名探偵コナン・まじっく快斗の二次BL小説。同ジャンル諸先輩方の作品に触発されております。パラレルだらけですが基本は高校生の新一×快斗、甘めでもやることはやってますので閲覧は理解ある18才以上の女子の方のみお願いします。★印のカテゴリは同一設定で繋がりのあるお話をまとめたものです。up日が前のものから順にお読み下さるとよいです。不定期に追加中。※よいなと思われたお話がありましたら拍手ポチ戴けますと至極幸いです。コメント等は拍手ボタンよりお願いいたします! キッド様・快斗くんlove!! 《無断転載等厳禁》

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2011年8月26日よりブログ開始
2012年5月GW中にカテゴリ分け再編&アクセスカウンター設置
2013年5月 CONAN CP SEARCH 登録
2013年6月 青山探索館 登録
連絡先:hamanosuronin★gmail.com(★を@に置き換え)
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★本日のコメント欄に、琥珀さま、匿名希望さまへのレスを付けさせていただきます~(^^)/
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「快斗、いい加減あきらめろ」

「なにをだよ」


「たいへんだろ、通い同棲なんて」

「同棲じゃねえ」

また始まった。
今日は少し余裕を持って帰れると思いながら身仕度をしていたら、これだ。

「時間を有効に使うためには、一緒に住むのが一番だと思うけど」

「いいの。俺のポリシーなの」

「通い婚が?」

「〝婚〟じゃねえっ。……依存したくねーの」

「ここに住んだからって、別に依存する事にはならないだろ」

「なるよ」

気分的なモンダイだ。

〝カネモチ息子に飼われる〟みたいな。
工藤が思わなくても、ハタから見れば遠からずだろう。
仮に家賃を払ったとしても(受け取らないだろうが)、ぬくぬくと安易な場に身を置いて〝自由〟を失いたくない。


「……対等でいたいんだよ、おまえとは」

「ヘンにこだわるなよ。実際しんどいだろ、行ったり来たり」

「へーき。チャリなら飛ばせば30分かかんねーもん」

工藤がマイ革張りチェアから立ち上がる。

「何回申し込めば、どう言えばOKしてくれんだよ、快斗は」

近付いてくる工藤にキケン信号を感じて飛び退くと、後ろからドン、とドアに手を着いて遮られた。

「工藤…、帰るんだからどけよ。今日はチャリじゃねーんだ」

「じゃあさ、終電逃せば泊まる?」

「ヤメロって…!」











「く、くそう……」

ベッドにへたり込んで悔しそうにシーツを掴んだ快斗の裸の背を指でなぞる。

びくんと体を震わせて、でも起き上がれなくてもがいている。

「いくら頼んでも聞いてくれないからだろ」

「チキショ……憶えてやがれ。このオレサマ探偵ヤロウ」

減らず口の恋人が放つこれでもかという甘いフェロモンに酔い、眩い肢体を眺めて溜め息をつく。
オレの五感を痺れさせる……まるで〝麻薬〟のような愛おしさに。何色にも染まらないおまえのその心に────。

「依存してるのは、オレの方なんだ」

うつ伏せた背を抱いて耳元にそう囁くと、ようやく観念したのか、快斗はくたりと体の力を抜いて目を閉じた。








20121102


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