名探偵コナン・まじっく快斗の二次BL小説。同ジャンル諸先輩方の作品に触発されております。パラレルだらけですが基本は高校生の新一×快斗、甘めでもやることはやってますので閲覧は理解ある18才以上の女子の方のみお願いします。★印のカテゴリは同一設定で繋がりのあるお話をまとめたものです。up日が前のものから順にお読み下さるとよいです。不定期に追加中。※よいなと思われたお話がありましたら拍手ポチ戴けますと至極幸いです。コメント等は拍手ボタンよりお願いいたします! キッド様・快斗くんlove!! 《無断転載等厳禁》

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誤認恋愛《2/3》(赤安・新快前提  赤井×快斗)R18
※赤井さん視点
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私の想い人は、とてつもなく強情な青年だ。

想いは通じているはずなのだが、彼なりの矜持のためか、なかなかこちらの思い通りにはなってくれない。



もっとも、彼をそうさせている原因の一端は…いや大部分は私の至らなさによるものだ、とは解っている。
さらに言うなら、そうした彼の強気な態度と時折り覗かせる〝素顔〟とのギャップにいたく惹き付けられてしまっているのだから、これはもう惚れた弱みというほかない。


昨夜は仲間たちとともに国際犯罪グループに繋がる犯人を挙げた。解散後、私は沖矢昴の姿に戻り、一人立ち寄った店でバーボン片手に密かに〝打ち上げ〟をしたのだ。

一仕事を終えたこんな夜は、彼を抱きながら眠りたい…。
余程呼び出そうかと思いながら(彼がいまどんな状況か分からないのに無闇に連絡するのは憚られ)飲むほどに、酔うほどに、なかなか逢えない想い人への恋慕が募った。

部屋にいて待っていてくれたら…。
時には何もかも擲(なげう)ち、総てを私の前に晒して欲しい。
そんな願いが膨らみ、私は彼を想って何時になく痛飲してしまった。


工藤邸まで歩いてもたいした酔い醒ましにはならなかった。
辿り着いた居候先の家主はどうやら留守の様子で、酔いつぶれた己の姿を見られずに済んだことに私は正直胸を撫で下ろした。

酔いはかなり廻っている。自分が酩酊状態であるのは判っていた。
手摺りに縋って一歩一歩階段を昇りながら、何度も大きく息を吐き、纏わりつく〝バーボン〟の残り香を愉しむ…。


部屋に入ると、人の気配があることに私は驚いた。窓から差し込む淡い月明かりが〝彼〟の姿を朧に浮かび上がらせている。穏やかな寝息が耳に届いた。

そこからは記憶が途切れがちだ。
待っていて欲しいと願っていた想い人が本当にいてくれたことに、私は一気に高ぶり、眠っている彼にすぐさま覆い被さった。
目覚めて驚いた様子の彼に罵られても愛おしく、少しでも彼を歓ばせようと酔った勢いのまま私はあらゆる手を尽くした。

そうしながら、ぼんやり頭のどこかで違和感も覚えていた。

…おかしい。反応が異常に良い。

常なら、強情な彼は本当に最後の最後になるまで私の愛撫に堪える。極まり、達する時にならないとなかなか良い声を聴かせてもらえないのだ。
しかし今夜は油断していたためか反応がすこぶる顕著で、ついつい私は彼を煽ったり余計に焦らせたりした。

月明かりに浮かぶ肌が、なんとなく白く、頼りない…気のせいか。

(・・・?)

そこでようやく私は彼の全身を背後から見渡した。
抱え上げた腰が妙に細い。
鍛えられた彼の筋肉は、薄く見えてもバネのような力を秘め実によい弾力を持っている。
しかし、この筋肉は…しなやかではあるが、なんというか…まだ、幼い。
成熟した男の身体ではない。

これは……違う。


「これは…どうしてこうなったのかな?」


酔いは、まだ私を包んでいた。

私の下でもがくように体を捩る少年の瞳が潤み、なんともいえぬ蒼い色香を放っていた。

私はそのまま少年を貫いた。

確かにその刹那に覚えた少年への愛おしさが、私の本能に訴えたのだ。







誤認恋愛《3/3》へつづく
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※赤井さん視点で書いてたら二回で終わりませんでした(@@);  ヒンシュクですが、さらに一回追加します~(汗汗)。


   

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