名探偵コナン・まじっく快斗の二次BL小説。同ジャンル諸先輩方の作品に触発されております。パラレルだらけですが基本は高校生の新一×快斗、甘めでもやることはやってますので閲覧は理解ある18才以上の女子の方のみお願いします。★印のカテゴリは同一設定で繋がりのあるお話をまとめたものです。up日が前のものから順にお読み下さるとよいです。不定期に追加中。※よいなと思われたお話がありましたら拍手ポチ戴けますと至極幸いです。コメント等は拍手ボタンよりお願いいたします! キッド様・快斗くんlove!! 《無断転載等厳禁》

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月蝕《1/2》(新一×快斗)

※設定イメージは10月20日アップの『睡魔』と同じです。はっきり続きではないですが…。
新一は快斗が怪盗キッドであるとまだ見抜いてない、という状況設定です。

―――――――――――――――


始めの頃、快斗はなかなか俺に心を見せようとしなかった。


それは俺だけに限ったことではなく、心の中に堅く閉ざした扉があって、そこから先は誰一人通さない。そんな感じだった。

俺はどうにかしてその扉を開けて、快斗の心の中を見たかった。


突っ張って見せていても快斗はその実とても繊細で、普段は生意気な態度や言葉遣いで覆い隠していたが、その事に俺は気付いていたから。
抱き締めて、押し開いて、快斗の本当の心と姿を手に入れ、本当の表情を見つめたかった。

ふとしたきっかけで互いの想いを確かめ合ってからも、快斗は頑なに触れ合うことを拒んだ。同性だからという建前以前に、そもそも快斗は他人と触れあうことに恐れを抱いているのではないか。そんな様子すら伺えた。

それでも快斗が俺を好いてくれている事は伝わってきたし、時間をかけて信頼を得るしかないと思っていた。
少しずつ、軽いキスを許してくれるようになり、抱きしめても逃げ出さずにじっとしていてくれるようになった。


何度目だったか…快斗が俺の家を訪れた日の夜更け、帰ろうとする快斗を引き止め、俺は強引にキスをした。初めての深いキスを。

快斗がくぐもった声を漏らし、俺の腕の中で身をよじる。やがてキスがより深いものになると、俺の想いはとても意志で抑えられるレベルのものではなくなった。堅く閉ざされた快斗の扉の鍵をこじ開けずにはいられなくなった。

―――俺はとうとう快斗の同意を得ずに陥れるようにして快斗を捕らえ、その肌を暴いてしまった。




つづく

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