名探偵コナン・まじっく快斗の二次BL小説。同ジャンル諸先輩方の作品に触発されております。パラレルだらけですが基本は高校生の新一×快斗、甘めでもやることはやってますので閲覧は理解ある18才以上の女子の方のみお願いします。★印のカテゴリは同一設定で繋がりのあるお話をまとめたものです。up日が前のものから順にお読み下さるとよいです。不定期に追加中。※よいなと思われたお話がありましたら拍手ポチ戴けますと至極幸いです。コメント等は拍手ボタンよりお願いいたします! キッド様・快斗くんlove!! 《無断転載等厳禁》

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2011年8月26日よりブログ開始
2012年5月GW中にカテゴリ分け再編&アクセスカウンター設置
2013年5月 CONAN CP SEARCH 登録
2013年6月 青山探索館 登録
連絡先:hamanosuronin★gmail.com(★を@に置き換え)
Script:Ninja Blog 
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17歳《3/3》(新一×快斗)
※快斗くん視点に戻ります。
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「うぁ~焦った。さっきの母親、スゲー目で見てたよ」

「ああ。オレたちをボーイズカップルだと思ったんじゃないか」


「まっ…まさか」

ヨタヨタ歩く工藤の腕を掴んで支えながら、俺の混乱は続いていた。


なんで逢った瞬間、工藤にキッドだってバレたんだろう。
なんで俺…工藤と目が合っただけで、あんなにドキッとしたんだろう…。

いやいや、落ち着け。ポーカーフェイスだっ。いまさらだけど。

工藤がふらつく。

「うう、背中と腰が痛てぇ」

「やっぱり病院に行った方がいいんじゃねー……ですか」

「診てもらってる間に逃げる気だろう」

「に、逃げね、ませんって。治療代、ちゃんと持ちます」

「そんなのはいい。それより自己紹介しようぜ」

「えっ…」

「オレは工藤新一。帝丹高の二年生、探偵だ」

分かってるだろうけど、という目で工藤が俺を見る。

「ああ、知ってるよ。東の高校生探偵だろ。有名だもん」

「君は? 素顔なのに、キッドって呼んだらマズいだろ」

「だ、だから、それ違うっつの!!」

「…………」

思わず素で否定してしまった。工藤が俺をまじまじと見て、また嬉しそうに微笑む。

(うう…くそっ)

どうしても顔が熱くなる。ポーカーフェイスが保てねえ~っ、なんでだ!!

工藤に促されて、通りかかった裏通りの小さな公園に入った。
奥にある東屋のベンチに工藤を座らせる。
顔をしかめてベンチに寄りかかると、工藤は大きく息を吐き出した。

…どうしよ。この辺で退散した方がよくねえか。怪我させたのは申し訳ないけど、これ以上そばにいたら─────。

「!」

そうっと立ち上がりかけたら、工藤にパシッと手を掴まれた。ぎくり。

「なあ。名前と歳とガッコ、教えてくれよ」

「いや、あの…」

掴まれた手をぎゅっと握られる。
工藤の真っ直ぐな瞳。無意識に息を呑んでいた。

「…黒羽」

「くろば?」

「黒羽快斗」

「くろば、かいと…」

工藤がゆっくりと俺の名を復誦する。


なにやってんだよぉお~っ、俺 (ToT)!!

頭の中ではキッドの俺と黒羽快斗の俺が、互いを馬鹿だと言い合っている。
キッドと見抜かれて、そのうえ正直に名乗るなんてオカシイだろっ!

なのに、なぜだか嘘をつく気になれなかった。どうしてだろう。散々欺いてきたのに…。

ええいっ、もう!
俺は開き直った。てか、もう開き直るしかなかった。

「江古田高二年。17歳だよ」

「やっぱり同い年か。名前、教えてくれて嬉しいぜ、怪盗キッド」

「あ…あのなぁ、俺はキッドじゃ…、わっ!」

突然、工藤に手を引っ張られた。
ベンチに座った工藤に覆い被さるように倒れ込む。壁に手をついた。
俺の胸元に、工藤の頭があった。

「しらばっくれても無駄だぜ」

「な、なにを」

「小さかったオレを何度も抱っこしてくれただろ?」

「……………」

「同じ匂いがする。間違いない……キッド。くろばかいと。おまえに逢いたかった」


俺は工藤の手を振り解いて東屋を出た。
振り向くと、工藤は俺を見て手をあげた。
逢いに行くよ、江古田に。ヤツはそう言った。
来んなバカヤロウ、と俺は返事をした。
じゃあ、また逢いに来てくれるか? 工藤がしつこく訊いてくる。

俺は─────頷いた。

またそのうちな…とだけ応えて。
後ろを見ないで走り出した。

工藤のヤツ、ひとりで歩けるかな。
そんな心配をしている自分の暢気さに、いい加減呆れながら。






20130303

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※だらだらしちゃうので無理やり締めました(汗)。が、後日談を書いてしまいそうな気がします…(*_*;

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