名探偵コナン・まじっく快斗の二次BL小説。同ジャンル諸先輩方の作品に触発されております。パラレルだらけですが基本は高校生の新一×快斗、甘めでもやることはやってますので閲覧は理解ある18才以上の女子の方のみお願いします。★印のカテゴリは同一設定で繋がりのあるお話をまとめたものです。up日が前のものから順にお読み下さるとよいです。不定期に追加中。※よいなと思われたお話がありましたら拍手ポチ戴けますと至極幸いです。コメント等は拍手ボタンよりお願いいたします! キッド様・快斗くんlove!! 《無断転載等厳禁》

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2011年8月26日よりブログ開始
2012年5月GW中にカテゴリ分け再編&アクセスカウンター設置
2013年5月 CONAN CP SEARCH 登録
2013年6月 青山探索館 登録
連絡先:hamanosuronin★gmail.com(★を@に置き換え)
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17歳 part II《2/2》
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おたおたしてる間に工藤に引っ張られ白馬に背を押され─────俺は二人と一緒に車に乗せられた。

なんでこんな事になるのか訳が分からない。

後部座席の真ん中に挟み込まれて、二人の温もりが左右から伝わってきてスゲーキモイし!

「…?」

白馬邸に向かうものだとばかり思った車は、しかし途中の角を逆に折れた。

チラと白馬と工藤の様子を伺う。
二人ともそれぞれ窓の外を見て黙り込んでいる。
運転手のじいちゃんはあらかじめ行き先を指示されているらしく、これも黙って運転を続けている。
どこへ連れてく気だ?

くそ。すっかり探偵どものペースだ。
仕掛けたのは工藤か、白馬か。
普通に考えれば工藤だろう。なぜ白馬がそれに乗ったのか。考えてるうちに、だんだん頭に血が昇ってくる。

俺の正体を知って、怪盗キッドを捕まえたつもりでいるのか…。
冗談じゃない。
俺は黒羽快斗だ。キッドじゃない。

─────怪盗キッドは捕まらない。
キッドが自分の手で、心に決めた自分のカタを付けるまで。それまでは。


坊ちゃま、と運転手のじいちゃんが白馬に声をかける。
あの門から入って下さい、と返事をしたのは工藤だった。気が付くと、噂に聞く〝幽霊屋敷〟が見えていた。
なんでえ…工藤んちかよ。
と思ったら、車は徐行のまま工藤邸の門の前を通過した。

門が開いていたのは、幽霊屋敷とは対照的な外観の工藤邸の隣家。
工藤の協力者の…確か阿笠とかいうジイさんの家だ。車がウィンカーを出し、その阿笠邸へ入ってゆく。

「着きましたよ、黒羽くん」

微笑んだ白馬に腕を捕られ、俺はフン、と大きくそっぽを向いた。そしたら今度は至近距離で反対側の工藤と目が合って、慌てて正面を向いた。
……なに赤くなってんだよ俺っ(>_<)ゞ

見てろ。こうなったら拉致った理由を見極めて、逆襲してやる。
未成年誘拐だ。未成年略取だぞ。てめえらこそとっ捕まえて警察に突き出してやっからな!


「先客がお待ちかねじゃぞ、新一」

「お茶持っていきましょうか?」

中に入ると、阿笠博士ともう一人白衣の女性が工藤に話しかけてきた。
あれ…この女の人って…。

「話がすむまでお茶はいい」

「失礼します」

出迎えた二人を素通りし、工藤と白馬は俺を奥へと引っ張ってゆく。

いま〝先客〟って言ったか?
他に誰がいるんだ…(@@)??!






「あれが新一が言っとった少年か。学ランを着てなければ本当に新一に間違えそうじゃのう。……ところで志保くん、さっきから怖い顔しとるが、どうしたんじゃ?」

「〝18歳〟はダメなんですって。ムカつくわ」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



「あんたが黒羽っちゅーヤツかい。俺は服部平次や! 一応、初めましてでエエんやな?」

「普通に初めましてだよ」

しぶしぶ応えると、服部はワハハと大口を開けて笑った。
やっと工藤と白馬が手を離したと思ったら、部屋で待っていた関西弁の色黒高校生探偵に今度は両手をガシガシ掴んで握手される。

「どういうつもりだよ、こんなとこに連れて来やがって」

状況を見極めて…と思ったが、ワケが分からなくなる一方だ。
巷で有名な高校生探偵が目の前に3人揃い踏み。
3対1じゃ、分が悪すぎる。

怪盗キッドだったら、たとえこの三人が相手でも怯む気はない。けど今の俺は一介の高校生だ。平凡な…ただの黒羽快斗。


「まずは単刀直入がいいでしょう。黒羽くんはかなり焦れてますから」

向かって右に、腕を組んで穏やかに微笑んだ白馬探。

「せや。解るで…コイツぁ俺と同じ、先に体が動くタイプや」

左手にはキャップのつばを前にした服部平次。

「それじゃ、言い出しっぺのオレが話そう」

正面に立ち、真っ直ぐ俺を見詰める工藤新一。

「黒羽快斗。君に頼みがある」

「頼み…?」

「そうだ。これからオレ達がやろうとする事を、君に助けてもらいたい」

「えっ」

「君に、オレ達の〝仲間〟になって欲しいんだ」




20130531

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※スミマセン…間延びしそうなので、いったん切ります。といってもさほど凝った展開を考えているワケではなく(汗)、軽めノリ前提のカテゴリ「★17歳(3/4組)」を新設予定です。←また増やすんかいカテゴリ~っ(*_*;

●拍手御礼
どなた様か「同類」に拍手ありがとうございました! 自分としては楽しく書いたお話なので、読んでいただけて嬉しいです。

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