名探偵コナン・まじっく快斗の二次BL小説。同ジャンル諸先輩方の作品に触発されております。パラレルだらけですが基本は高校生の新一×快斗、甘めでもやることはやってますので閲覧は理解ある18才以上の女子の方のみお願いします。★印のカテゴリは同一設定で繋がりのあるお話をまとめたものです。up日が前のものから順にお読み下さるとよいです。不定期に追加中。※よいなと思われたお話がありましたら拍手ポチ戴けますと至極幸いです。コメント等は拍手ボタンよりお願いいたします! キッド様・快斗くんlove!! 《無断転載等厳禁》

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隠れ損ねたお月様(白馬×快斗)
カテゴリ☆噂の二人《番外編》
※ショートの甘イチャです。
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よく晴れた晩秋の朝。

西の空を見上げると、隠れ損ねた十六夜の月が青空に半分透けて浮かんでいた。


「さむっ」

僕のベッドにうずくまったままの想い人の声に、慌てて窓を閉めた。

「良い天気ですよ、黒羽くん」

「うん。…な、白馬」

頭からシーツにくるまった彼は少しばかり照れくさそうに半分顔を覗かせ、僕が近付くのを待っていた。
思わずくすりと笑ってしまう。

「なんだよ」

やっと半分だけ見えている彼の顔が赤くなる。隠れ損ねて、恥ずかしそうに。

ああ…やはり。

僕が恋をしたのは〝お月様の精〟なのだなぁ…などと妙に納得する。


時に眩く夜空に君臨し、また時に漆黒に身を潜める。
明るい日常においても、くるくると表情を変え。抱き締めても抱き締めても、僕はやっぱり君から目が離せない。


「黒羽くん」

寝返りをうってシーツに完全に隠れようとするのを寄り添って遮った。

ぷっと頬を膨らませて振り向いたその頬に指を伸ばす。
すると彼は僕の指先をじっと見て、嬉しそうに微笑んだ。

ぱく。

「わっ?」

突然指に噛みつかれて驚く僕を、いたずらな瞳が見詰めている。

「へへ、らまーみろ」

甘噛み。というか、咥えているだけ。
だが、彼の温かさと舌先の柔らかさに包み込まれて、僕は苦笑いをするしかない。

「いいですよ。お望みなら何度でも」

「ふぁ? ちっ、ちがっ ー@@;;+?#%X**~!!」

「文字化けしたってダメです。止めませんよ」


朝の陽が射す窓辺の密事。

隠れ損ねたお月様を宥めるように、僕は優しく優しく口付けた。






20131121

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※『噂の二人』設定ベースのつもりでした(^^;)。番外編、近日もう一つ書こうと思ってマス。クラスメート萌~♪


●拍手御礼
「(新快+盗優前提)デジャヴ」、「インセプ落書き」へ拍手いただきました。ありがとうございます!! !

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