名探偵コナン・まじっく快斗の二次BL小説。同ジャンル諸先輩方の作品に触発されております。パラレルだらけですが基本は高校生の新一×快斗、甘めでもやることはやってますので閲覧は理解ある18才以上の女子の方のみお願いします。★印のカテゴリは同一設定で繋がりのあるお話をまとめたものです。up日が前のものから順にお読み下さるとよいです。不定期に追加中。※よいなと思われたお話がありましたら拍手ポチ戴けますと至極幸いです。コメント等は拍手ボタンよりお願いいたします! キッド様・快斗くんlove!! 《無断転載等厳禁》

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2011年8月26日よりブログ開始
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連絡先:hamanosuronin★gmail.com(★を@に置き換え)
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闇に棲む蜘蛛(××→キッド)R18

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手脚を絡め捕られて動けない。

闇の中で……見えない糸に戒められ、俺は声を殺して堪えていた。


見えない相手からの凌辱に。

見えない相手は、おそらく一度だけ対したことのある〝あの謎の男〟。
男の冷たい指先、冷たい唇が俺にそうと解らせる。
恐れていたとおり――俺はこの男にはかなわない。何処までも堕とされる。どこまでも自らの非力さを思い知らされて。

(…あ、ああっ!)

こんなに冷たいのに、貫かれ、繰り返し穿たれて、犯され続けている部分だけが熟れたように熱い。
苦痛や屈辱だけじゃない。いつの間にか慣らされて、痺れるような官能の波さえ襲ってくる。そこだけが別の生き物のように俺の体内の弱い部分を探り当て、徐々に、そして確実に俺を追い詰めようと迫っている。

屈するのは――もう、間もないかもしれない。

俺は……あと少しで我を忘れ、その姿すらよく見えない闇に棲む蜘蛛のような謎の男にイかされて――怪盗の誇りまで奪われてしまうのか。

(……あ……あ、くっ!)

穿つ動きが明らかに追い立てるように早く鋭くなる。なのに、男の吐息すら判らない。まるで透明人間にでも抱かれているかのようだ。


『――お若いのに、たいしたものです』


囁かれる声にぞっとする。


『あなたはよく堪えている。私の方が溺れてしまいそうです』


「……」


『ほら。ごらんなさい。私の美しい人――』



……?!



ぼうっと浮かび上がる人の姿。



……ち、がう。

見えているのは―――俺だ。


まるで蜘蛛の巣に磔けられたかのごとく、無様に捕らわれた手脚。白く気高いはずの怪盗の衣装を乱して肌を晒し……頬を上気させ、うつろな瞳を潤ませて。
唇は物欲しげに開かれ、熱い息を吐きだしている。

「……や…めろ…っ! 何が……」

何が目的だ。
俺を辱めて、その姿を俺自身に見せつけて。

「放せっ! いますぐ……!」

許さない。こんな屈辱を――よくも。

体中が燃えるように熱くなった。


目の前に映し出された俺の姿はいつの間にか消え、また闇に閉ざされている。

頭が――重い。気が遠くなる。

体内を犯すものからどくんと注がれる男の精を知覚して、あとはもう何も分からなくなった。

俺は闇に堕ちていった。

どこまでも深く、底の見えない闇の中へ……。






20120204


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※妄想オンリーの文章化でした。
謎は謎のまま、始まりも終わりも答えはありません。あしからず御了承ください(+_+)。

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