名探偵コナン・まじっく快斗の二次BL小説。同ジャンル諸先輩方の作品に触発されております。パラレルだらけですが基本は高校生の新一×快斗、甘めでもやることはやってますので閲覧は理解ある18才以上の女子の方のみお願いします。★印のカテゴリは同一設定で繋がりのあるお話をまとめたものです。up日が前のものから順にお読み下さるとよいです。不定期に追加中。※よいなと思われたお話がありましたら拍手ポチ戴けますと至極幸いです。コメント等は拍手ボタンよりお願いいたします! キッド様・快斗くんlove!! 《無断転載等厳禁》

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2011年8月26日よりブログ開始
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2013年6月 青山探索館 登録
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ランデヴー日和(新一×快斗)
カテゴリ★インターセプト 2
※ショートです。
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休日の早朝。青い空。適度な向かい風。この上ないランデヴー日和だ。

「しかし、さすがだなぁ~工藤の親父さん。パラグライダーだけじゃなく、ハンググライダー指導員の免許も持ってたんだ」

「まあな。親父の多趣味はひたすら知識を広げたいという飽くなき欲求の賜物だが、お陰でオレも海外で車の運転やセスナの操縦を教えてもらえたから、いざっつー時には重宝してるよ」

「とんでもない知識オタクで事件磁石体質は親父さん、目立ちたがりの注目磁石は母親から受け継いだってわけか…」

「おまえこそ、人のこと言えねーだろ」

「…知ったのは俺自身つい最近だけどな」

世界的天才マジシャンと謳われた父が実は初代怪盗キッドで、さらに母親は──────キッドより年期の入った伝説の女盗賊〝ファントム・レディ〟だった…なんてコトは。

「まあいいや。飛ぼうぜ、工藤! 風向きが変わっちまわないうちに」

「快斗…」

「んっ?」

「今度さ、オレ怪盗キッドのグライダーで飛んでみたいんだけど」

「………」

なんだか少し頬染めた工藤は『わたし、お城にいってみたい』というお姫様に憧れる幼い少女のよう……に百歩譲って見えなくもなかったけれど。

「フン。もしもの時は自分がキッドに化けようとか思ってんじゃないだろうな」

キッドに危険が迫ったら。俺を逃がすために。

「ええっ? まさか! オレがシルクハット被りたがると思う?」

「テメ……怪盗の衣装を一言でもバカにしたら許さねえぞ」

「そんなつもりは。な、一度でいいからさ」

「……マントとグライダーを切り替えるボタン、どこに付いてるか知ってるだろ」

「おう」

「だったら、あとはテメーの腕次第かな。怪盗キッドの華麗な飛行を再現できるくらいの腕が、もしあるってんなら、考えといてやる」

「まじか。よおし、見てろよ!」

「待て、勢い込んで無茶すんじゃねえぞっ」

「オレを誰だと思ってんだ」

「名探偵・工藤新一」

「そのとおり」

「日本警察の救世主」

「わかってんじゃん」

「大人顔負けの小学生探偵コナンくん」

「バカにしてんだろ」

「だってどれも関係ないじゃん、ハンググライダーの腕と」

「飛び立てば解るさ。行こう!」

「よっしゃ。んじゃまあ、とにかく名探偵のお手並み拝見といきますか」


無線機の付いたヘルメットを装着し、工藤がランディング体勢にはいる。
係員のゴーサイン。
なだらかな草地を蹴って、丘を走り出す。

ふわりと浮いて空に飛び出した工藤のテイクオフを確認し、俺も続いてスタート体勢についた。




20130328

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