名探偵コナン・まじっく快斗の二次BL小説。同ジャンル諸先輩方の作品に触発されております。パラレルだらけですが基本は高校生の新一×快斗、甘めでもやることはやってますので閲覧は理解ある18才以上の女子の方のみお願いします。★印のカテゴリは同一設定で繋がりのあるお話をまとめたものです。up日が前のものから順にお読み下さるとよいです。不定期に追加中。※よいなと思われたお話がありましたら拍手ポチ戴けますと至極幸いです。コメント等は拍手ボタンよりお願いいたします! キッド様・快斗くんlove!! 《無断転載等厳禁》

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2011年8月26日よりブログ開始
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2013年5月 CONAN CP SEARCH 登録
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連絡先:hamanosuronin★gmail.com(★を@に置き換え)
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宵闇(新一×快斗)

――――――――――――――――

思い当たるところを廻ったが、快斗の姿はどこにもなかった。


それでもそのまま帰る気になれず、俺は何度か来たことのある川原の堤防に来て座り込んだ。
陽が翳り、風が冷たくなっていた。寒い。
戻った方がいいと頭で分かっていても、脚がいうことを利かなかった。



――快斗が白馬に手渡していたもの。はっきり見えなかったが、絆創膏だったように思う。

快斗が疵痕を気にしてずっと外せずにいた絆創膏を、もしかしたら白馬が……。


そうだった。
快斗が俺から離れている間、俺が快斗に全く近づけずにいた時に、そばにいて快斗を見守っていたのは白馬だったのだ。
俺は何もできずに、ただ手を拱いて……懊悩していただけだった――。


空が暗くなる。
月が現れる前の宵闇だった。吹きすぎる風の冷たさに凍えていた。





ポカリと頭を叩かれる。

灯りの点った街灯を背に、浮かび上がるように学ラン姿の快斗が立っていた。

差し出された手を掴む。引っ張り起こされた。

「手が冷てえ。もう行こうぜ」

「…………」

手だけじゃなく、冷え切って顔の表情も動かせない。口も固まって動かないので喋れない。

「さっきはごめん。シカトして」

「…………」

掴んだ俺の手を快斗が握りなおした。

「あのまま帰ろうと思ったんだけど……まだ近くにいるんじゃないかと思って。メールしたんだぜ」




人目に付く俺が〝日常〟に近づく事を、快斗は最初から嫌っていた。

同じ制服に身を包んだ生徒達。
行き過ぎるその中で白馬と言葉を交わす快斗の姿を思い出す。
俺だけがあの場所では異質だった。俺が近付けない黒羽快斗としての日々が当然あるのだ。



「工藤」

「…………」

前から人が来る。
繋いでいた手が離れた。

「白馬とは、特別なことは何もないぜ」

「…………」

「ないけど……助けられたんだ。いろいろ」

「…………」

わかってる。わかっている。

俺はやっぱり声が出せなくて。

駅に戻る道と、快斗の自宅への分かれ道まで来た。
快斗が立ち止まる。
俺は駅の方向にそのまま歩き続けた。

「――工藤!」

なんだか情けなくて振り向けない。

「またな!」

そっちは見ずに頷く。
俺の背を快斗が見ていることは分かったが、やっぱり振り向けなかった。

宵闇の中を俺はひとり歩き続けた。





20120115

――――――――――――――――



あとがき的ひとりごと

昨日アップ『ホワイトラブ2』の続きでした。〝蛇足〟にもほどがありますが、ついつい書いちゃいました(汗汗)。
いつも白馬くんだけ片想いさせてるので、たまには工藤もちょっぴり切なくさせてやる~ なーんて思ったわけでもないんですが。
でもアレですよね。〝お付き合い〟ってイチャイチャして幸せだったかと思えば翌日はすれ違いで急に不安になったりとか。ひとりで空回りして悩んだり。みたいな??
スミマセーン、やっぱりお粗末様でした~(*_*;


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