名探偵コナン・まじっく快斗の二次BL小説。同ジャンル諸先輩方の作品に触発されております。パラレルだらけですが基本は高校生の新一×快斗、甘めでもやることはやってますので閲覧は理解ある18才以上の女子の方のみお願いします。★印のカテゴリは同一設定で繋がりのあるお話をまとめたものです。up日が前のものから順にお読み下さるとよいです。不定期に追加中。※よいなと思われたお話がありましたら拍手ポチ戴けますと至極幸いです。コメント等は拍手ボタンよりお願いいたします! キッド様・快斗くんlove!! 《無断転載等厳禁》

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睡魔2《1/2》(新一×快斗)

※しばらく前になりますが、2011.10.20『睡魔』の第二弾です。快斗くんが〝キッド〟だとは知らずに好きになってしまった工藤くん…という設定で、そのわりにお気楽です(^_^;)。一人称『オレ』は工藤くん、『俺』は快斗くんです。

――――――――――――――――――


今夜こそ。秘かに決心をしてオレは家への帰路を急いでいた。



今夜こそ、快斗をいただく。

快斗だってオレの気持ちにとっくに気が付いてるはずだ。いや、気が付いてないとは言わせない。
こんなに――好きになっちゃったんだから。

今夜は快斗の二度目の〝オレん家お泊まりデー〟だ。 しかも今回はあらかじめ約束してのお泊まりだ。

前回は快斗が待っていると知らずに帰宅が遅くなり、不覚にも眠気に負けて快斗を〝いただき損ねる〟という過去最大の失態をおかしてしまった。
今度こそ。心の中でリベンジを誓うと、歩く速度も速くなる。恋する気持ちがそうさせるのだ。オレは脇目も振らず小走りから全力疾走へとシフトアップした。



暖かそうな灯りが点る窓。
走ってきたので余計はぁはぁドキドキして、扉を開ける手が震える。
……せーの。

「ただいま!」

「あ、おかえりー。今日は早かったな!」

リビングで本を読んでた快斗が顔を上げ、オレを見てにっこり微笑んだ。
その頬が少し赤いような……。もしや快斗もオレ同様ドキドキしているんじゃないだろうか。

「たりめーだ。おまえが来てるって分かってたら、こないだだってもっと早く帰ってたさ」

言いながら自然に歩み寄り、立ち上がった快斗にただいまのハグをした。一応は両想いなので、ここらへんは無難なところだ。
しかし今夜はこれまでと違う。両想いからさらに一線を超えて――絆を確かめ、本当の〝恋人同士〟になりたい。
想いがこもってギュッと抱き締める腕に力が入った。好きだ、快斗。

オレの腕の中で微妙に快斗がもぞもぞする。

「工藤…ハラ減ってる? 先に食べるか、それとも」

どきん。
それとも……?

「風呂が先?」

そっちか。

「うーん、先食べよう。風呂は後でゆっくり入ろうぜ」

暗に一緒に入ろうという誘いを匂わせつつ、やらしくならないよう普通のテンションを守って言ってみた。ドキドキが高まる。

快斗はオレを見て無言で目をパチクリさせた。 なんとなく、いつもの生意気な快斗じゃない。オレの気持ち、通じてるんだろうか。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・



恋の駆け引き、ってつもりじゃないけど。焦らすつもりじゃないけど。
だけど工藤に対して〝秘密〟を持つ俺は、やっぱり迷う。このまま工藤と想いを通わせ深い仲に陥っていいものなのかどうか。

工藤を好きな気持ちは確かだ。表も裏もない陽の光のように真っ直ぐな工藤に惹かれてる。一緒にいて楽しいし、俺の好奇心を上回る工藤の知的探求心には感心する。

……そんな目で見るなよ。なんだか頬が熱くなる。

約束を交わし、今夜こうしてここで工藤の帰りを待っていたからには――求められれば、拒むわけにいかない。

なんだか手が震えた。工藤に渡そうとしたコップを落として割ってしまった。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「おい、手ぇ切るから気をつけろ」

慌てて割れたコップの欠片を拾い集める快斗に、驚いてオレは声をかけた。

―――なんだ、この言いようのない緊張感。


こんなんじゃ…風呂上がりまで保たねーぞ。
今すぐ抱き寄せて快斗の唇に唇を重ねたい。どうするオレ。
セッカチ野郎と罵倒されるかもしれない。快斗が呆れて帰ってしまうかも――嫌われてしまうかもしれない。

しゃがんだまま見つめ合う。ほんの1・2秒のはずなのに、時が止まったように感じた。






つづく

――――――――――――――――――


うひー。
軽めの展開予定なのでたいした続きにはならないはずです。同じシチュエーションすでに何度も書いてるし~ (*_*;
でも予定より長引きそうなので二回に分けました。昨日のお知らせとゼンゼン違うじゃん! スミマセン!!
このところ毎晩のように睡魔に負けてるのは私でした!
(@_@); なんでこんなに眠いのーっっ!?


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