名探偵コナン・まじっく快斗の二次BL小説。同ジャンル諸先輩方の作品に触発されております。パラレルだらけですが基本は高校生の新一×快斗、甘めでもやることはやってますので閲覧は理解ある18才以上の女子の方のみお願いします。★印のカテゴリは同一設定で繋がりのあるお話をまとめたものです。up日が前のものから順にお読み下さるとよいです。不定期に追加中。※よいなと思われたお話がありましたら拍手ポチ戴けますと至極幸いです。コメント等は拍手ボタンよりお願いいたします! キッド様・快斗くんlove!! 《無断転載等厳禁》

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2011年8月26日よりブログ開始
2012年5月GW中にカテゴリ分け再編&アクセスカウンター設置
2013年5月 CONAN CP SEARCH 登録
2013年6月 青山探索館 登録
連絡先:hamanosuronin★gmail.com(★を@に置き換え)
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除夜の鐘(新一×キッド)
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怪盗が訪れる夜。

オレは今夜もそれを待っている。




約束したのだ。

〝すべてが終わったら───〟と。

怪盗はそう言った。

深夜。年が変わる。

何故か予感があった。月が美しかったからか。
互いの孤独を感じ取っていたからか…。


落ち着かなくて、オレはリビングの大窓を開けてベランダへ出た。空気が澄み肌を刺すような冷気に包まれる。
しかし今はそれが心地良かった。

夢でもいい───おまえに逢いたい。




そのまま、どのくらい月を眺めていただろう。気付けば月の位置がかなり動いている。

溜息を付いて足元に目を落とした。
すっかり冷えて、少し首を動かすだけでぎしりと体が軋む。

予感は気のせい。単なるオレの願望だったのか。

アイツはあの一言など憶えてないのかもしれない。
或いはオレをかわすために発したその場限りの言葉だったのかも。

「………」

除夜の鐘が聞こえる。

ゆっくりと、間隔をあけて。

深夜に響いてくる遠い鐘の音に、こうして耳を澄ませている自分が不思議だった。

一人が寂しいのではない。

誰かと一緒にいたいのでもない。

オレが逢いたいのはアイツだけだ。


キッド。


もしおまえに会えたら、今度こそ絶対に逃がさない。

絶対に離さない。








シュッと風を切る音がした。

ベランダに何かが突き刺さる。




───トランプ。




オレは顔を上げた。



除夜の鐘が鳴る。



白いマントを翻し、音もなくアイツが庭に舞い降りるところだった。



鐘の音が──響き渡る。オレの心に。



振り上げた腕を胸に納め、怪盗は最上級の礼をオレに向けた。


マントの衣擦れと鐘の音が重なる。


オレは数歩の距離を懸命に走った。

怪盗の頬も、オレと同じくらい冷たかった。
冷たい頬を押し付けるようにして、オレは強く強く怪盗を抱き締めた。







20180101
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※2017年中に何かしらupしようと足掻いてたのですがまとまらず!
焼き直し的ショートでスミマセン(T_T)
押し倒したかったのに!本当は怪盗をビシバシ押し倒す話にしたかったのに~!
というわけで引き続きキッド様2018年初押し倒し目指します!

●拍手御礼
「囚人」「真贋」「燠火」「野望」「Halloween night」「怪盗の香り」「コルボーの一味」「硝子の欠片1、2、3」へ 拍手ありがとうございました(^_^)ノ

●こきどう様、ぽこ様、モノクロ様、拍手コメントありがとうございます!!
なかなかご期待に添えず(汗)申し訳ありません。こんなノロノロ中途半端更新ですが今年もひっそり継続予定です。
お時間ある時、思い出した時、たまにまたチラリと御来訪いただければ幸いです(^-^;

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