moonlight 新一×快斗

恋人色の満月（新一×キッド）
※オレ様探偵的視点、ショート(*_*;
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梅雨の晴れ間の夜空に浮かぶ、淡く輝く薄紅色の満月。

あれが〝ストロベリームーン〟だ。

巷では『見れば想う相手と結ばれる』という、根拠皆無の如何にもな噂話が流れている。

しかし、たまにはその手の話に乗っかるのも悪くはない。


もうすぐアイツがココに来る。オレに逢うために。
アイツはシルクハットに軽く手を添え、あの塀の突端に舞い降りるだろう。

薄紅の月光を纏った怪盗のマントが夜風に大きく膨らんだら、それが合図だ。
〝ストロベリームーン〟の月明かりが降り注ぐその間、オレたち二人は魔法にかかった恋人同士になる。

だから、オレは今夜アイツに特別なプレゼントを用意してきたんだ。
特別な──祝福の言葉を。




〝Happy Birthday、怪盗〟




アイツは瞬時に気付くだろう。オレが正体を掴んだことに。
そしてモノクルの奥の蒼い瞳を見開き、畏怖の眼差しでオレを見返すに違いない。

だが、心配は無用だ。
今夜逢うのは、アイツの素顔を暴くためじゃない。



ちょうど零時の〝鐘〟が鳴る。

夢見るような気分で、オレはアイツを待っている。

いまか、いまかと目を凝らして。

恋の色をした満月の下で。

おまえだけを…待っている───。







20160620
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※21日は快斗くん（と青山先生）のbirthdayだ！と思い出し、折りよく〝ストロベリームーン〟なるものがトレンドワード一位になっているのに気が付いて、急遽お祝いネタをupしてみたつもりです(汗)。場面設定諸々曖昧でスミマセン。
快斗くん、キッド様、おめでとう～っ///


●拍手御礼
「誤認恋愛」へ、拍手ありがとうございます！

ちょこ様★拍手コメント感謝です！
新鮮でしたか？そうですか？ かなり無理矢理なシチュエーションでしたが、そう言っていただけてとても嬉しいです。新一にバレそうな話もいいですね。ちょっと考えときます～(^^;)。

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