名探偵コナン・まじっく快斗の二次BL小説。同ジャンル諸先輩方の作品に触発されております。パラレルだらけですが基本は高校生の新一×快斗、甘めでもやることはやってますので閲覧は理解ある18才以上の女子の方のみお願いします。★印のカテゴリは同一設定で繋がりのあるお話をまとめたものです。up日が前のものから順にお読み下さるとよいです。不定期に追加中。※よいなと思われたお話がありましたら拍手ポチ戴けますと至極幸いです。コメント等は拍手ボタンよりお願いいたします! キッド様・快斗くんlove!! 《無断転載等厳禁》

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誤認恋愛《1/3》(昴×快斗)R18
※快斗くん視点から。『純黒』余波です、スミマセンと先に謝る~(*_*;
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…酒の匂いがする。

夢かと思ったが、そうじゃない。

酔いつぶれた男が、いつの間にか眠っている俺に覆い被さっていた。



寝起きの惚けた頭はフリーズしたまま、酒の匂いだけがますます強くなる。

ここは───どこだっけ。

これは誰だ? 工藤じゃあ、ない。

なんで、俺に…?

「!!」

男の熱い手の感覚が腹部を辿っていた。
これはまずい。本能がヤバイと言ってる。
逃げなきゃ!

寝返りを打って男から逃れようとしたが、逆に抑えつけられて男の唇が首筋に吹い付いた。痺れる。

「や…っ、ちょっと、誰だよ、あんた!」

やっと声を上げたが、男は『連れないね』と低く呟き、ふふと笑うだけで行為をやめようとしない。

(うわっ…!)

下肢を辿る指先も、唇も、男のすべてが熱い。思わずぞくりと肌が震え、逃れようとしていた力が抜けた。

ここに至って状況がやっと理解できてきた。
ここは工藤邸の一室、工藤の自室の反対側にある客間だ。たまに工藤がいないとき、掃除するのを条件に勝手に使わせてもらってる。

そして、コイツは工藤家の居候、沖矢昴だ!

『このやろう、酔っ払いやがって』という怒りと『コイツ、めちゃくちゃ上手い』という焦りに近い驚愕。

沖矢はあちこち口付けながら俺の着ている物を次々剥いでゆく。裸にされた俺は沖矢のディープキスに眩暈を起こしていた。

まずい、まずい。
ぜったいコレ勘違いだって。
沖矢のヤローこんなに深酒しやがって、自分が居座ってる部屋と間違って俺がいる客間に入ってきた挙げ句、俺を〝自分の恋人〟と間違ってんだ!!

「ちょっと、違うって…」

何か言おうとすると、とたんに唇を塞がれる。酒の香りは強烈で、キスするだけでこっちまで酔っぱらいそうだ。

とか言ってる場合じゃねえ!

寝起きで力は入らねえし、マジでいいトコ触れられて、ぞわぞわしちまって堪らない。
ぶっちゃけ高校生同士の俺と工藤の勢い任せなそれとは比べものにならない。
ダメだと思っても、とっくに体は開かされてて、あっちもこっちも同時に刺激されて、一度もされたことない愛撫を爪先から耳の先まで加えられて、逃げるどころか反応しまくりで勝手に声が出てしまう。

「あ、あああっ!」

触られてるだけなのに、腰が砕けて動けない。腕にも全く力が入らず、なすがまま腰を高く持ち上げられた。


貫かれる──!


工藤の家の中で、まさかこんなことになるなんて。
ゴメン、工藤。この人の超絶テクに抗えなかった俺を許してくれー…!!




「・・・・?」



不意に、沖矢の動きが止まった。

ふうっと、背後で大きく息を吐く気配。

突っ伏したまま恐る恐る頭を巡らせ振り向くと、シャツの襟元を寛げた沖矢が喉に巻いていたバンドのような物を外すところだった。

「これは…どうしてこうなったのかな?」

いまかよ!
俺にこんなカッコさせといて!!

情けなくて声も出ねえ。俺は涙目でううう、と唸った。
工藤邸の中で誤って工藤の知り合いとセックスしてしまうという、俺にとってもコイツにとっても〝大失態〟を犯すところを、間一髪免れたのだ。

「君、黒羽くんって言ったね、確か」

よくこの体勢でフツーに話しかけられるよ。俺はやっぱり〝ううう〟としか返事できなかった。

「申し訳ない、私としたことが…」

そこで沖矢はふっと優しげに微笑んだ。

「精一杯、良くさせてもらうよ」

ぐっと中芯に負荷が掛かる。いったん安堵した反動で衝撃は数十倍に増していた。

やっぱり沖矢は酔っ払っていた。
人違いだと気付いたのに、そのまま俺を貫いたのだ。






誤認恋愛《2/3》へつづく
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※つづく…って、こんなの書いちゃってホントにすみません~(> <);;;

●拍手御礼
「噂の二人」「しのぶれど」「一つ屋根の下」へ、拍手ありがとうございました(^^)/

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