名探偵コナン・まじっく快斗の二次BL小説。同ジャンル諸先輩方の作品に触発されております。パラレルだらけですが基本は高校生の新一×快斗、甘めでもやることはやってますので閲覧は理解ある18才以上の女子の方のみお願いします。★印のカテゴリは同一設定で繋がりのあるお話をまとめたものです。up日が前のものから順にお読み下さるとよいです。不定期に追加中。※よいなと思われたお話がありましたら拍手ポチ戴けますと至極幸いです。コメント等は拍手ボタンよりお願いいたします! キッド様・快斗くんlove!! 《無断転載等厳禁》

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残像 ~ 佐藤刑事の独白 (新一×快斗)


2011年8月下旬にアップした『空耳』の番外編というか、後日談です。
佐藤刑事目線の新快と言うことで;;

―――――――

先だって逮捕した、都内を中心にスリや万引き、強盗、強姦などの犯罪を繰り返していたグループの検挙がようやく一段落した。工藤くんの通報のおかげ。放っておけばまだまだあいつ等の被害に遭って泣く人が出続けていたに違いない。

あいつ等の現行犯逮捕時に危なく襲われかけていた少年、私は彼の事が気になって、しばらくしてから様子を見に学校を訪ねてみた。もっとも個人的に気になっていただけなので、非番の日に思いつきで1人で行ってみただけ。

黒羽快斗という名のその少年は、仲間とサッカーをして元気に校庭を駆け回っていた。私は安心して、すぐに帰ろうと思った。
でも…あの時の、首を押さえて苦しげにうずくまった時の表情と今の明るさのギャップがあまりに大きくて、それが(陰と陽の二面が)以前好きだった人を少しだけ思い出させて……結局、私は少年に校庭の金網越しに声をかけた。

最初キョトンとしていた少年は、私が名乗ると『ちゃんと覚えてますよ、あの時は優しくしてもらってありがとうございました』と笑顔になった。かわいい子。でも、私には実は気になることがあった。だから訪ねてしまったのだが――。

あの卑劣なグループは、気に入った被害者の後を付けたりして二度三度と繰り返し襲い、脅迫しては泣き寝入りさせていた。
もしかしたらこの少年もあの時初めて襲われたんじゃなく、前にも被害に遭っていたのではないか。逮捕時のあいつ等の所持品が、たまたま持っていたものではなく、まるであらかじめレイプを愉しむために用意してきたもののように感じたのだ。

問い詰めてもあいつ等がそれを認めるはずなかったけど、被害者の申告があれば捜査できる。もっともあの時なにも言わなかった少年が、いまさら促しても自ら語ることはないとは思ったのだが、それでも少しでも余罪を明らかにして裁いてやらなければいけない、そう思っていたのだ。

少年は妙に察しがよかった。
まだ子供のような笑顔をしていたけれど、僕にはもう刑事さんに話すことはありません、と言った。
私は彼が被害を申告することでセカンドレイプの痛手を受ける事を恐れているのであれば、絶対に守るから――という意味合いの事を伝えた。心配いらないから任せてほしいと。

でも彼は…黒羽快斗は思わぬ顔を見せ…まるで不敵とも思える笑みをうかべ、そんな必要はありません、第一なぜ僕が純粋な被害者だと言い切れるのですか――と、まるで謎かけのような言葉を発した。

私は驚いて…あまりにさっきまでの印象と違う少年に――だったらいいの、ごめんなさいね、と言いおいて逃げるように帰ってきてしまった。
あの子…普通の高校生じゃない。
この違和感は気のせいではないと思った。
そしてよく似たもう1人の少年を思い浮かべた。他でもない、黒羽快斗が狙われていると通報してきた高校生探偵の工藤くん――。
偶然だろうか。
工藤新一と黒羽快斗。
全く面識も繋がりもないはずの二人が、こうもオーバーラップするなんて。そもそも急に工藤くんがあのグループのことを通報してきたのはどうしてだったんだろう。黒羽快斗が襲われると、なぜ解ったのだろう。
あの時の通報では、別件の捜索をしているうちに偶然情報を掴んだと言うことだったけれど、果たしてそれは真実なのだろうか。真実は一つと言い切る高校生探偵が、何らかの意図を隠して私達を…警察を動かした。そういう可能性はないだろうか。

しばらくは彼らの事が残像のように私の心を捉えていたけれど、やがて日々のせわしさ、新たに次々起こる凶悪な事件を追って奔走するうちに次第にあの時に感じた違和感は心の底に埋もれていった。

ただ、今でもどこかで自分の勘を信じてる。工藤新一と黒羽快斗は、おそらくどこかで繋がりがある。誰にも言わないし、調べるつもりもないけれど、密かに今も――重なる彼らの残像を――私は確かに見たと思っている。



20110913

―――――――


佐藤刑事わりと好きです。
カテゴリー分け迷いましたが、佐藤刑事目線の新快ってことでご了承ください。
(^。^;)



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