名探偵コナン・まじっく快斗の二次BL小説。同ジャンル諸先輩方の作品に触発されております。パラレルだらけですが基本は高校生の新一×快斗、甘めでもやることはやってますので閲覧は理解ある18才以上の女子の方のみお願いします。★印のカテゴリは同一設定で繋がりのあるお話をまとめたものです。up日が前のものから順にお読み下さるとよいです。不定期に追加中。※よいなと思われたお話がありましたら拍手ポチ戴けますと至極幸いです。コメント等は拍手ボタンよりお願いいたします! キッド様・快斗くんlove!! 《無断転載等厳禁》

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モノクルの肖像《1/2》(新一×キッド)
※2013.8.14up『海色の瞳』の続編です…(*_*;
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どうする。

月は隠れたままだ。

これでは確かめられない。このビッグジュエルが〝パンドラ〟なのかどうか。

雲に覆われた夜空を見上げ、俺はため息をついた。

工藤邸はもうすぐだ。迷いながらここまで来たが、今夜の予報は曇りのち雨。この様子では月の光を拝めるチャンスはありそうにない。

ポケットの上からそっと〝メドゥーサの瞳〟に触る。
このジュエルと引き換えに、工藤からモノクルを取り戻さなければならないというのに。しかも怪盗の衣装一式は寺井ちゃんに預けてメンテナンス中だ。

工藤の事は話さなかったが『海中に飛び込むなんて』と、寺井ちゃんにはまた説教を喰らってしまった。
…それはともかく。
つまり今の俺は〝怪盗〟ではない。ジーンズにキャップを被っただけの高校生・黒羽快斗だった。

しかし、モノクルはどうしても今夜のうちに取り戻さなければならない。怪盗の象徴を工藤の手元にいつまでも置いてはおけない。

迂闊に取引きを承諾してしまった自分に後悔しながら、なぜか同時に覚える一抹の不安。

工藤。
あいつ、変だった。

ふわりとヘリコプターから飛び降りた瞬間の工藤の表情を思い出す。
あんな状況とは思えないくらい平気な顔で。
平気な顔っつーか、無表情だった。

俺が助けてくれると思ったから…と言えば聞こえはいいが、果たして本当にそう信じて工藤は飛び降りたんだろうか?
身を投げ出して…どう転ぶか、運を天に任せる。いま思うと、どうもそんな感じがしてならなかった。

あの時の工藤は─────いつもの覇気がまるでなかったんだ。






・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・





深夜零時まであと30分。

オレはベッドに倒れ込んで天井を見上げた。
内ポケットからモノクルを取り出し、ライトにかざす。

─────キッドは来るだろうか。

不敵に微笑む怪盗の姿を思い出す。

自分が手にしているモノクルが、あの怪盗の一部だと思うと不思議な感慨がある。
しかしモノクル自体に特別な仕掛けはないようだ。珍しい品ではあるが、あくまで怪盗の素顔を隠す小道具に過ぎないのだろうか。

モノクルの紐飾りが揺れる。
四つ葉のクローバーをぼんやりと見詰めた。


ヘリが墜落すると判った時、弧を描くように滑空する白い翼が目に飛び込んできた。
キッドが救ってくれる─────。
コナンの頃の記憶が刷り込まれているからだろうか。無条件にそう思った。

たとえ助からなくても、それはキッドのせいではない。オレの運の尽きだ。

だから飛び降りた。
たとえ刹那でも。
おまえに触れられるなら、それでいいと思ったんだ。


キッド。

おまえは何者だ…?

なぜ、おまえは怪盗なんだ…?

おまえを知りたい。

おまえを、もっとそばに感じたい。

オレを…。

オレを。


タスケテホシイ─────。





モノクルの肖像《2/2》へつづく
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●拍手御礼!「不思議な夜」「蠕動2」「海色の瞳」へ、拍手ありがとうございましたー(^^)/


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