名探偵コナン・まじっく快斗の二次BL小説。同ジャンル諸先輩方の作品に触発されております。パラレルだらけですが基本は高校生の新一×快斗、甘めでもやることはやってますので閲覧は理解ある18才以上の女子の方のみお願いします。★印のカテゴリは同一設定で繋がりのあるお話をまとめたものです。up日が前のものから順にお読み下さるとよいです。不定期に追加中。※よいなと思われたお話がありましたら拍手ポチ戴けますと至極幸いです。コメント等は拍手ボタンよりお願いいたします! キッド様・快斗くんlove!! 《無断転載等厳禁》

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パンドラ~プロローグ《2/2》
カテゴリ★インターセプト4
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組織のボスの側近と言われている幹部・ベルモット。

そのベルモットが、なぜ俺の親父を知っているのか。


ベルモットは───つまり、俺の素性を知っている。怪盗キッドの正体を。

この符号が何を示すのか。探りたくても、もう時間がない。ボレー彗星が地球に最接近する満月の夜はあと数日後に迫っている。

自分の意志で俺はいま〝ここ〟にいる。
パンドラに近付く最後のチャンスを掴むために、俺は怪盗の誇りを捨てたんだ。
覚悟さえあれば、脱出しようと思えば機会はあった。
だが俺は逃げなかった。

東都タワーに侵入した…あの時も。



〝快斗───〟



工藤の声が甦り、俺はぎゅっと目を瞑った。
ヘリの爆音で声なんか聞こえたはずがないのに。なのに、工藤の声が耳に残っている気がする。

(ツ!)

頭を動かしたら、頚部に打たれた異物のあたりに痛みが走った。詰めた息を少しずつ吐き出し、痛みが収まるのを待った。

こんなもの、どうってことない。

〝パンドラ〟を手にする最後のチャンスが巡ってくる。運命の月が輝く夜───〝伝説〟をぶち壊すチャンスが。

〝パンドラ〟なんてクソ喰らえ。

俺がぶち壊してやる。

〝パンドラ〟を。〝パンドラ〟に囚われているすべての奴らを。

俺自身も───。









・・ー・・・・・ー・・・・・ー・・

   





「いよいよ二日後ですね」

「ちぃと雲がかかっとるが、ええ月や。予報通りなら明後日は見事な満月になるやろ」

「おまえら…」

白馬と服部は黙って頷くとオレの横に並び立った。

白馬研究所の屋上から三人並んで辺りを見渡す。
都心のはずれ、隣接する公園の木々と連なるビル群の先に、淡い雲から抜け出た十三夜の月がぽかりと浮かんでいた。

「残念ですが、例の発信器から詳細なデータは得られませんでした。最終的な発信地と思われる地点は、せいぜい絞って港南地区半径三キロ前後といったところです」

「そうか。それだけでもかなりの成果だ。やつらが東京から離れてないって事が裏付けられたんだからな」

「アラ…? クドーくん、もっとブースカ言うか思たけど、案外冷静やんか」

「ぶーすかはねえだろ」

「けっこう言ってたじゃないですか、ブウブウと」

「悪かった」



赤井さんと連絡が取れた直後、まるで計ったように二枚の招待状が届いた。
宛名はオレと、鈴木財閥相談役。
白い封筒にはベルモットのサインと深紅の封蝋が捺されていた。

『満月の夜、東京湾岸地区交易商業ビル最上階のバンケットルームにて〝特別なオークション〟が開催される。そのオークションに貴殿を招待する』という内容だった。

ベルモットの意図は不明だが、赤井さんや寺井さんの情報とも内容は合致している。そのオークションに、黒の組織が関わっているのは間違いない。

「白馬、服部。本当にいいのか。何が起こるか分からないぞ。警察も、FBIも、ごく一部だけの隠密作戦だ。庇ってはもらえない」

「中森警部から、散々〝近づくな〟と警告されましたよ」

「そう言う警部かて相当な逸脱行為やろ。あらァ、クビも覚悟やな」

「……」

そうなのだ。中森警部も、おそらく薄々察している。快斗が消えた理由を。
だから警察内部の軋轢を撥ね退け、赤井さんからの協力依頼を自分が全責任を負う形で受けたのだ。


もっと何か白馬と服部に話すつもりでいたのに、結局オレはそれ以上何も言葉にできなかった。

昇りゆく月と、夜空を走るボレー彗星の軌跡は、哀しくなるほどに美しかった。






20150824
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※やっぱり時系列が分かりにくいですよねスミマセン! おいおい見直していきます~(@@);;


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