名探偵コナン・まじっく快斗の二次BL小説。同ジャンル諸先輩方の作品に触発されております。パラレルだらけですが基本は高校生の新一×快斗、甘めでもやることはやってますので閲覧は理解ある18才以上の女子の方のみお願いします。★印のカテゴリは同一設定で繋がりのあるお話をまとめたものです。up日が前のものから順にお読み下さるとよいです。不定期に追加中。※よいなと思われたお話がありましたら拍手ポチ戴けますと至極幸いです。コメント等は拍手ボタンよりお願いいたします! キッド様・快斗くんlove!! 《無断転載等厳禁》

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2011年8月26日よりブログ開始
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2013年5月 CONAN CP SEARCH 登録
2013年6月 青山探索館 登録
連絡先:hamanosuronin★gmail.com(★を@に置き換え)
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明けの明星(新一×快斗)

※ショートの甘イチャです(汗)。
――――――――――――――――


冴え冴えと空気が澄んで、このところの空はとても綺麗だ。



特に夜明けに広がるオレンジと濃紺のグラデーション。この角度では見えないが、月もまだ西の空に美しく白く浮かんでいるはずだ――。

窓の外を見ていた快斗の頬が朝日に照らされ橙に染まる時、今が永遠ならよいのにと俺は願う。

「なんだよ……?」

振り向く快斗の大きな瞳に陽が反射して煌めく。手を伸ばし、その頬を掌で包み込むと、目を閉じて快斗は微笑んだ。

「工藤、今日は?」

「呼び出しかかってるから出掛ける。帰りは早く片づけば早く戻るけどわからない」

「ご苦労様。日曜なのに…過労で倒れんなよ。寝てねーし」

「移動中に寝るから大丈夫さ」

「たまには謎じゃなくて他のモン追いかければ?」

「何を?」

「俺とか」

「…………」

まだ逃げる気でいるのか。

「ま、とりあえず今日は大人しく待ってるよ。あんま期待しないで」

「期待しないって何を」

「名探偵の帰り。謎解きに夢中になると時間忘れるもんな」

「うるせ」

掴まえてひっくり返す。

「あっバカ、やめろよ、もう」

「逃げられねーようにしといてやる」

「今日は逃げねって言ってんだろ」

「今日は、とか言ってんじゃねーよ」

柔らかな唇をつつくように口付ける。ふ、と息が抜けたところを包み込むと快斗が咽の奥でんん、と呻いた。

やめられない。

迎えが来るまでの時間を頭で逆算し『もう一回ダイジョウブ』と結論付け、俺は逃げ出そうとする快斗の腕を掴んで引き寄せた。





20120112


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