名探偵コナン・まじっく快斗の二次BL小説。同ジャンル諸先輩方の作品に触発されております。パラレルだらけですが基本は高校生の新一×快斗、甘めでもやることはやってますので閲覧は理解ある18才以上の女子の方のみお願いします。★印のカテゴリは同一設定で繋がりのあるお話をまとめたものです。up日が前のものから順にお読み下さるとよいです。不定期に追加中。※よいなと思われたお話がありましたら拍手ポチ戴けますと至極幸いです。コメント等は拍手ボタンよりお願いいたします! キッド様・快斗くんlove!! 《無断転載等厳禁》

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セカンドチャンス《2/2》新一×快斗(R18)
※後編です。甘イチャ only !!
―――――――――――――――

オレ達は手をつないで二階のオレの部屋に向かって駆け出した。

ぶりっこするつもりはないけど…。初めてでもないけど。
今夜こうなる事が分かってて来たんだし――正直言うと、新一のところへ来る前にシャワーだって浴びてきた。
それでもドキドキはするし、二回目だからこそコワい。
この前はよく分からないまま、じゃんけんで勝ってしまったために必死で…新一を失望させたくなくてあんな事しちゃったけど。

階段を二人で駆け上がってきた勢いのまま新一の部屋に突入し、そのまま新一のベッドに一緒に倒れ込んだ。
二人ともはぁはぁと胸を大きく上下させて…どちらともなく互いの眼差しを探して頭を起こして――見つめ合った。

「快斗、優しくするから心配すんな」

「うん。俺……新一が好きだから」

ムードに乗っかったつもりで、新一を信じてるから大丈夫というつもりで口に出したのだが、ちょっと恥ずかしすぎた。



「快斗――!」

なんて幸せな瞬間。
こんなに好きになった相手がオレのことを〝好き〟と言ってくれている。これからその相手と体を繋げて愛し合うことができる。
赤くなって目を逸らしてしまった想い人を、オレは包むように精一杯抱きしめた。


灯りを絞って、代わりに窓のカーテンを開けた。今夜は計ったように満月――雲はあるが半分隠れたかと思うとまた全部が現れて――なんだか恥ずかしがりなくせに不意に大胆なところを見せる快斗みたいだな、と思った。

そうだ…初めての時はじゃんけんで主導権を決めようなんて言って。勝った快斗が困っていたっけ。油断してたらイキナリぺろりと舐められて、オレはすぐさま爆発しそうになって本当に慌てたんだ。

月を見て一瞬トリップしちゃってたら、頬を手のひらで包まれた。

「新一…?」

少し不安げな快斗の瞳が揺れていた。誘うなよ! 嬉しすぎてバクバクする。

「この前のこと思い出してたんだよ!」
「え?」
「あん時は快斗にしてやられたなぁって。今日はオレからがんがんいくから覚悟しろよっ」
「…コワいからあんま張り切らなくていいよ」
「ばーか。優しくするって言っただろ」

おしゃべりはそこまで。快斗(と自分)の緊張を解すためにじゃれるように愛撫する。快斗もされるだけじゃなく、オレの敏感なところをちょいちょいいいタイミングでくすぐってくる。くそう。この前の二の舞は避けなきゃ。
くるっと体を返して、仰向けに寝そべった快斗の体の両脇に手をついて裸の快斗を見下ろした。
キレイな体。ほっそりして見えるけど運動神経がいいだけあってしなやかな筋肉につつまれてて、決して貧弱ではない。見惚れていると、恥ずかしいのか快斗がもぞもぞ体の向きを変える。コラ。まだ見てたいのに動くな。捕まえてうなじにキスすると、快斗はくすぐったそうに体を震わせた。

この前のお返しだ。
少し起き始めていた快斗を口に含んだ。快斗があっと抑えた声を上げて体を強ばらせる。何度か上下して刺激すると、快斗はすぐにぴんと勃ち上がって雫を浮かべ始めた。
快斗が、新一、待って、待って、とオレの髪を掴んで訴える。でもダメ。出すなら出していいよ、というつもりで口だけじゃなく両手も使って追い詰める。快斗がオレを引き剥がそうともがくが放さない。舌先で先端を強くなぞるようにしながら手で茎を握り締めると…快斗は泣きそうな声で『新一』とオレの名を呼んでビクビクと全身を波打たせた。

「あ、あ…、ああっ…!」

あまりに強い快感に体だけじゃなく頭まで痺れてしまう。達した後も体が跳ね続けて堪らない。
感覚が失われたようになって――新一が何かしてるけど確認できない。
大きく息を吸って、吐いて…。気付いたら何かとろりとした液体が肌を滑っていた。

