ、一目置いてるのも解る気がする。


だって、いくら待っていてもコナンくんは俺に詳しいことを教えてくれない。別に焦ってるわけじゃないけど、元に戻りたくてもなかなか戻れないでいる工藤を見てると───コナンくんが、時々本当に悔しそうな顔してるのを何かの拍子に見てしまったりすると、俺にも何か出来ないか、って思うんだ。

で、俺は俺で違うアプローチを考えたんだ。かなり当たって砕けろ的な発想だけど。



適当にかわされるかと思ったが、哀ちゃんは意外にも否定することなく、それどころか正面向いて俺に言った。

「飲んでみる?」

「へ…?」

「あなたが言う〝薬〟よ。あれこれ面倒な質問しないなら、一つあげてもいいわ」

「えっ。でも、それって」

ヤバい薬でしょ。

「再改良型よ。体への負担はかなり軽減してるわ。試してないから実際のところは不明だけど」

ニコリと微笑んで優しく俺を追い詰める哀ちゃん。

本当なのか…?
つまり、哀ちゃんがそのモンダイの薬を作ってる張本人ってことなのか?!

「江戸川くんに頼もうと思ってたけど、そのためには一度解毒剤を使って元に戻る必要があるし、連続服用はさすがに負担が大きいからどうしようかと思ってたの。解毒剤を完成させるためだって言えば、彼が進んで飲むのは分かってるけれど」

「じ…っ」

「じ?」

「まっ…」

「ま?」

「ま・・・マジで…?」

あぶねえ。〝ジンタイジッケン〟とか〝マッドサイエンティストって言っちまうとこだった。

「冗談よ。帰ってちょうだい。忙しいの、私」

哀ちゃんはそこで不意に醒めた声になって、サッとまた俺に背を向けてしまった。









・・ー・・・・・ー・・・・・ー・・

   


玄関の鍵が開いてる。
推理どおりだ。
やっぱり今日は快斗が来てる!
やったーーっ!!!

「ただいま~っ、快斗ぉーー♪」

ばん、とドアを開けたら、何かが倒れてきて〝ゴン〟と頭に当たった。

「イテッ☆!」

…モップ?! 何でこんなとこに。

「あれっ」

人の気配に顔を上げた。
快斗だと思って声をあげかけて、オレはピタッと止まった。

子供だ。快斗じゃない。

階段の踊り場に男の子が立ってる。まん丸い目を見開いて、オレをじっと見ている。可愛いけど、やんちゃな感じの子だ。

「キミ、どっから入った? 鍵開いてたか? …あっ、このモップ、もしかしてキミのイタズラかっ!」

オレが怒鳴りながら階段に近づくと、男の子はパニくったように真っ赤になって後退った。
柔らかく跳ねた髪の毛。つるんと柔らかそうな頬。まだ5・6歳ってとこか。


────ん?


どっかでみた瞳。

赤くなってオレを睨んでるこの顔付き……見覚えがある。

「人んちに勝手に入っちゃだめだろ、ボーヤ。泥棒と間違われるぞ」

子供の肩に手を置こうとしたら、いきなり子供が動いた。

げしっ!!

「いて!」

「工藤のバカ! 高校生に戻ってんじゃねーよ!」

オレの向こう臑を思い切り蹴飛ばしやがって、ガキンチョはダダダッと二階へ駆け上がって行った。

え?

え…?

いま、なんつった…?


え、え、えええーーーーっ(@@)??!!







リバース《2/3》へつづく
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※たいした展開にはならないですが、つづきます(汗)。



●拍手御礼
「フェアリーナイト」「平次と快斗」「遠距離恋愛」「マゴウコトナキ」「小さな恋の物語」「冬の結晶」「有り得ない」「逢いたくて」「ぶるーぱろっと」「ミスター・ローズ」へ、拍手ありがとうございました (^^)//


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