名探偵コナン・まじっく快斗の二次BL小説。同ジャンル諸先輩方の作品に触発されております。パラレルだらけですが基本は高校生の新一×快斗、甘めでもやることはやってますので閲覧は理解ある18才以上の女子の方のみお願いします。★印のカテゴリは同一設定で繋がりのあるお話をまとめたものです。up日が前のものから順にお読み下さるとよいです。不定期に追加中。※よいなと思われたお話がありましたら拍手ポチ戴けますと至極幸いです。コメント等は拍手ボタンよりお願いいたします! キッド様・快斗くんlove!! 《無断転載等厳禁》

ブログ内検索
カレンダー
09 2017/10 11
S M T W T F S
1 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31
カウンター
プロフィール
HN:
ronin
性別:
女性
自己紹介:
2011年8月26日よりブログ開始
2012年5月GW中にカテゴリ分け再編&アクセスカウンター設置
2013年5月 CONAN CP SEARCH 登録
2013年6月 青山探索館 登録
連絡先:hamanosuronin★gmail.com(★を@に置き換え)
Script:Ninja Blog 
Design by:タイムカプセル
 

★お見舞いメッセージいただきました。おかげさまでだいぶ良くなってきましたので…ありがとうございます!

福は内(コナン&快斗)
※毎度な定番ショートです。季節モンですがupが当日ギリギリの滑り込み~。コナンくん視点。
─────────────────────────────

『鬼はーー外!』

かけ声とともに、オレは二階の自室の窓から暗い空に豆をばら撒いた。


ぱらぱら、こん、かん、こん、こん、ころ、ころ…。

撒いた豆が、屋根を伝って転がり落ちてゆく。

「ちぇっ」

やっぱひとりじゃダメだな~。
オレは溜息を付いた。少年探偵団のみんなと阿笠博士の家でやった時はけっこう面白かったんだけど。江戸川コナン的には〝童心〟に戻れたっていうか。

ま、しゃーないよな。

この部屋でひとりになったら、オレはやっぱり工藤新一なんだから。体はたとえ小さなコナンのままでも…。

博士がみんなに配ってくれた紙袋には、まだ少し豆が残ってる。どうしよう。
食っちゃうか。

がさがさ袋に手を突っ込んで取り出した節分の豆を、手のひらに乗せてマジマジ見つめる。
素朴な食べもんだけど、これで食べてみるとなかなか香ばしいというか。どこか郷愁を誘う味がして、噛めば噛むほど癖になるというか。

ぽりっ。

ぼり。ぽり。ぽり。

「…………」

あれ。

さっきはそこそこ旨く感じたのに、今食べるとなんだかあんまり美味しくない。てか、まじい。

「ちぇっ」

窓をさらに広く開けた。
寒い。しんと静まる西の空に、お椀のように上が窪んだお月様。

やっぱり残りの豆全部撒いちまえ。あの三日月に、届くように。

よーし、景気よくいくぞ。

「おっにはーーー外!!」

・・・・ばらばら、ぱーん、ぱん、こん、かん、けん、コロコロコロコロ…。

「福は~…」

言いかけて、部屋の中を振り返った。

「ふくは~……」

ひとりぼっちの部屋。慣れてるはずなのに、何故だか今夜は広く感じる。

あいつ…来ねえかなぁ。

最近逢ってねえし。

このまえ公園デートしたときは素顔の学ラン姿だったな…。
あの姿だと、ホントに同い年なんだなって不思議な感じがしたな。まぁ、今のオレは見た目お子様だから、あくまで精神的にってことだけどさ。

白い姿の怪盗。

黒い学生服のアイツ。

……逢いたいな。

逢って話をすれば、なんだかモヤモヤはっきりしない今の気分もきっと吹き飛ぶのに。
アイツの声を聞けば。

「……カイト…は内~」

ぱらぱら、豆を床に撒いた。フローリングに落ちて跳ねて。転がった先に黒いジーンズの脚。

「?」

誰かが立っていた。オレの部屋の中に。
どきんとしながら、夢か幻だと思いながら、でも、そうっと、そうっと、視線を上げてゆく。

ゆらりと揺れるクローバーの飾り────ではなく、ニッと笑う悪戯そうな口元と、ふわんと跳ねた癖毛が目に入った。

「…は……うち」

へへへ、と、カイトは声を出して笑った。

「何が〝内〟だって? 聞き取れねえぜ、名探偵。声ちっさ」

「…なんで、おまえ…いんだよ。いつの間に…」

「隣で派手に豆撒きしてたろ。俺もちょっとやってみたくなってさ。それに」

「それに、なんだよ」

「俺を呼び込んだの工藤じゃん」

「え…」

「カイトは〝内〟ってさ」

「バッ、バーロォ、聞こえてんじゃねーかよ!」

心の声を聞かれた恥ずかしさに、顔に血が昇る。屈んだカイトの首根っこに飛びついた。

あははと笑うカイトの頬は冷たくて、赤くなっていて。
オレのほっぺたもきっとすげー赤くなってんだろうなとか思いながら、オレは舞い込んだ〝福の神〟の頬に歓迎のキスをした。





20140203

─────────────────────────────

※2013.3.23up「小さな恋の物語」と同設定、ざっくり続編でした(^_^;)。

●拍手連打御礼!!
「ウルトラキッス」「月光ラヴァーズ」「ハッピー・スウィート・ニュー・ イヤー」、そしてカテゴリ ★ファーストステージ、★インターセプト、★デジャヴ、★噂の二人、★交錯 の各話、さらにさらに拍手履歴が過去ほとんどなかった新快カテゴリ初期の細かいお話等へも連打を頂きました。超大感謝!!!!(^^)!!!!

拍手[12回]