moonlight 新一×快斗

相方（新一×快斗）
※詳細設定はアリマセン。あくまで好き勝手な部分妄想小話です(..;)。新一視点、手直し中
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今回のBLUE SAPPHIRE事件でオレは再認識した。

何処までもお気楽な(振りをしている)快斗はやっぱり〝ボケ〟で、それに対するオレはどうしたって〝ツッコミ〟役になるしかないってこと。

だいたい──アイツのIQがどんなに高かろうと、身体能力がどれだけ優れていようと───無謀にも程があるんだ。

勝手の違う海外で、独りで〝敵〟やポリスや京極さんまでも相手に立ち回るなんて（寺井さんが秘かにバックアップしてたってことは後から知った）。

言ったこっちゃない、テーザー銃で気絶させられて溺れかけるわ、京極さんからは左腹に正拳突きをくらうわ、挙げ句にポリスに狙撃され左腕を負傷するわ…。

なのにアイツは「この程度なんでもねえよ」とか軽く言いやがって、清掃員に化けて病院から失敬した薬や包帯で自分で自分の傷の手当てをさっさと済ませてしまった。
その手際がやけに良くて、馴れてて、難なく自分の体に包帯を巻いたと思ったらちょっと目を離す間に素顔から怪盗の姿に戻っていた。

フォローする隙もない。その事に一番ハラが立つ。

これまで何回似たような目に逢って、何度人知れず傷を負い、黙って癒やしてきたんだ。

オレは本当に腹を立てていた。





「あー眠む。最終日はホテルあんなで結局空港で出発まで夜明かしだったもんな～」

帰宅すると、成田でいつの間にか姿を消した快斗はしれっとオレの部屋のベッドに寝転んでいた。

「その前に言うことがあるだろう！」

「お帰り～工藤。お疲れ～」

「違う！」

のほほんと眠たげな目でオレを見上げる快斗にブチ切れる。

「絆創膏は？ 変えたのか！？」

「うん、さっき。シャワー使わせてもらった──イテ！」

乱暴に押し倒してしまう。

ベッドに倒れ込んだ快斗は一瞬だけ顔を歪めたが、すぐにまたポーカーフェイスに戻って不思議そうにオレを見上げた。

「やんの…？ 一眠りしてからにしようぜ。俺ホント眠くてさ…工藤が帰ってくんの待ってたけど、もう限界…」

ぶん殴ってやろうか、怒鳴りつけてやろうかと気が高ぶっていたのに、あまりに無防備にオレの下でウトウトし始める快斗に毒気を抜かれてしまう。

「仕方ないな。起きたら嫌って言うほどヤってやっからな」

「ええ～…お手柔らかに頼むぜ名探偵…今回ばかりは…迷惑かけたし…そう思って待ってたんだけど…ごめん…まじ…もう……」

うるうるした瞳で重そうに瞬きしたと思ったら、片手をオレの胸に当てたまま快斗は本当に寝入ってしまった。

快斗の華奢さを改めて覚えながらオレは結局ツッコミ切れずにボケ倒された敗北感に包まれていた。

快斗め……。
目が覚めたら、自分がどうなってるか思い知れ。
ああして、こうして。
身動きできないようにしておいてやるぜ。

そんな妄想をしながら、快斗の体の温もりと吐息を感じて、オレもいつの間にか眠くて眠くて堪らなくなってしまった。

着替えようと思ったのに、もう動けない。
チクショウ…快斗め。
夢の中で、とんでもないコトしてやるからな…。
そして目が覚めたら、現実でも…だぞ。

オボエテロ……、

快斗…。

一緒に帰ってこられて……良かった──。






20190505
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※失礼しました(..;)。ほぼストーリーになってない小話妄想でした。昨日は工藤くん＆コナンくんの誕生日だったんですね♪ おめでとう～！一年早いな！
※『紺青の拳』コナンくんが厳しくてキッド様にビシビシツッコミ入れてくれててマジ（いや～んコ×Kやん）と喜んでいました(^_^;)。

●拍手御礼！
「閃光（改）」「囚人」「空耳」「月明かりのガーデン」「迷い鳥」「運命の白い女神」「リハビリ」「変異」「ダブルムーン」「蹴撃」「逆光」「睡魔2」「《痣(あざ)》」「満月―怪盗キッド―」「ラブラブ・スモール」「霜月」「痛み分け」「ミラクル・キッド」「アブノーマルII」「恋人は怪盗」「金色の絲」「予夢」「ブルーサファイア」

[8回]