名探偵コナン・まじっく快斗の二次BL小説。同ジャンル諸先輩方の作品に触発されております。パラレルだらけですが基本は高校生の新一×快斗、甘めでもやることはやってますので閲覧は理解ある18才以上の女子の方のみお願いします。★印のカテゴリは同一設定で繋がりのあるお話をまとめたものです。up日が前のものから順にお読み下さるとよいです。不定期に追加中。※よいなと思われたお話がありましたら拍手ポチ戴けますと至極幸いです。コメント等は拍手ボタンよりお願いいたします! キッド様・快斗くんlove!! 《無断転載等厳禁》

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月光リフレクション《前夜》(快斗×新一)
カテゴリ★インターセプト2
※テンパり新一の独白ショート。
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やばい…。やばすぎるっ。

いよいよ〝それ〟が明日に迫り、オレはベッドに腰掛け固まっていた。

「快斗のやつ…」

なまじ一週間なんて猶予を寄越しやがって。おかげでこの一週間〝それ〟に頭を占領され、他の事が全然手に付かなかった。
面倒な事件に出くわさず過ごせたのは幸いだったが…。

そして明日の今頃。
オレは…オレは…快斗に─────。

ド、ド、ドキンッ。

「ぐあぁああ!」

心臓がおかしな調子で跳ねた。
不整脈だ。
ベッドに倒れ込んでゴロゴロのたうち回る。
うう、オレ、明日までもたないかも…。まじでここまで緊張するとは思っていなかった。

「ああ~どうしよう。いまさらイヤとは言えねえよなぁ…」

快斗の言葉と、予告の文句を思い浮かべる。

─────俺たちフィフティ・フィフティが基本だもんな!

─────名探偵を戴きに参ります。体磨いて待ってろよ!

「うがあ!!」

フィフティ・フィフティはいいよ。
だけど、戴きに…って。体磨いとけって言われても!!

シーツに突っ伏して、はああ~と溜め息をつく。
今さらジタバタしたって仕方ねーのに。いい加減覚悟決めねーと…。

「………………」

ドクン。ドクン。ドクン。
ドックン、ドックン、ドックン、ドックン、ドックン、ドックン、ドックン、
ドク、ドク、ドク、ドク、ドク、ドク、
ドクドクドクドクドクドクドクドクドク ドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドク !!

「ひーっ、眠れねえ!!」

PiPiPiPi…♪

はっと顔を上げる。
・・・メール、快斗からだっ!

慌てて机の携帯に飛び付いて転けそうになる。うあ、指震えてるオレ。

「…え、と…なに?」

快斗のメールの文面。

〝明晩0時キッカリに参上。窓開けとけ。逃げんなよ〟

「くそ、念押しかよ~」

オレはまたまたベッドに倒れ込んだ。

…わかってるよ、快斗。逃げたりなんかするもんか。
おまえの、自分もオレを愛したいって、その気持ちは嬉しいんだよ。
だけど…だけど、それ以上に自分がどうなっちまうのか不安なんだよぉーっ(T T)!!

枕を抱え込んでフテ寝しながらオレは窓を見た。月明かりを反射してガラスが光っている。

「…………」

・・・そうだ。

オレは気持ち的に開き直る術を思い付いた。
快斗の申し出をオーケーはしたが、場合によってはオレが押し倒し返すのもありなんじゃないかって。

だよな…。
なにも真正直に、されるままになることはないんじゃないか?
快斗が少しでも隙を見せたら。
その時は…。

「よ、…よおし。気持ちだけは、攻めの姿勢を忘れないぞ! 快斗め…油断したら、逆に手篭めにしてやるっ」

そうしてオレはなんとか自分を宥めて眠りに就いた。
快斗を思い浮かべて。
オレを映して瞬く快斗の綺麗な蒼い瞳を…。

明日の夜は一緒だ。

おやすみ…快斗。─────ド、ドクンッ。




20130512

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※あうう、次こそ本番を…(*_*;

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