名探偵コナン・まじっく快斗の二次BL小説。同ジャンル諸先輩方の作品に触発されております。パラレルだらけですが基本は高校生の新一×快斗、甘めでもやることはやってますので閲覧は理解ある18才以上の女子の方のみお願いします。★印のカテゴリは同一設定で繋がりのあるお話をまとめたものです。up日が前のものから順にお読み下さるとよいです。不定期に追加中。※よいなと思われたお話がありましたら拍手ポチ戴けますと至極幸いです。コメント等は拍手ボタンよりお願いいたします! キッド様・快斗くんlove!! 《無断転載等厳禁》

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リセット《2/2》新一×キッド
(R18)


俺はキッドの体を跨いで被さるように両手を付き、キッドを見下ろした。

「……どけっ、名探偵!」

「この状態で命令かよ」

数秒そのまま睨み合ったが、俺が体を落としキッドの開いた襟元に口を付けると『ウゥ』と言う声にならない悲鳴が上がった。
馬乗りの体勢でもがく体を抑え込む。
右手を脇腹に這わせると、びくりと肌を震わせたキッドが『や――』と上げかけた声を飲み込むのが分かった。
やめろ、と叫ぼうとしてやめた。
キッドを見ると、間近で目が合った。

懸命に自分を律しようとしているが、俺が起こそうとしている行為に動揺して――しかしそれを俺に知られる事すら許せないでいる。
瞳だけは強く輝いていたが、虚勢であるのは間違いない。どう繕おうとも怯えて竦んだ体は隠せない。

俺は…やはり焦っていたんだろう。この傷付いた鳥を逃してやるべきだと頭では思っても、どうしても確かめずにはいられない自分がいる。血の付いた羽根を毟ってまでも傷口を改めて――俺は何がしたいのか。

どこまでも強くあろうとするキッドの瞳に魅入られる。

唇を重ねた。
抗うかと思ったが、キッドは動かずに――俺を見つめていた。俺を試すように。俺が何のためにこんな事をするのか問うように。

「キッド」

「……」

「俺だけ見ろよ。何も考えんな」

無言のキッドの瞳が戸惑うように微かに揺れる。

「俺も…おまえだけ。他はどうでもいい。だから今は――」



キッド、と呼びながら抱き締めた。
片袖を脱がせると隠れていた手首の傷が現れた。ぐるりと一周刻まれた擦過傷。おそらくもう片方の手首にも刻まれているに違いない……。

何度も何度も口付けを繰り返すと、
強張っていた肩の力がやがて緩み、俺の背に腕が廻されるようになって――ようやく肌から熱が伝わるようになってきた。

敏感な場所に指を伸ばすと、悲鳴を押し殺したキッドが堪えきれず体を跳ねさせ逃げようとする。『俺だ、キッド。俺だけ見てろ』ともう一度告げてから中に指を挿れていった。
中で指を使うと、痛みのためか羞恥のためかキッドが切なげに口元をゆがめ、体を波打たせる。 モノクルが熱で曇ってゆく。
キッドがキッドである証のモノクルを奪うつもりはなかった。俺はキッドが欲しかった。傷ついていても、気高く意志を失わない強さを持ったキッドが。裏腹に併せ持つ脆さを含めて、キッドが欲しかった。キッドに分かってほしかった。俺がキッドを――変わらず求めていることを。

「はあっ…ああっ……!」

俺自身を完全に埋め込むと、キッドの頬に涙がひとすじ伝い落ちた。

俺を跨がせ、迎え合わせに抱え上げて正面から抱き締める。
そうしてゆるゆる体を揺らすと、苦しげだったキッドの嗚咽が少しずつ甘いものに変わっていった。
キッドが自分の変化に驚いているのが分かる……。俺はもう、はっきり自分の気持ちに気付いていた。だからこそキッドにも分かってほしくて、俺だけを見てほしくて、俺以外の者の記憶は消し去ってほしくて――何度でも、キッドの声が完全に歓びに満たされるまで離れる気はなかった。放す気はなかった。

あ、あああ、ああ……

切れ切れにキッドが発する歓喜の声。俺にも同様に激しい波が襲ってきていた。

キッド、好きだ、と告げた。
首を仰け反らせて肌全体を紅潮させたキッドががくがくと揺れながら俺の言葉に頷いたように見えた。
俺とキッドはほぼ同時に達したと思う。二人同時に溜息を付いて抱きしめ合い、床に敷いた俺の服の上にゆっくりと一緒に倒れ込んだ。




外が明るかった。
怪盗は消え失せていた。
切ない歓喜の記憶は残っていたが、やはり淋しくて――胸が痛かった。

やっと体を起こすと、ひらりと一枚の紙が舞い落ちた。
キッドのカード……!
しかしカードにはキッドのアイコンがあるだけで何のメッセージもなく、真っ白だった。

いや、違う……。
やはりこれは俺に残されたキッドのメッセージなのだと思った。
真っ白に。無に帰ったと。リセットされた、という事を表しているのだろうと解釈した。

キッド。

次はおまえの正体が知りたい。

素顔のキッドを捕まえて――おまえの何もかもを抱きしめて、おまえのすべてをこの手で愛したい……。



20111111

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