名探偵コナン・まじっく快斗の二次BL小説。同ジャンル諸先輩方の作品に触発されております。パラレルだらけですが基本は高校生の新一×快斗、甘めでもやることはやってますので閲覧は理解ある18才以上の女子の方のみお願いします。★印のカテゴリは同一設定で繋がりのあるお話をまとめたものです。up日が前のものから順にお読み下さるとよいです。不定期に追加中。※よいなと思われたお話がありましたら拍手ポチ戴けますと至極幸いです。コメント等は拍手ボタンよりお願いいたします! キッド様・快斗くんlove!! 《無断転載等厳禁》

ブログ内検索
カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 13
15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
カウンター
プロフィール
HN:
ronin
性別:
女性
自己紹介:
2011年8月26日よりブログ開始
2012年5月GW中にカテゴリ分け再編&アクセスカウンター設置
2013年5月 CONAN CP SEARCH 登録
2013年6月 青山探索館 登録
連絡先:hamanosuronin★gmail.com(★を@に置き換え)
Script:Ninja Blog 
Design by:タイムカプセル
 

カルマ(新一×快斗)R18
※定番お気楽系の部類です…(汗)。
────────────────────────────────

快斗の様子がおかしい。問い詰めると、右肩を脱臼したと言う。


体育の柔道でガタイのデカい奴と組み合って、腕を取られたままひっくり返ったとか。
ホントかどうか怪しい。

オレがじいっと見詰めると、なんだよ、と目を逸らすことなく快斗はオレを見返してきた。
お得意のポーカーフェイス。だからこそそれが嘘だと判る。

嘘じゃねえぞ! と快斗が声を張り上げる。
オレは内心の憤りを隠して快斗を引き寄せ、抱き締めた。


固めてある包帯に指をかけると、快斗が首を振った。このままで、と言う。
肩は脱臼を起こしやすい部位だ。場合によっては癖になる。さほどでない外力でも繰り返し脱臼するようになってしまう。

分かっているのだ。無理はさせられない。本当はこんな事しないでそっと休ませてやるべきだと。
──────なのに、オレはどうしようもない衝動に駆られて快斗を組み敷いた。

快斗は抵抗しない。望んでいるというより、動けないから従うほかないのか。
そう思うと余計に訳の分からない感情に衝き上げられ、オレはますます欲求を強くした。

優しくしたいのに。

もっと優しく抱き締めて、快斗を癒やしてやりたいのに。

なのに今夜もだめだ。
一欠片の余裕もない。
切羽詰まったように、奪い足りないように必死になって快斗を抱く。

どうしようもないほど。
好きで好きで好きで好きで。
自分だけのものにしておきたくて。一部の隙間も無くなるまで快斗を自分で埋め尽くしたくて…。


右腕を着く事が出来ない快斗は、オレの動きに翻弄され半分顔をシーツに押し付けていた。
腿に手をかけ体をひっくり返すと、肩に触れたらしく快斗は顔を歪めて苦痛の声をあげた。

ぐっと自分を押し込み、柔らかく前後に揺らしながら、オレは汗を滲ませる快斗の額を自分の手のひらで拭った。
快斗が、ん…と薄く目を開ける。
熱く熟れてビクビクと痙攣し纏わりついてくる内壁に締め付けられ、オレも息を詰まらせた。

そしてまた少しずつ衝き上げを強くしてゆく。
ここまで押し殺していた声を、快斗がついにあげ始めた。苦痛ではなく、感覚が極まり始めた時の声だ。
オレは勢いづく。

こんな声を聞けるようになったのは、本当に最近になってからだ。髪を乱し、切なく唇を震わせ、眉を顰め、薄紅く染まった快斗の肌が小刻みに震えている。

快斗。快斗。快斗。
何度も名を呼びながら、オレは快斗と完全に一つになっている事を確かめる。


並んで寝そべり、まだ吐息が整わない快斗の胸に手を這わせた。
肩を固定している包帯に指を差し入れ、胸の突起を探り当てて軽く弄ぶと、快斗はオレの手首を掴んで、だめだって…と言った。
包帯が緩むからよせと言ってるのか。
この期に及んで…。
オレはまた高ぶりを覚えて体を起こした。
快斗がハッとした様子で目を見開き、オレを見上げる。

