名探偵コナン・まじっく快斗の二次BL小説。同ジャンル諸先輩方の作品に触発されております。パラレルだらけですが基本は高校生の新一×快斗、甘めでもやることはやってますので閲覧は理解ある18才以上の女子の方のみお願いします。★印のカテゴリは同一設定で繋がりのあるお話をまとめたものです。up日が前のものから順にお読み下さるとよいです。不定期に追加中。※よいなと思われたお話がありましたら拍手ポチ戴けますと至極幸いです。コメント等は拍手ボタンよりお願いいたします! キッド様・快斗くんlove!! 《無断転載等厳禁》

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暴発《2》
カテゴリ★インターセプト4
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オークションが開かれている貿易センタービルから二区画ほど離れた倉庫街。

街灯と街灯の間の闇に溶けるように駐車している黒塗りのセダンを見つけ、私は笑みを浮かべて歩み寄った。



ボスはすぐに私に気付いたようだ。ウィンドウを降ろし、怪訝な顔を覗かせる。

「一人なのか、ベルモット。少年とパンドラは」

「ボスこそ不用心ね。ボディーガードも連れてないなんて」

「おまえがAPTX4869を完成させる事が出来る天才少年と、オークションに出品された〝パンドラ〟を持ってくると言うから来たのだ」

「少年もパンドラも、まだ会場よ」

「では戻りなさい。警察車両が巡回しているようだ。私も移動する」

憮然とした声で話を切り上げ、ボスがウィンドウを戻す。私は愛用のコルトポケットをサイドミラーの脇から上がりきる前のウィンドウの隙間に差し込んだ。

「だって…お別れの前にどうしてもお顔が見たかったんだもの───」

ボスは微かに首を傾げた。意味が解らないというように。

もう少し話をしてもよかったけれど、突如轟いた爆音に、私は思わず引き金に掛けた指を動かしてしまった。



「詰まらない夢に時間を懸けすぎたのよ…パパ。残念だけどこれは必然」

屍となった〝ボス〟ジェイムズ・ブラックをウィンドウ越しに見下ろし、私は最後に想いを告げた。

「愛してたわ、パパ。そして憎んでた。トウイチを陥れたのがパパだと知ったあの日から、ずっとね」








・・ー・・・・・ー・・・・・ー・・

   




───どこだ、怪盗キッド!!

スネークが喚きながら四方に向け銃を乱射する。

スネークが生きていたなんて。
あの夜ジンが撃ち落としたヘリに、確かにスネークは乗っていた。スネークのヘリは燃料タンクを撃ち抜かれ、黒煙を吐いて東京湾に落下した。
スネークは海に沈み、死んだとばかり思っていたのに。

───キッド、出てこい! パンドラは俺が貰うぞ、いいのか!

逃げ遅れた客を追い立てるように壇上に向かったスネークが、弾かれたように床に倒れ込んだ。
狙撃だ。
黒の組織の実働部隊はまだ会場を狙っている。

「!」

オークショニアがステージテーブルの陰から手を伸ばし、『三つのパンドラ』をアタッシュケースに入れている。
逃げる客を装って俺は飛び出した。
予想もしてなかったチャンスだ。この混乱に実働部隊が悠長にGPSなんか見ているわけがない。

倒れていたスネークが再び起き上がり、懐から何かを取り出して後方に投げつけた。

再び爆発。

出入口の扉が吹き飛び、フロアが粉塵と炎に包まれる。

さっきの頭巾姿の客の姿が見えない。
鈴木財閥相談役のように思えたが、鈴木相談役がこんな違法なオークションに参加するなんて普通なら有り得ない。

誰かが糸を引いてる。
だが、その糸はスネークの乱入で千切れた。

パンドラを追う。
パンドラが手の届かない場所に移されてしまう前に。

手に入れる。







・・ー・・・・・ー・・・・・ー・・

   




「チィッ。何なのさ、あのオッサン。こんな余興聞いてないよ!」

「キャンティ、こっち!」

「キールかい、ジンたちは?!」

「すぐ会えるわ。コルンもいる」

手早くライフルを片付けて立ち上がったキャンティを、私は出口へ誘導した。








20150924
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※中段は快斗くん視点、最後はキール視点でした。つづきます~(*_*;

●拍手御礼
「確率」「空耳」「十八夜月」「儚い影」& カテゴリ★インターセプト各話へ、拍手ありがとうございます(^^)/


 

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