名探偵コナン・まじっく快斗の二次BL小説。同ジャンル諸先輩方の作品に触発されております。パラレルだらけですが基本は高校生の新一×快斗、甘めでもやることはやってますので閲覧は理解ある18才以上の女子の方のみお願いします。★印のカテゴリは同一設定で繋がりのあるお話をまとめたものです。up日が前のものから順にお読み下さるとよいです。不定期に追加中。※よいなと思われたお話がありましたら拍手ポチ戴けますと至極幸いです。コメント等は拍手ボタンよりお願いいたします! キッド様・快斗くんlove!! 《無断転載等厳禁》

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17歳 part II《1/2》
※2013.2.28~3.3「17歳」の続きです…(+_+)。
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逢いに行くよ。ヤツはそう言った。
来んなバカヤロウ、と俺は返事をした。

じゃあ、また逢いに来てくれるか?
工藤がしつこく訊いてくる。
俺は頷いた。
またそのうちな…とだけ返事して。


─────なあんて言っちまったけど、ホントに行くワケねーだろ、バカヤロウ!!

俺は教室の自分の机に突っ伏して、眠りたいのに眠れずにうなされていた。
せっかくの昼休みだってのに…。

そしてまた自己嫌悪の渦にぐるぐると巻き込まれる。

学校も歳も名前まで工藤に教えちまうなんて……どおかしすぎだよ俺(T_T)。
このままシカトしてて、もし工藤があっちから来ちゃったら。
そしたら逃げ場ないじゃん~っ(>_<);;;

このマヌケな状況を作り出したのが自分だって事が情けなくて、余計イヤんなる。
なんで俺……高校生に戻った工藤の顔を見てやろうなんて思ったんだろ。
もちろん、自分の正体はバレてないって自信があった。
それなのに。

顔を合わせた途端、キッドと呼ばれた。

〝おまえに逢いたかったぜ〟と。

・・・ぷはぁ。

突っ伏したまま薄目を開けて息を吐き出した。いつもと同じ、昼食後のまったりした温い教室。

〝キッドと同じ匂いがする〟

俺の胸に顔を寄せ、工藤はそう言った。
思い出すと、なぜだかドクドク鼓動が跳ね上がる。

だけど、そんなん証拠にはならないよなぁ…。あくまで工藤の記憶というか、主観に過ぎない。
ぐるぐる、うとうと、考える。
工藤のこと。怪盗稼業のこと。これからのこと。
ああ…でも。

ぐるぐる、うとうと。
ぐるぐる。うとうと……。

もう昼休みが終わるというのに、今ごろ眠くなってきた。
小さかったコナンくんの、あの生意気な名探偵が目に浮かぶ。

何度か助け、助けられ、際どい場面をすれ違うようにして駆け抜けてきた。
抱っこしたって軽くて細くて。あんなに頼りなかった(でも性格は悪かった…いや頼もしかった)コナンくんが、本当に工藤新一だったんだなぁ…。

俺と同い歳の。同じ背格好の、17歳の工藤新一。
工藤に変装した時は自分でも似てると思ったけど、本物はやっぱりニセモノとは違った。

うまく言えないけど。

あいつは眩い陽を浴びる正義の名探偵。
影となって月下に浮かぶ怪盗の俺とは、そもそもが違う。
少しくらい似て見えたって。
何かがあいつと重なるような気がしたのは、気の迷いなんだろう。
懐かしいような想いにとらわれて、すぐにそばを離れられなかったのも。
気の迷いなんだ…。





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


下校しようとしたら、玄関で青子に捕まった。腕を掴まれ正門まで引っ張って行かれる。すると白馬が江古田の生徒じゃない誰かと門の外で話をしていた。

「……?!」

はっと立ち止まりかけた俺の腕を、青子が構わずグイグイ引っ張る。

「放せ、青子」

「放したら逃げるでしょ」

「な…、バカおいっ」

「白馬くーん、お待たせ! 快斗連れて来たよう」

「ああ中森さん、ありがとう。さすが中森警部のお嬢さん、確保はお得意ですね」

無邪気に笑っている青子の手を力ずくで引き剥がすわけにもいかず、オレはまんまと白馬と白馬が立ち話をしていた相手に引き渡された。

工藤新一に。

「よう、黒羽」

ガシッと工藤に握手されて、右手をぎゅぎゅ~っと強く握られる。

「こないだはどうも。歩道橋では心配かけたけど、打撲だけだったから」

「あの時は……スミマセン」

くそ。他に返事のしようがない。
白馬が面白そうに俺と工藤を見比べている。

「白馬くんと工藤さん、快斗が拗ねたら何か甘いもの食べさせればいいから!」

「わかりました。ありがとう、中森さん」

「じゃあねっ快斗、探偵さんたちにちゃんと協力するんだよ~!」

何をどう話してあるのか、青子は手を振るとフフフと笑って行ってしまった。
逃げたいが周りを行き過ぎる他の生徒たちの目もあるし、下手に騒ぎたくない。
だいたい工藤のヤロウ、さっきからずっと手を放さねえ。白馬も何気に俺の背後を遮ってやがる。

「あ、うちの車が来ました。それじゃ行きましょう」

「ふざけんな、俺は帰る!!」

「君がいなくては始まりませんよ、黒羽くん」

「なにがだよ! 手ェはなせ、工藤…、クン」

「うっ、いてて…肩がまだ」

手を振り解こうとしたら、途端に工藤が顔をしかめた。思わず動きを止めてしまう。演技なのかマジなのか判らない。

「乗って下さい」

おたおたしてる間に工藤に引っ張られ白馬に背を押され─────俺は後部座席の真ん中に挟み込まれた。

なんで。どーして。
開いた口が塞がらない。この状況に。

高校生探偵二人に拉致られて、観念はしないけど、俺は頭を抱えた。




17歳 part II《2/2》へつづく

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※ここに出て来る白馬くんは、快斗くんに対して比較的フラットな立ち位置?という設定のつもりです…(*_*;

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