名探偵コナン・まじっく快斗の二次BL小説。同ジャンル諸先輩方の作品に触発されております。パラレルだらけですが基本は高校生の新一×快斗、甘めでもやることはやってますので閲覧は理解ある18才以上の女子の方のみお願いします。★印のカテゴリは同一設定で繋がりのあるお話をまとめたものです。up日が前のものから順にお読み下さるとよいです。不定期に追加中。※よいなと思われたお話がありましたら拍手ポチ戴けますと至極幸いです。コメント等は拍手ボタンよりお願いいたします! キッド様・快斗くんlove!! 《無断転載等厳禁》

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連絡先:hamanosuronin★gmail.com(★を@に置き換え)
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ファーストステージ(快コ前提 新一×快斗)

――――――――――――――――――

噂の高校生探偵が突然目の前に現れた。

小さな名探偵の江戸川コナンくんじゃなくって、高校生の工藤新一の姿で。


聞いてねーし。

突然すぎるし。

俺は俺で先日〝怪盗〟稼業に一区切りをつけ、よほどの事がなければこのまま怪盗の姿には戻らないつもりでいた。

ようやくのんびりと可愛いくてオマセなコナンくんとのラブラブでいちゃいちゃなイケナい半同棲生活に突入できるとヤル気満々で一週間分の衣類やら身の回りの品なんかをまとめてでっかいスポーツバッグに入れて合宿に向かう部活の生徒のような出で立ちでこの工藤邸に乗り込んできた――というのに。

なのに、これじゃ話が違うじゃん。

「なんで急に元に戻るんだよ」

「戻っちゃワりーのかよ」

「そーじゃねぇけど」

そうじゃねえけど、アタマとココロが付いていかない。

「好きだ……快斗」

うわきたイキナリ。

「元に戻れたら、真っ先に逢いたかった」

そりゃ光栄だけど、他にも待たせてた相手とか世話んなった恩人だとか両親がいるだろって。

「わ、わ、クド……コナン、いや工藤、待てっ」

真っ赤な顔した真剣な瞳の高校生探偵に、同じ高さの目線で見詰められ迫られて心臓バクバクになる。

「待てねーよ、もう。オレがどんだけこの瞬間を望んでいたか、わかんねーのかよ……」

そんな言葉を真っ正面から言われて硬直する。そりゃあ俺だって。俺だって待ってたさ。リアル工藤との出逢いを。いつか同じ背丈に戻ったタメの〝こいつ〟と抱き締め合えたらって。
でもでもでも。しつけーが、急すぎる。

「快斗」

目の前に迫った工藤の頭でライトの光が遮られ、目の前に影が落ちる。
工藤からのキス。
コナンくんじゃない。大人(正確にはオトナ手前の未熟なティーンエイジャーだけど)のキス。


………………………………


「…………」

「なんとか言えよ」

「……まいった」

参りましたと呟くのがやっとで、工藤からの想いの丈が込められた熱いキスに、俺は一発でヘロヘロになった。

「なんだよおい、しっかりしろよ」

「だ、だって」

膝がカクカクしてへたりそうになるのを工藤に支えられた。しっかりした男の腕。細っこかった小さな名探偵の腕じゃない。

だめだ。もたねえ。くらくらする。

いつかは――元通りの工藤とこうして抱き合えたらと漠然と夢見ていたけど、それはもっと先のことだと思っていた。
それまでは両想いの名探偵コナンくんとかわいく触れ合う短いキスを交わし、……まぁいろいろ触れ合って親交を深め、アブナイけど限りなくプラトニックに近い恋人同士として過ごすつもりだったんだ。
一緒にメシつくって一緒に食べて一緒に後片付けして一緒に風呂入り一緒にくっついて寝る。それはすべて俺が〝上から目線〟で接することのできる中身は高校生だけど見た目はコドモの愛しいコナンくんが相手であることが前提だった。なのに。

なのに、なのに。

予告もなく、よりによって今日という日に〝リアル工藤〟が戻ってくるなんて。
これじゃ俺が主導権を握るはずだった甘い生活は根底から覆され――、

「今夜は二人きりだぜ」なんて囁いて嬉しそうに(注:俺も嬉しいけど)熱い眼差しで赤い顔して俺をじっと見つめてくる工藤新一に、九分九厘主導権を奪われる。

嬉しいけど、ショックだー!

俺とコナンくんとの甘い生活をすっとばして、いきなり奪われちゃうのか、俺?

おたおたしてる間にいつの間にかソファーに二人して沈み込んで折り重なってるし!

「だ、だから、工藤、少し待てっての」

「さんざん待ってたんだぜ、この時を。無理言うなよ」

「いや、そりゃ俺だって……」

「快斗。今夜は放さねー」

どうなる俺。

以下次号! まじでどうしよう!!






20120330


――――――――――――――――――

話がめっちゃ途中でスミマセン。『ファーストステージ』はここまで、『セカンドステージ』のタイトルでこの後の話を書こうかな、なんて思ってます。。(^_^;)



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