名探偵コナン・まじっく快斗の二次BL小説。同ジャンル諸先輩方の作品に触発されております。パラレルだらけですが基本は高校生の新一×快斗、甘めでもやることはやってますので閲覧は理解ある18才以上の女子の方のみお願いします。★印のカテゴリは同一設定で繋がりのあるお話をまとめたものです。up日が前のものから順にお読み下さるとよいです。不定期に追加中。※よいなと思われたお話がありましたら拍手ポチ戴けますと至極幸いです。コメント等は拍手ボタンよりお願いいたします! キッド様・快斗くんlove!! 《無断転載等厳禁》

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ラブラブ・スモール(コナン×キッド)

※軽めショートです。そして正確?に分類すると(Kコ)です、たぶん(^^;)。

――――――――――――――――――


「おい、そこの白い気障なコソドロ、こっち来い!」

小さな名探偵は、しかし態度はでかかった。


「おめーなァ、突っ張んのも大概にしろよ。お願いがあんならせめてもう少し可愛い声で呼べよな」

「うっせ、誰が可愛いってか」

ぶっきらぼうな口ばかり利く名探偵は、間違いなく恥ずかしがっている。だからつい、こっちもからかいたくなる。

「どれ? どのへん見たいの」

「右上の……その手すりにキズがねーか」

「自分で見てみろよ」

脇に手を入れて抱き上げた。

「ばっ、ばぁろ! なにすんだよ!」

「人にものを頼む態度じゃねーし。んー、少しは重くなったかな? 成長してねーんじゃないか心配してたんだけど。いま何キロだよ、体重」

「かんけーねーだろ」

「いいから、教えろよ♪」

「……きろ」

「ああ?」

「18…キロだよ、ばーろー」

ふふん。18kgねーな。

「小学校一年生の平均体重は21キロ前後だから、単純に考えても……やっぱ小せぇな、コナンくんは」

「だからっ、オレだってほんとはオメーと同じ身長体重あるんだって!」

腕の中でもがく名探偵の体をこちら向きに抱き直して、鼻先に、ちゅ、とキスした。

「ばっ………」

固まる名探偵が口をもごもごさせて、でも声が出なくて。くっつけたオデコが熱い。

なんとなく分かったんだ。
俺、このちっさな探偵のこと……けっこう好きなのかもって。

「好きだぜ、名探偵」

「………………」

「キスしていいか。唇に」

「……………………」

ただ真っ赤になる名探偵に俺はキスした。ふんわり、小さな唇に。

「へへ。ごちそうさま」

「……テメ…オレをお子様と思ってナメてっとぶっ飛ばすぞ」

「どこでも膨らむサッカーボールで? いいぜ、名探偵がそのあと介抱してくれるんならな」

「ばーろっ、ケーサツに突き出すに決まってんだろ」

「そんなツマンナイ事する名探偵じゃないって解ってるから脅しにはなんねーぜ」

いつの間にか名探偵の小さな掌が俺の肩を掴んでいた。

……そろそろ退け時だけど、このムードが惜しいから――あと少しこうしていようかな。

舞台は複雑な事情が絡まる難事件、その真っ只中に置かれた富豪の邸宅の屋上だけど。こうして触れ合えるのは事件の時、たまに出逢った時しかないんだから……。

「もう降ろせよっ。そろそろ警察くるぞっ、マジで」

「まあまあ。謎解きは少し後回しにして、もうちょっと仲良くしてようぜ」

やっぱりジタバタする名探偵を抱き締めて、俺は暫しの癒やしの時を過ごした。

えへへ。





20120313


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