名探偵コナン・まじっく快斗の二次BL小説。同ジャンル諸先輩方の作品に触発されております。パラレルだらけですが基本は高校生の新一×快斗、甘めでもやることはやってますので閲覧は理解ある18才以上の女子の方のみお願いします。★印のカテゴリは同一設定で繋がりのあるお話をまとめたものです。up日が前のものから順にお読み下さるとよいです。不定期に追加中。※よいなと思われたお話がありましたら拍手ポチ戴けますと至極幸いです。コメント等は拍手ボタンよりお願いいたします! キッド様・快斗くんlove!! 《無断転載等厳禁》

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放課後3《2/3》
カテゴリ★放課後(白快)
※後半は快斗くん視点にて…(*_*;
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今日は鬱の日だ。

時折こんな気分になる。

無性に淋しくて。独りで何をしたところで世界は塵一つも変わらない気がして。

放課後の誰もいない屋上の、硬いコンクリの上に寝転んだ。
流れる雲をぼんやりと見上げる。
風に流され刻々と形を変えてゆく自然の無常さに、漠然といまの思いを重ね合わせていた。

何もかもが虚しく過ぎ去ってゆくだけ。
自分の存在なんて、在っても無くても変わりはしない。俺一人消えても…明日も雲は同じように風に吹かれ、形を変えながら空を行き過ぎるのだろう───。




……やべ。寝てた?

目を開けると夕闇が迫っていた。肌寒い。慌てて体を起こした。体が固まって痺れていた。
だせえ。ハナミズ垂らした怪盗なんて。ショーの最中にくしゃみなんかしたら、カリスマ性の危機だ。

しかし、少し寝たら不思議と気分も変わっていた。鬱気味だった後ろ向きの考えも、かなり薄れている。
一眠りして元気が出るくらいなら、まだ大丈夫だ。
疲れてたのかな…俺。この歳で疲れて鬱なんて、やっぱダセエや。

座り込んだまま伸びをし、目をゴシゴシ擦って立ち上がった。

───あ。

立ち眩み。すうと目の前が暗くなり、視界にチカチカ星が散った。

「!」

後ろから体を支えられ、驚いて振り向く。

「大丈夫ですか、黒羽くん」

「白馬…!」

いつの間に。気付かなかった。

「驚くのはこっちですよ。君はもうとっくに帰ったものだと思っていました」

肩越しに耳元で話し掛けられ、顔が熱くなる。鼓動まで早まって、そんな自分に慌ててますます焦る。

「まだ屋上に残っていたのですか……。覗いてみて良かった。出入り口を閉められてしまいますよ。帰りましょう」

「わーったよ。放せって」

声が上擦る。

───あれから極力、二人になるのを避けていたのに。

秘すべき自分の〝すべて〟を知られた相手。昼間の教室ではポーカーフェイスで誤魔化せても、陽が落ちかけたこの曖昧な空の下では何故だか上手くポーカーフェイスが保てなかった。

頬に白馬の視線を感じて、顔が上げられなくなる。
自分の迂闊さに舌打ちした。
コイツには見透かされている。俺の脆い部分。早く、離れなければ。

しかし、じゃあなと言って走り出そうとした腕を掴み捕られ、俺はいとも簡単に白馬に振り向かされてしまった。

互いにハッとしたように視線がぶつかり合う。
俺を見つめる白馬の瞳に、僅かに残った夕陽が映し出されていた。

「黒羽くん、君は……」


白馬の声が頭の中にこだました。


「君は───泣いていたのですか」









放課後《3/3》へつづく



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