名探偵コナン・まじっく快斗の二次BL小説。同ジャンル諸先輩方の作品に触発されております。パラレルだらけですが基本は高校生の新一×快斗、甘めでもやることはやってますので閲覧は理解ある18才以上の女子の方のみお願いします。★印のカテゴリは同一設定で繋がりのあるお話をまとめたものです。up日が前のものから順にお読み下さるとよいです。不定期に追加中。※よいなと思われたお話がありましたら拍手ポチ戴けますと至極幸いです。コメント等は拍手ボタンよりお願いいたします! キッド様・快斗くんlove!! 《無断転載等厳禁》

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2011年8月26日よりブログ開始
2012年5月GW中にカテゴリ分け再編&アクセスカウンター設置
2013年5月 CONAN CP SEARCH 登録
2013年6月 青山探索館 登録
連絡先:hamanosuronin★gmail.com(★を@に置き換え)
Script:Ninja Blog 
Design by:タイムカプセル
 

月国の魔法使い(初代キッド)
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〝快斗~、電気消して早く寝なさーい〟

したからお母さんのこえがした。



「はぁ~い」

まだねる気ないけど、へんじして、でんきをけした。
だってそうじゃないと、お母さんはすぐにコラッておこるから。

でんきをけしたら、へやにじふんのかげができた。お月さまがとてもあかるい。

「お月さまって、どうしてまるくなったり、ほそくなったりするのかなぁ?」

少しまえは半ぶんこだったのに。
いまのお月さまは、もっとふくらんでる。なんだかこっちをみてるみたい。

お日さまは、まぶしくて目にわるいから、見ちゃいけないんだって。でも、お月さまは見てもいいんだ。
お月さまがまんまるになる、とくべつなよるは、みんなでお月みしながらおだんごをたべるんだって。お父さんにおしえてもらった。

「おだんご、いつたべられるのかなぁ…。お月さまがまるくなるまえに、お父さんちゃんとかえってくるかなぁ?」

お父さんはゆうめいなマジシャンで、いそがしくて、ずっとでかけてる。外こくにいったんだって。このまえいっしょにおふろにはいってから、なん日たったかわすれちゃった。

「ねえ…お父さん、いつかえってくるとおもう?」

さっきからずっとこっちを見てるお月さまにきいてみた。
お月さまをじーっと見てたら、なんでかわからないけど、きゅうにかなしい気もちになってきちゃった。

「あ~あ。お父さん、はやくかえってくればいいのにな~…」

ぐすん。
べつにさびしくないけど、お父さんにあいたくなっちゃった。

「まほうつかいがいたら、お父さんがはやくかえってくるようにおねがいするのにな~」

あ。お月さまが〝そうだね〟っていってるみたいにかがやいた。

「そうだ、いいことかんがえた! お月さまにおねがいすればいいんだ!」

ほそくなったり、ふくらんだりするふしぎなお月さまには、きっとまほうつかいの国なんだ。
だからお月さまにむかっておねがいすれば、まほうつかいがおねがいをきいてくれるかもしれない。

「よーし」

おれはお母さんにわからないように、そーっとまどをあけた。そして手をおでこのまえであわせて、お月さまにおねがいした。

「お月さまー、あのね…、ええっと」

なんていえばいいんだろう。

「えーっと…、あのね、お父さんにあわせてください!」

お月さまにきこえてるか、わからないから、なんこかおねがいしよう。

「お父さんが、早くかえってきますように。それから、お父さんとまたいっしょにおふろにはいれますように!」

それから、それから。

「…お父さんみたいになれますように!!」




ふぁさ、って、なにかのおとがした。




「…?」



まどのそとに、だれかいる…?

どきーんとした。

だれだろう?!
ほんとうにお月さまから、まほうつかいがやってきたのかも?!

ものすごくどきどきしながら、おれはベランダにでてみた。



〝やあ、今晩は〟



「えっ…?」


〝し~っ、静かに。お母さんに見つかってしまうよ〟


「あ、いけねっ」

おれはいそいで口をてでおさえた。
それから、もういっかい、めのまえにたってる人をみた。

「あなたは、だあれ?」

そこにいたのは白いふくをきた、せのたかいおとこの人。えでみたことある、ながいマントをしてる。
かたほうだけのまるいめがねをして、かわったかたちのぼうしをかぶってて…

もしかして、もしかして───。

「私は魔法使いです。お呼びになったでしょう」

「ほんと?! やっぱり!!」

おれはうれしくて、はだしでぴょんぴょんはねた。まほうつかいがしゃがんで、おれのかたに手をのせる。
いけね、うるさくしたらいけないんだった。

「お願いがたくさんあったね」

「えへへ…。なんでここがわかったの?」

「空から見えましたよ、君の部屋の灯りが。よろしければ、君の名前を私に教えていただきたいのだが」

「おれ、くろばかいと!」

「…よい名前だ。では、快斗くんのお願いを、まずは1つ叶えて差し上げましょう」

たちあがってクルリとしたかとおもったら、ぽん!とおとがして、まわりじゅうけむりだらけになった。

「うわあ」

だけど、そんなにけむくない。なんだかいいにおい。お花のにおいみたい。

「快斗くん」

「………」

おれはほんとうにびっくりした。
だって、けむりの中からお父さんがでてきたんだ。
こえがでなくて、めをパチパチしてたら、まほうつかいはフフフとわらった。
おれはまだこえがでなかったけど、うれしくなって、しゃがんだまほうつかいにだきついた。

「どうです? 快斗くんのお父さんに上手く変身できていますか?」

「うん!!すごいよ、そっくり!!」

ぎゅっとしてくれるときのにおいまで、お父さんにそっくりだ。

「残りのお願いの2つは、明日、叶えて差し上げましょう。ですから今夜はもうおやすみなさい。あまり遅いと朝起きられなくなりますよ」

「う~ん、わかった…」

おきられないと、お母さんにおこられちゃうもんね。
まほうつかいはウィンクして、おれのあたまをなでてくれた。

「さあ、ではベッドに入って下さい。眠る時間をだいぶ過ぎているのでしょう?」

まほうつかいにだっこされて、ぽかぽかする。あたたかくなったら、おれはきゅうにねむくなった。ふわあと、おおきなあくびがでる。
…あしたになったら、あとふたつ、おねがいをかなえてくれるんだって。
え~と、でも、ふたつってどのおねがいだったか、わすれちゃった。

〝おやすみ、快斗くん。君の最後のお願いも、きっと叶うよ。君が君らしく、大きくなればね〟

にっこりわらったまほうつかいは、いつのまにか白いふくにもどっていた。
マントがひらひらゆれてる…。



ありがとう、まほうつかい。

またきてくれるかな……。

あしたお父さんがかえってきたら、まほうつかいにあったっておはなしするんだ。

おやすみなさい……、おとうさん………。






20150227
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※詳細省略(汗)、全部平仮名ではさすがに読みにくいので、ところどころ漢字にしました。お粗末様でございます~(*_*;


●拍手御礼
いろいろ連打いただいています。嬉しいです(*^ ^*)。
「逢いあくて」「月に願いを」「ボーダーライン」「リセット」「セカンドチヤンス」「キッチン」「正夢」「ホワイト・メリークリスマス」「橙の月」ほか、★交錯『リハビリ』など、拍手いただきまして、ありがとうございました~っ(_ _)。



   

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