名探偵コナン・まじっく快斗の二次BL小説。同ジャンル諸先輩方の作品に触発されております。パラレルだらけですが基本は高校生の新一×快斗、甘めでもやることはやってますので閲覧は理解ある18才以上の女子の方のみお願いします。★印のカテゴリは同一設定で繋がりのあるお話をまとめたものです。up日が前のものから順にお読み下さるとよいです。不定期に追加中。※よいなと思われたお話がありましたら拍手ポチ戴けますと至極幸いです。コメント等は拍手ボタンよりお願いいたします! キッド様・快斗くんlove!! 《無断転載等厳禁》

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ホワイト・マジック・クリスマス(白馬×快斗)
※先日up『5000メートル』のオチ的続編、軽めショートです(*_*;
カテゴリ☆噂の二人《番外編》
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「…聞いてねえ」

「言いました。君が『へえ』と言うので、僕は『オーケーですね?』と念押ししたんですよ」


学校からの帰り道。全力で走った後の痛む脚を引き擦りながら、僕たちはいつもの河川敷を歩いていた。

「いつだよ。憶えてねえし」

「〝いつ〟話をしたかって…? 本当に覚えていないのですか」

立ち止まり、黒羽と向かい合って僕は微笑んだ。

「では…話をした時の状況を説明すれば思い出しますか?」

「え」

「僕の叔父の別荘に二人で泊まった日の翌朝ですよ。君がなかなか目を覚まさないので、僕が君の瞼にキスをしたんです。そうしたら、君は」

「は…はああ?!」

案の定、黒羽は赤くなった。僕が話を続けようとすると大慌てで遮る。

「寝惚けた君はとても素直で────」

「だーーっ、ヤメロ!!」

「その時にクリスマスの話をしたんですよ。別荘にツリーが置かれていましたからね。しかし…残念です。あの幸福な朝の一時を君が覚えてないなんて」

「おっ…、おおお、憶えててたまるか、そんなん!」

────引っかかった。

顔には出さないよう注意しながら、僕は内心ガッツポーズを作っていた。
これで何をどうふっかけても大丈夫。嬉しくなって僕は黒羽を抱き寄せた。

「てっ、てめーっ、人が来る、放せ!」

「それじゃイブの晩、車で迎えに行きますからね?」

「・・・・しかたねえ」

「マジックも披露してくれる?」

「それはまあ…構わねえけど」

「僕の友人に君を紹介しますから。格式ある英貴族の流れを汲む家柄でね。都内の名だたる英国紳士・淑女が集うんですよ。正装か、それに準じる服装でお願いします」

「わ、分かったから、もう放せって!」

ちゅっ、と横顔にキスをすると、僕の腕の中で黒羽の体温がさらに上昇するのが判った。
じたばたしていた黒羽が、不意におとなしくなる。

「…あったけえ」

「暖かいのは、僕の方ですよ」

僕は一頻り深く黒羽を抱き締めた。


こうして僕は、イブの晩、友人宅で催されるクリスマス・パーティーに共に参加する約束を、黒羽に取り付ける事に成功したのだ。

普通に申し込んでも照れ屋の黒羽がすんなり了承しないだろうと考えた僕は、一計を案じた。
その計略を成功させるために、僕ももちろん全力を尽くした。秘かにトレーニングを重ね、5000メートルで黒羽に追い付くという目標を達成したのだから。

僕は黒羽と並んで歩いた。手と手をつないで、クリスマスの話をしながら。
僕の計略に黒羽が気付く前に、黒羽自身も本当に今年のクリスマスが楽しみになるように。

そう願いながら。





20131224

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※お、お粗末様でした。つまり〝あの話〟は実は白馬くんの〝でっち上げ〟だった…というわけでした~(*_*;


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