名探偵コナン・まじっく快斗の二次BL小説。同ジャンル諸先輩方の作品に触発されております。パラレルだらけですが基本は高校生の新一×快斗、甘めでもやることはやってますので閲覧は理解ある18才以上の女子の方のみお願いします。★印のカテゴリは同一設定で繋がりのあるお話をまとめたものです。up日が前のものから順にお読み下さるとよいです。不定期に追加中。※よいなと思われたお話がありましたら拍手ポチ戴けますと至極幸いです。コメント等は拍手ボタンよりお願いいたします! キッド様・快斗くんlove!! 《無断転載等厳禁》

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2011年8月26日よりブログ開始
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2013年6月 青山探索館 登録
連絡先:hamanosuronin★gmail.com(★を@に置き換え)
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ゲーム仲間(新一×快斗)
※お気楽編です(..;)
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快斗のやつ、さっきからなにやってんだ。スマホばかりいじって、呼んでんのに顔も上げねえ。



「こら快斗。こっち向け」

「ちょいまち、今度こそいけるかも! もう少し…、ああっ、くそ、やっぱだめか。…あああー、残念~っっ!」

スマホを握りしめ、快斗がソファーにひっくり返って天井を仰ぐ。

「なにがダメなんだ」

「えー? あー…わり。ゲームだよ。パズルなんだけど、いまやってるステージが難しくてさ、あと一歩ってとこでどうしてもクリアできねえの。もう三日も同じとこやってんだぜ~!」

「なんだ」

ゲームかよ。真剣な顔で画面をのぞき込んでるから、またなにか〝企んで〟るのかと思った。
月下のマジシャン・怪盗キッドも、日常はフツーの高校生だ。まあ、たまにゲームに興じるのも悪くはないだろうが。

「ん? そういえば、こないだヘンなメッセージ送ってよこしてたの、もしかしてそのゲームか」

「そうそう! 工藤もやんねえ? 同じゲームしてる仲間同士で〝エッグ〟を贈り合えば、そのエッグの数だけ無料でプレーができんだよ」

「へえ~…」

くだらねえ。
と思いながら、オレはつい快斗の言う〝仲間〟というキーワードに引っ掛かってしまった。

「あんまりゲームはしたことないけど」

「大丈夫だよ。名探偵ならパズルだってお手のもんだろ?」

「さあな。それはやってみないと」

〝おだて〟と分かっていても少しばかりその気になる。

「まじやる? じゃあすぐインストールしよう。面倒ならプレーしなくても、時々エッグ贈ってくれるだけで助かるからさ」

「まあ、それくらいなら…」

ゲーム自体に何の期待もないが、快斗が喜んでるようなので乗ってやる。

「白馬もさ~『僕はゲームには興味ありませんから』とか言いながら、毎日ちゃんとエッグ三個贈ってくれんだぜ」

「なに?」

白馬だと。

「…白馬も〝仲間〟なのか? 学校じゃ白馬とは口きかねえって言ってたのに」

「ああ~それはまあ、同じクラスで完無視なんかしたら余計目立つし。グループ研究とか、掃除当番とか、最低限の接触は避けられねえっつうか」

快斗め、完璧なポーカーフェイスで流してるが怪しい。
もしかして快斗のやつ、あれだけ鬱陶しがっていた白馬と、いつの間にか親しくなってんじゃないのか。

白馬のドヤ顔が目に浮かぶ。
〝黒羽くんの日常を見守ることが出来るのは、君ではなく、僕です〟。
いつかそう言ったヤロウの声が甦る。

「…インストールするから、さっさとゲームの手順教えろ」






「くど~、寝ねーの? まさかまた課金して〝エッグ〟買ったんじゃねーだろな」

「いいから先に寝てろ。今晩中に追い付く」

「無理すんなよー。金払ってまでやるの〝違反〟だぜ」

「うるさい。くそ、ここがどうしてもクリアできねー!」

白馬から返ってきた〝エッグ〟もこれで使い切ってしまった。
もう少しだったのに。悔しい。こうなったら服部も誘って仲間にしてやる。

「なっ。クセになんだろ、そのゲーム」

「あ、ああ…」

確かに良くできてる。というのは、そのシステムだ。
パズルとはいいながら現れる駒はランダムで、運ゲーの側面が強い。そして〝エッグ〟。時間で回復する数は限られていて、それ以上無料でプレーするには同じゲームをする仲間を増やし、各々から〝エッグ〟を集めなければならない。
はまってしまったプレーヤーは〝エッグ〟欲しさに友人・知人をゲームに誘う。さらにゲーム仲間同士でランキングされるから競争意識も高まり、しまいには〝エッグ〟が足りず、ついつい課金して〝エッグ〟を購入してしまう…。

「続ければ解けるってもんでもねーんだって。今夜のとこはその辺にしとけよ。なんでも退け時が肝腎だぜ、名探偵」

「自分で巻き込んどいてなんだよ。それは怪盗のセリフだろ。探偵はあくまでも追究するのが…あっ、こら」

快斗にスマホを取り上げられる。
取り返そうとすると、快斗の吐息が温かく耳元をくすぐった。

ゲームで疲れた頭は痺れたようにぼんやりしている。
今夜は快斗に乗せられてばかりだなぁと思いながら、いつの間にか裸になっていた快斗の温もりにぞくぞくしたりして。

オレはそれ以上考えることを放棄し、より強い誘惑へとのめり込むことにしてシーツの海へと飛び込んだ。






20140308
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※お粗末様でした。この手のゲーム、ついつい隙間時間に始めてしまい、他のこと後回して気付けば夜中!自業自得だろ、という自分のハナシでした~(x_x)。

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