「も、やめ、肩も痛てえし、カンベンしろよ」

「やだね。脱臼した訳、ちゃんと話さないと」

「言っただろ、何でもかんでも勘ぐんなって……、アッ!」

「まだいけるだろ。さっきの、スゲぇいい声だったぜ。もう一度聞かせろよ」

軽く言葉で煽ると、快斗はカッと顔を赤らめオレを睨み上げた。それがまたオレを堪らなくさせるのに…。
我ながらSっ気があるなぁと思いながら、片手しか快斗が使えないのをいいことにしたい放題快斗を扱う。

左手で痛めている右肩を庇いながら、涙目の快斗が、工藤のアホ、バカッ、とオレを罵る。カワイイもんだ。
ハッキリ勃ち上がった快斗はなぞるほどに硬さを増し、綺麗な雫を涙のように次から次へと溢れさせている。ペロリと舐めてやると、快斗は体を捩って悲鳴を上げた。

なに我慢してんだよ…と、追い立てながら顔を覗き込む。快斗は、憶えてろ、このドS探偵、とまたまたオレを罵った。
オメーがそうさせてんだよ。ほら、脚あげろ。
言いながら背後から快斗の膝に腕を入れて片脚を持ち上げた。
ア、ヤァッ、バカ工藤っ、と騒ぐ快斗の耳に舌を這わせる。
ぅひゃ!と頸を竦めた快斗の隙をついて、オレは押し当てていた自分自身を再び快斗の中へ埋め込んでいった。





「それじゃ、あくまで脱臼は体育の授業でやったって言うんだな?」

「始めからそう言ってんだろ、バカヤロー!」

風呂場でくたりと座り込む快斗にシャワーを浴びせてやる。
包帯はやっぱりずれて緩んでしまったので、結局全部外した。

「上手く包帯巻けるかなぁ…。ったく」

「手伝ってやるよ」

快斗はぶうぶう言いながら、当たり前だ!とオレに怒鳴った。

まだ一割は疑っているが、これ以上問い詰めても無駄そうなので諦める。最終的に江古田高のクラスメート・白馬に訊いて確かめる、という手があるのだが。
しかし白馬はオレと快斗が付き合っているのを快く思ってない(ぶっちゃけ快斗を挟んで三角関係状態の)ため、以前やはり快斗のことで電話したら嘘を付かれて余計に混乱したことがあった。
白馬も一筋縄では行かない。
まあ、いざとなれば誘導して答えさせるって手もあるが、オレが確かめたい事を白馬に悟られず巧いこと誘導して引き出すのはなかなかに難しそうだ…。

──────くう。くう。

ん?
オレに寄りかかるようにして一緒に湯船に浸かる快斗が、うとうと舟を漕いでいた。

カワイイ…。寝ちゃったのか。

オレはそれで安心した。
たぶん、快斗が言っていることは本当なんだ。怪我したからって心配し過ぎたか…。
でもまあ、腕が自由にならない快斗を責めながら抱くのはワルくなかった。
思い出してニヤケながら、オレも湯船に頭を持たせかけ、深く大きな息を付いた。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


………信じたかな?

工藤の奴、ホントうるせえ。ガキじゃないんだからいちいち心配しすんなっつんだよ。
まあ…柔道で、ってのは嘘だけど。
グライダーで着地しようとしたら突風に煽られてひっくり返ったなんて、クールな怪盗としては隠しておきたいドジだからな。

ああ疲れた。途中マジで感じすぎて記憶が途切れ途切れだもん。変な声いっぱいあげてたのかな。ぅぅ、恥ずかしいっ。寝よ。とりあえず、一眠りして恥ずかしかったこと忘れよ。
また明日から忙しいし!
しばらく工藤に逢いに来られなくなるからな…。
もちろん、内緒だけど。




20130509

────────────────────────────────


《カルマ》について少々…
仏教では、karma を「業」といい、「因果応報」という思想を説明したものだそうです。日本では「カルマ」を因果応報の「果」つまり「結果=宿命」の意味で用いる傾向がありますが、これは「カルマ」という単語の間違った使い方で、本来「カルマ」は因果応報の「因」つまり「原因=行為」のほうなんだとか…(+_+)ムズカシ!

…で、今回のお話のタイトルにしたのは、こんなちょっとした?騙し合いも新快にとって「カルマ」と言ってもいいのかなぁーと思いまして。こんなのが積み重なってどんな「応報」が起こるのかは…また別のお話にて…;;お粗末さまでした~。

《拍手御礼》
昨日は「秘密」「囚人」に拍手いただきました。喜んでおります~。どなた様か、ありがとうございました!

拍手[19回]