名探偵コナン・まじっく快斗の二次BL小説。同ジャンル諸先輩方の作品に触発されております。パラレルだらけですが基本は高校生の新一×快斗、甘めでもやることはやってますので閲覧は理解ある18才以上の女子の方のみお願いします。★印のカテゴリは同一設定で繋がりのあるお話をまとめたものです。up日が前のものから順にお読み下さるとよいです。不定期に追加中。※よいなと思われたお話がありましたら拍手ポチ戴けますと至極幸いです。コメント等は拍手ボタンよりお願いいたします! キッド様・快斗くんlove!! 《無断転載等厳禁》

ブログ内検索
カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 13
15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
カウンター
プロフィール
HN:
ronin
性別:
女性
自己紹介:
2011年8月26日よりブログ開始
2012年5月GW中にカテゴリ分け再編&アクセスカウンター設置
2013年5月 CONAN CP SEARCH 登録
2013年6月 青山探索館 登録
連絡先:hamanosuronin★gmail.com(★を@に置き換え)
Script:Ninja Blog 
Design by:タイムカプセル
 

ハロウィン仮装で渋谷にイケメンキッド様が予告登場、ツイッターのトレンドワードで「怪盗キッド」がトップに! いや~ん♪ 私もキャーキャーしたかった!!
〈31日22時追記(^^;)〉



ぶるーぱろっと《1/3》(新一×快斗)
カテゴリ★17歳
※新一視点でスタート。このカテゴリ1年ぶりです(@@);
─────────────────────────────


学校帰りに例の場所に寄ってみた。

こないだ博士のビートルを内緒で追跡眼鏡で追った時の、到達地点と思われる辺りだ。



N区E駅から徒歩数分圏内の商店街。
普通に街中の、普通の場所だ。人通りも普通にある。

「特別怪しい場所でもねえな…。単に便利グッズ好きの得意客ができたってだけのことか」


このところ博士は妙に楽しそうで、忙しそうだ。
何作ってんだ? オレにか? と訊いたら、

『ちがうわい。いい客がおってのォ。次々依頼がきて大忙しなんじゃ。あっ、これ! 入っちゃいかん。依頼は〝極秘〟が条件での。そのかわり支払いは即金だし、も~助かるわい!』

とか言って研究室に籠もりきりだ。

宮野も時々手伝ってるらしい。宮野にもちょっと訊いてみたが、博士より素っ気なくて、フッ…とか見下ろす感じで笑いやがって、

『博士から〝極秘〟だって聞いてるんでしょ』。以上。

だがそうなると、余計に気になる。
オレは博士のビートルにこっそり追跡用シールを貼って、その極秘の依頼客をこっそり確かめようと思ったんだ。


思ったんだけど、まあ別にいいか。

「博士が好きな発明して儲かるなら、それに越したことねえしな」

博士が儲かって阿笠研究所が質的により充実すれば、オレにも先々ご利益がある(はずだ)し。

ばーん!

「ぅぎゃあッ☆☆!!!」

いきなり両肩を叩いて驚かされ、オレは飛び上がった。

「な…、黒羽っ? 快斗!!」

「アッハッハ! こんなとこでなにしてんだよ、名探偵」

どきーんと心臓が大きく揺れた。
脈拍がドッ、ドッ、ドッ、とでかくなって、カーッと顔に血が昇る。
そういやE駅といえば快斗の地元だった。

「いやっ、ちょっと、その、探してて」

「なにを?」

「いやいやいや、大したもんじゃないから」

どうしてだろう。突然目の前に現れた快斗の笑顔が眩しくて、マトモに目が見れない。でも嬉しい。
快斗に逢えて、嬉しい。

「もう用は済んだんだ。快斗は何してるんだ?」

「そこの店、知り合いがやっててさ。たまに留守番とか頼まれて。今日もそう。開店までに戻れるか分からないって言うから」

快斗が指した看板には〝ブルーパロット〟の文字。ビリヤード場だ。

舞い上がってる、オレ。
快斗の事を知るのが嬉しい。
嬉しい気持ちが顔に出てたのか、快斗もオレを見てなんだかコソバゆそうに笑っている。

「寄ってく?」

「いいのか!」

「あー、まあ…、余計な詮索しないならな」

「しないよ。事件じゃないから探偵はお休みだ」




・・ー・・・・・ー・・・

   

まずかったかな。つい誘ってしまった。
怪盗の〝テリトリー〟に探偵を招じ入れるなんて、有り得ないはずなのに。

だって工藤のヤツ、赤くなって目をキラキラさせて、今日はやけにカワイイ。あのしちめんどくせえ探偵と同一人物とはとても思えない。
素の工藤って、けっこういいヤツ…なんだ。

胸が、ドキドキしてた。
〝工藤に逢えて嬉しい〟って思っている自分が、確かにいた。



・・ー・・・・・ー・・

   


「へえ。けっこう広いな。ちゃんとプールバーだ」

「繁盛してるとは言い難いけどね。たまに遊びに来て手伝ったり、ちょこっと飲ませてもらったり」

「酒をか」

「まさか。俺をガキん時から知ってるジイさんだぜ。親代わりみてーなもんだ」

ビリヤード台は新しくはないが丁寧に手入れされている。店内の装飾も若者向けというより落ち着いた雰囲気で、主人の人柄が滲み出るような渋さだ。

「いいキュー置いてるな。これなんか中古でも40~50万するんじゃないのか」

「そんなん判んのかよ。すげえな工藤」

「親父に付き合わされてたから」

顔が熱い。なに照れてんだろ、オレ。

「そうだ、ならちょっと俺にビリヤード教えてくんねぇ? こないだやってみたんだけど、まるで様にならなくてさ」

立て掛けてあったキューを自分も手に取り、快斗が言った。






ぶるーぱろっと《2/3》へつづく
─────────────────────────────

※つづきも軽め予定です(*_*;


●拍手御礼
「はじめてのひみつ」「発露」へ、拍手ありがとうございました(^^;)



   

拍手[10回]