名探偵コナン・まじっく快斗の二次BL小説。同ジャンル諸先輩方の作品に触発されております。パラレルだらけですが基本は高校生の新一×快斗、甘めでもやることはやってますので閲覧は理解ある18才以上の女子の方のみお願いします。★印のカテゴリは同一設定で繋がりのあるお話をまとめたものです。up日が前のものから順にお読み下さるとよいです。不定期に追加中。※よいなと思われたお話がありましたら拍手ポチ戴けますと至極幸いです。コメント等は拍手ボタンよりお願いいたします! キッド様・快斗くんlove!! 《無断転載等厳禁》

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2011年8月26日よりブログ開始
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誤解《2/2》(新快前提 白馬→快斗)

――――――――――――――――――

「なぜ――そんな顔をするのです」

屈み込んだ白馬の眼差しが目の前に迫る。


放課後。体育館の用具倉庫だった。
普段なら集まっているはずの部活の生徒たちの姿が、今日はまだなかった。

しんと静まり返った用具室の閉ざされた空気の中。逃れなくてはと思うのに、腕も脚も竦んでしまって動けない。
なぜだか白馬が怖くてたまらなかった。

俯きかけた顎に白馬の長い指がかかり、はっとした瞬間、白馬にキスされていた。


「…………っ、……!」


顔を背け逃れようとするのだが、離れる前にすぐにまた白馬に追い付かれ囚われてしまう。もがくうちに咥内に入り込まれ、舌先を弄ばれて気が遠くなる。

――これは。この…口付けは――!

尻餅を付いた状態で背を跳び箱に遮られ、動きがとれない。それでも懸命に手を突っ張って白馬の体を押し戻そうとした。唇が放される。声が出ない。首を振って意志を示した。
やめてくれ、と。
しかしすぐさま手首を掴みとられてしまう。その力の強さと自分の非力さにおののいて思わず顔を上げた。
白馬は表情を変えず、正面から自分を見つめている。

(新一……!)

新一のことを思い出して、勇気を振り絞った。

「…やめろ、白馬っ……!」

「黒羽くん。君は誤解している」

「…………」

「僕が君を傷付けようとするわけがないでしょう。さっきも言った通り――」

白馬の両手が背中に回る。深く、抱き締められた。

「や…、放せ…よ!」

キスされた唇が痺れていた。
白馬の長い腕に絡め捕られ、その胸に抱え込まれて息苦しくなる。

「僕は――君のことが好きなのです。君と出逢った時から。本当ですよ」

「…………」

自分に想いを告げる白馬の声はあくまで穏やかで優しかった。拒絶することに罪悪感すら覚えるほど。

でも、言わなければ。
自分にはすでに想い人がいるのだと……応えることはできないと、いま伝えなければ。

「白馬……俺、でも」

「工藤くんのことなら承知しています。彼と付き合っているのでしょう」

抱き締められた腕に力が込められ、息をのんだ。苦しい。

「僕はそれでもかまいません。君の近くに…、君のそばにいたい」

ふ、と白馬が微笑むのが判った。腕の力が弛み、顔を覗き込まれる。

「……このまえ服部くんと四人で会って遊んで、僕の家で飲み明かしましたよね。とても――楽しかった。また誘ってほしい」

何故だろう。

不意に鼓動が激しくなり、体中が熱くなった。




ちがう。ちがう。


激しい違和感。


意識が灼かれる。


――夢じゃない。


〝やっぱりあれは、夢じゃなかった!〟




「は、な、し……て!」


意外なほどあっさりと白馬は俺を解放した。ふらつきながら立ち上がる。よろけて跳び箱に手を着いた。

〝誤解ですよ〟

低く静かな白馬の声音。耳の奥にこだまして俺を惑わせる。

隣接する体育館の床にドリブルの音が響いた。バスケ部の部員たち。彼らの交わす話し声が、閉ざされたこの部屋にも伝わってくる。

「待って」

背を向けようとした俺の手を白馬が掴んだ。

「黒羽くん、どうか――」

白馬の言葉を最後まで聞かず、俺は振り切るように用具室から飛び出した。










・・・・・・・・・・・・・・・・・・




「快斗! ビックリした、来てたのか」

帰宅した新一に玄関先で抱きついた。

以前新一から合鍵を貰っていた。どうしても新一の顔が見たくて、学校から真っ直ぐ工藤邸に来てしまったのだ。

「おおっ……、どうした? なんかあったのかよ?」

慌てた声を出す新一が、そっと背に手をまわしてくれる。

「……快斗、どうした」

「…………」

「快斗?」

「……えへ、逢いたくて来ちゃった」

笑ったつもりだったが、笑ったように見えなかったのだろう。新一は俺の目をじっと見て考え込むような顔をした。

言葉にできず、ただしがみつく。

何も聞かずに黙って抱き返してくれる腕がうれしかった。








――何が誤解で、何が真実なのか。

判らなくなる。

白馬。優しくて頼りになる友人。そうであってほしい。そう思うのは俺の勝手な願望なのだろうか。

ざわめく想いと募る焦燥にいたたまれず、ただ新一にすがりついた。新一の温もりに触れていたかった。






20120328



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まとまりきらずにギブアップです(@_@)。
白馬くんにはこんな役回りばかりさせちゃって、ホントにゴメンナサイ~(*_*;

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