名探偵コナン・まじっく快斗の二次BL小説。同ジャンル諸先輩方の作品に触発されております。パラレルだらけですが基本は高校生の新一×快斗、甘めでもやることはやってますので閲覧は理解ある18才以上の女子の方のみお願いします。★印のカテゴリは同一設定で繋がりのあるお話をまとめたものです。up日が前のものから順にお読み下さるとよいです。不定期に追加中。※よいなと思われたお話がありましたら拍手ポチ戴けますと至極幸いです。コメント等は拍手ボタンよりお願いいたします! キッド様・快斗くんlove!! 《無断転載等厳禁》

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ホワイト・ラブ 2《1/2》
(新快前提 白馬→快斗)

――――――――――――――――

黒羽は以前の屈託なさを取り戻したようだ。

僕は内心ほっとしていた。

少し触れたら折れてしまいそうな、あんな黒羽を見ているのは僕にとっても辛かった。


そしてこれは僕の願望がそう見せているのかもしれないが、黒羽の僕への態度がこのところ少々和(やわ)らいできた……ような気がする。


以前なら目が合った途端にふいと横を向いてしまうのが常だったのだが、屋上で短い抱擁をしたあの日以後、そう極端に避けられることはなくなった。
もっとも、とうに僕は黒羽に対して客観的ではいられなくなっているから、気のせいの域を出てはいないが。

出逢った頃と違い、今の僕は黒羽に特別に関わることはしないよう心掛けている。
我を通すことは簡単だが、僕にとって黒羽は自分の想いを遂げる以上にそっとしておきたい存在になってしまっていたのだ。

ただ見ているだけで。時折短い会話を交わすだけで。何も手を加えない事が僕の愛情表現だった。
報われることは当然ないだろう。黒羽の心は僕にはない。残念だがそれが現実で、事実だった。



「白馬」

「……なんですか」

「これやるよ」

新しい絆創膏。

「いりませんよ」

あっさり黒羽は引き下がった。

「じゃな」

くるりと背を向け去ってゆく。

また。なんだろう、今のは。

「……黒羽くん!」

追っても無駄なことは分かっているのに、僕は黒羽の後を追っていた。

絆創膏に託して僕に渡そうとした黒羽の思いとは。
―――先日の僕の言葉への礼のつもりだったのだろうか……?

校舎を走り出て後ろ姿を探す。正門を出たところで追い付いた。

「黒羽くん、やっぱり戴いておくよ、絆創膏」

振り向いた黒羽が驚いた顔をして、それから笑った。

「わざわざ追っかけてくることねーのに。明日また会えんだから」

――明日また会える。
その言葉は僕にとってこの上なく嬉しいものだった。

「走ってくるほどのもんじゃないけどな……余ったから」

黒羽の差し出した絆創膏を僕は受け取った。

ふと気配を感じて顔を上げた。黒羽も同様に。

ブレザーの学生服を身に着けた工藤新一が、道端に立ってこちらを見ていた。





ホワイトラブ・2《2/2》へつづく



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