名探偵コナン・まじっく快斗の二次BL小説。同ジャンル諸先輩方の作品に触発されております。パラレルだらけですが基本は高校生の新一×快斗、甘めでもやることはやってますので閲覧は理解ある18才以上の女子の方のみお願いします。★印のカテゴリは同一設定で繋がりのあるお話をまとめたものです。up日が前のものから順にお読み下さるとよいです。不定期に追加中。※よいなと思われたお話がありましたら拍手ポチ戴けますと至極幸いです。コメント等は拍手ボタンよりお願いいたします! キッド様・快斗くんlove!! 《無断転載等厳禁》

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2011年8月26日よりブログ開始
2012年5月GW中にカテゴリ分け再編&アクセスカウンター設置
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2013年6月 青山探索館 登録
連絡先:hamanosuronin★gmail.com(★を@に置き換え)
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熱 passion for you(2/2)新一×快斗
ちょっと(新一×キッド)込みです。
キッド=快斗だから同じっちゃ同じですが……
――――――――――――――


「なんだよ。いつから此処にいたんだ?」

俺んちの近所のいつもの土手に、工藤は腰を下ろして佇んでいた。さっきの画像はぶれぶれの夜景で他のヤツが見ても何だかわからないだろうが、俺には何処だかすぐに判った。

探偵は膝を抱えるように座って顔を伏せていたので(反応がないので)、居眠りしてるのかと思った。川原には少々肌寒い風が吹いている。  
「ヘンなメールよこすからワザワザおまえんちまで行ったんだぜ」

なんだか様子がおかしい。本当に寝てるのか、それとも……


「おっせぇんだよ」

脇に並んで腰掛けたとたん、工藤が動き、俺を横向きに押し倒した。
(あ――?)

熱い。

重なった乾いた唇や、掴まれた手首、工藤の体全体から高熱が伝わってくる。

「おいっ、待て…!」

ただ熱に浮かされたように強引に求められる。人の話なんか聞こうともしない。

(ちょっ…、コイツ、ホントに人を捌け口扱いしやがって…!)

上衣が半分まで剥がされ、異常に熱い吐息が胸元にかかった。流されそうになって焦る。
(やばいって、人が通ったら)
このままではじき素っ裸にされてしまう。後で酷い仕返しに遭いそうだが仕方ない――、俺は隠し持っていたスタンガンを取り出した。




仕方なく背中にしょって連れ帰った工藤を俺のベッドに寝かせる。

しばらくすると、激しい雨音が聞こえてきた。あのままでいたら大変な目にあうところだった。

工藤の高熱はまだ続いている。40度近くあるようだ。
なにやってんだか。真っ直ぐ帰ればいいものを……帰れば優しく看病してくれる相手もいるのに――。

だが、普段の名探偵でないことは確かだった。 俺の上に重なって動かなくなった工藤の頬には涙の伝った跡が幾筋もついてた。
何があったんだろうか。


快斗、と呼ぶ声にハッと目を開けた。ベッドに寄りかかっていた俺もいつの間にかうたた寝してしまっていた。慌てて目をこする。
寝ているはずの工藤が空に手を伸ばし、もう一度『快斗』と俺の名を呼んだ。

「くどー。どうした?」
額に手を当ててみる。まだまだ熱い。いろいろ恨みもあるが、とりあえず今夜は優しくしてやることにした。

「快斗、かいと…っ」

俺の名を呼びながら、また泣いている。どうしちゃったんだよ工藤。
頬を包んで口付けてみると、 朦朧としているくせに川原の続きとばかりにがばっと跳ね起きて抱き締められた。
しょーがねーなぁ、もう。

工藤の熱い体温に煽られるように俺も高ぶってきた。病人相手にどうかと思ったが……思っただけで気が付けば裸でもつれ合うように抱き合っていた。工藤は目が覚めているんだか夢の中なんだかよくわからない。
口付けも、掌も、俺に触れる工藤のすべてが熱かった。熱くてたまらず、堪えていた声が漏れる。
また名を呼ばれた。繰り返し、繰り返し、確かめるように何度も名を呼ばれる。
俺だよ、ちゃんと此処にいる、と応えた。
工藤はやっと微かにわらって――安心したように俺に体を預け、やがてようやく静かな寝息をたてはじめた。




………………………………………………


真っ白な翼の 天使を見た


白い天使は なにもかも見透かしたような微笑みをうかべ


人を死に追いやった罪人を
その翼で包み込み


訳は問わず ただ赦しを与え


やがて何処へ

静かに翼をひろげ 飛び去った





………………………………………………


暗号を解いたのは、今夜もやはり名探偵のみ。
追い詰められたように見せかけすぐそばまで引き付けて、こっそり探偵のポケットに獲物を返すと、俺は余裕で飛び立った。今は探偵の伸ばす手も無視させてもらう。

白い翼を広げると、『快斗!』と呼ぶ声が聞こえた。

バカヤロー。公私混同も甚だしいぜ。
呼ぶなら『キッド』だろ、今は。誰かに聞かれたらどーすんだ。

ふわりと風にのって探偵の上を旋回すると、探偵の冴えた笑顔が見えた。そうでなくちゃな。

俺は小さく探偵に合図を送ると、無数の真珠が光り輝く海へと滑空した。





20110917


―――――――


あとがき

工藤は事件がらみで追いつめた犯人を(不可抗力で)死なせてしまい、さらに体調も崩して熱を出し、快斗くんにあらゆる救いを求めて縋り付いた。というお話でした。自分で説明っていかがなものかワタシ。
そして工藤も彼女には弱みは見せないで快斗くんには当たりまくる、というワガママどうなのアンタ。でもまぁ、快斗くん健気でキッド様素敵ならOK! という私の自己満足全開でした。スミマセン!!

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