「あ…あ、新一…なに?」

「潤滑用のローション。力抜いて」

ローション? と聞き直す間もなく、ぬるりと何かが後ろに忍び込んだ。

『あ――!』
ぬるり。ぬるり。
通常触れられることなど決してない場所の、その内側に侵入される。緊張を解そうとしてるのだろう、新一の指がゆっくりとだが確実に動き回る。新一でなければ堪えられない感触だ。じっとしていようと思っても、羞恥と畏れに汗が滲んだ。

「新一っ、や…あ…」

「もう少し我慢して。大丈夫、息を吐くんだ」

…は…はあっ、と、ビクつきながらも新一に言われたとおり息を吐き出した。頭が働かない。翻弄されておかしくなる。
さらに後ろに異物が挿し込まれる感覚が伝わってきて、とうとう俺は叫んでしまった。
「ああっ…やだっ…やめて!」

「快斗」

はあはあと息を荒げて涙を浮かべた快斗の様子に、ヒンシュクだが俺はずきゅんとヤラれていた。
快斗…かわいい!!!

「わかったよ…ごめん。でも馴らしておかないと、つらいだろ」

快斗が首を振る。
快斗にも意図は分かっているのだ。それでも、耐え難いのだろう。
もういくしかない。ある程度は馴らしたし、あとはローションをたっぷり使って…。

快斗を仰向けに寝かせた両脚の間に陣取った。胸を上下させ息を震わせてオレを見上げる快斗。屈み込んでそっと唇を寄せると、快斗の方からオレの首に手を回して口づけてきた。快斗の唇から甘い吐息が吹き込まれる。あたたかい思いに満たされてゆく。

両脚を担ぐようにして腰を持ち上げると、快斗が目を閉じて――声は出さずに――新一、とつぶやいた。

「…ああ、あ…!!」

ローションのせいでくぷりと音をたて、快斗の後ろに入り込む。
抵抗は感じるが、それでも中程までは無事埋め込んだ。
快斗の両肩を、下から腕を回して抱え込んだ。そこからゆっくり、さらに深くオレを沈めていく…。
僅かに律動しながら、少しずつ。
もっと深く、もっと深く、快斗と繋がりたくて、焦る気持ちを必死に抑えながら進めていった。

ああ…。

新一が入ってくる。俺の中に。
この前とは違う。苦しいけど、それだけじゃない。何だろう…この不思議な感覚は。
――あっ?
新一から伝えられる振動や温もりに、肌が粟立つのを感じる。
あっ、また…! 何かが触れる。俺の中のどこかが反応して、体を震わせる。
あ、あ、…ああっ。

快斗は自分が声をあげてる事に気付いてないのかもしれない。目を固く閉じたまま、俺の背にすがりついて体を跳ねさせている。苦痛だけでない別の感覚が湧き起こっているのだ――。
オレは嬉しかった。快斗がオレを感じてくれている。嬉しくてたまらない。揺らしながら、深くキスする。
快斗も夢中なのか、すんなり舌が滑り込み受け入れられた。オレも夢中になる。腰を使って快斗を追い求め、同時に舌で快斗の咥内をつついて吸った。苦しくなったのか快斗が首を仰け反らせて逃げる。伸びた細い首筋に顔を埋めて囁いた。

快斗、好きだ。放さない――と。



あれ…。
ハッとして横を見る。
快斗が並んで寝ていてほっと胸をなで下ろした。
前回は快斗の姿が見えなくてすごく焦ったっけ。

「…新一」

「快斗、起きたのか。大丈夫か」

「うん…と思ったんだけど」

「どうした?」

「…………」

動けない、と快斗は言って赤くなった。

「立とうとしたんだけど……全然力はいんない」

「わるい…最後オレ夢中になっちゃって」

ううん、と快斗が首を振る。

「痛いのもあるけど、そのせいじゃなくて……たぶん」

感じ過ぎちゃったんだ、と快斗は言った。

「か……」

「力抜けちゃった。新一すごかった。俺、めろめろ」

「快斗」

オレも顔が熱くなった。ほめられた。頑張った甲斐があった! 快斗が喜んでくれた!

寝ころんだまま快斗をぎゅうぎゅう抱き締めると、快斗が小さく笑いながら
『今日はもう無理だよ…次まで、またしばらく我慢してよ』と言った。




20111113

―――――――――――――――

あとがき
ストーリーないですね(汗)。2011.9.2up『確率』の続編でした。明るいHを目指すBL若葉マーク二人のお話…(^。^;) このパターンだと妙に快斗くんがカワイクなっちゃいます。可愛い快斗くんも好きです!
※このシリーズ?は探偵と怪盗というベースがまるで活かされてませんのでご了承ください。(*_*;

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