名探偵コナン・まじっく快斗の二次BL小説。同ジャンル諸先輩方の作品に触発されております。パラレルだらけですが基本は高校生の新一×快斗、甘めでもやることはやってますので閲覧は理解ある18才以上の女子の方のみお願いします。★印のカテゴリは同一設定で繋がりのあるお話をまとめたものです。up日が前のものから順にお読み下さるとよいです。不定期に追加中。※よいなと思われたお話がありましたら拍手ポチ戴けますと至極幸いです。コメント等は拍手ボタンよりお願いいたします! キッド様・快斗くんlove!! 《無断転載等厳禁》

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follow《1/2》(新一×快斗)

同じような設定で同じような話をこれまでもアップしてるのですが、しつこくまたまた焼き直しです(汗)。一応『If』の続きと言うことで;;

―――――――――――――――

脳震とうを起こして倒れてる時に工藤にキスされてから二週間近く経っていた。


あれから〝探偵〟と〝怪盗〟として対峙する機会が一度あったが、近付く隙を与えなかったかわりに、お宝は取り返された(目的のものではなかったので返却したと言った方が正確だが)。
あの程度の接触ではキッドと俺とを結びつけることはまずないだろう。
――名探偵がいかに〝慧眼の持ち主〟だとしても。


その名探偵はといえば、なにをトチ狂ったのか俺(黒羽快斗)に交際を申し込んできていた。
交際って。
申し込まれた俺は、戸惑ったのはもちろんだが、おかしなことに不思議といやな気はせず……てか、むしろどきりと胸が高鳴ったりして、なんともおかしな具合になっている。


さっさと振ってしまえばいい。決まっているのだがそうできず、今日はとうとう学校帰りに工藤と待ち合わせて初デートする事になってしまった。

何やってんだろ俺。

俺も…惹かれてるのかな。工藤に。

たぶんそうなんだ。


「黒羽ー!」

「あ…、おー!」

改札の向こうから工藤が俺を呼ぶ。
なんだか顔が赤らむ気がする。ホントに俺おかしい。

「待った?」
「いや、一本早かっただけ」

そっか、と言って工藤が微笑む。学校の女子どもがこんな笑顔見たらキャーキャー言うんだろうな。

制服のまま入っても大丈夫な店で(俺はパフェ食べながら)いろんな話をした。
楽しい。あっという間に時間が過ぎた。学校でのくだらない笑い話から互いのこれまでのいろんなエピソード、俺の知らない小説の複雑なトリックの謎解きまで。
間近で接していると、工藤の真摯さが伝わってくる。俺はどうだろう。打ち解けてるように見せていながら、誰にも越えさせない一線がある。わかるだろうか。俺が嘘をついてること……。


そうして学校帰りに会ってただだべったり、Jリーグの試合を一緒に観に行ったり。何度か〝デート〟して、ついにというかいよいよというか、俺は工藤の家に招かれた。

引き返せない。
このまま〝怪盗キッド〟であることを隠し通すのか。いつまでも隠しおおせるほど工藤は甘くないだろう。だからと言って俺実はキッドなんだなんて告白するのもオカシイし。出てくるのは溜め息ばかりで、それでも足は工藤との待ち合わせ場所へドキドキしながら向かってる。

もう知らねー。どうにでもなれ。
工藤を好きになってしまった自分を認めないわけにいかない。
痛い目見ると最初から分かってんのに、どうしようもない。

それでも、工藤に逢いたかった。




つづく



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