名探偵コナン・まじっく快斗の二次BL小説。同ジャンル諸先輩方の作品に触発されております。パラレルだらけですが基本は高校生の新一×快斗、甘めでもやることはやってますので閲覧は理解ある18才以上の女子の方のみお願いします。★印のカテゴリは同一設定で繋がりのあるお話をまとめたものです。up日が前のものから順にお読み下さるとよいです。不定期に追加中。※よいなと思われたお話がありましたら拍手ポチ戴けますと至極幸いです。コメント等は拍手ボタンよりお願いいたします! キッド様・快斗くんlove!! 《無断転載等厳禁》

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連絡先:hamanosuronin★gmail.com(★を@に置き換え)
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街角の錯覚《1/3》(新一×快斗)

――――――――――――――――――


夕暮れのスクランブル交差点だった。

一緒に歩いていたはずの快斗が不意に消えた。


肩が触れるくらい側にいたのに、気が付くといなくなっていた。

「……快斗?」

オレは振り向いて黒いキャップを被った快斗の姿を探した。周り中を。人混みの中を。行き過ぎる人や車をぐるぐる見回して探した。

「快斗!!」

オレの声は交差点の雑踏の音にかき消された。








〝スネイク〟だった。横顔しか見えなかったけど。
俺の素顔は知られてない。とっさに気配を隠して後を追った。一緒にいた工藤には悪いが工藤にそうと伝える余裕も理由もなかった。
いっときも目を離せる状況じゃなかったし、工藤に話すべき事でもなかった。

どこへ行くのか。一人なのか。誰かに会うのか。何をしようとしているのか。
危険かもしれない。〝スネイク〟に見つからなくても、深追いして……万が一他に仲間がいて、尾行していると気付かれたら。もし――最悪俺がキッドだと知れるような事になったら。
俺は歩きながら携帯を壊し、中のカードも抜いてバラバラにして捨てた。普段からすぐ身元がわかるようなものは他には持ち歩いていない。
人混みの中を〝スネイク〟と一定の距離を保って俺は歩き続けた。






快斗だってガキじゃない。そこいらの高校生とは違う。放っておけばいいのかもしれない。明日になれば何でもない顔をして、またオレの前に現れるのかもしれない。

そうは思っても、何度電話しても回線すらつながらない快斗に嫌な予感を抑えきれず、オレは元来た道を戻っていた。
何か快斗が消えたわけを知る手掛かりがないかと思ったのだ。

数十メートル先の角に黒いキャップが見えた気がした。
オレはまっすぐその場所へ向かった。







「探偵の工藤新一さん?」

「え…?」

「やっぱり。ファンなんです、握手してください」

サングラスをかけた30才そこそこの男。光に溢れた表通りから一本入っただけの小路だが、シャッターが閉まったビルばかりの事務所街にはうすら寒い風が吹いていた。
気持ちが急いて、冷静さを欠いていた。
普段なら握手を求めてきた男の違和感に注意を向けただろうが、この時は完全に上の空だった。
オレは男と握手した。
微かに掌に痛みを覚える。なぜと考える間もなく、オレの目の前は闇に閉ざされた。






暗く連なるビル街の窓。その一角の地下へ続く階段を、俺は足音をたてないように気をつけて降りていった。

明かりが漏れている部屋があった。
中の様子が分からない。どうするか。

「!」

ドアが開いて中からサングラスの男が出てきた。物陰に隠れ、開いたドアから中の様子を伺う。
ダークスーツを着た男が二人。〝スネイク〟の姿は見えない。他には……。
男たちの足下に誰か倒れてる。ドアが閉じる瞬間――俺は目を疑った。

交差点で離れたはずの工藤が、そこに倒れていた。






つづく

――――――――――――――――――


※一人称がわかりにくいので工藤は「オレ」快斗は「俺」にしてあります。まとめられるのか(汗汗汗)!?


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