名探偵コナン・まじっく快斗の二次BL小説。同ジャンル諸先輩方の作品に触発されております。パラレルだらけですが基本は高校生の新一×快斗、甘めでもやることはやってますので閲覧は理解ある18才以上の女子の方のみお願いします。★印のカテゴリは同一設定で繋がりのあるお話をまとめたものです。up日が前のものから順にお読み下さるとよいです。不定期に追加中。※よいなと思われたお話がありましたら拍手ポチ戴けますと至極幸いです。コメント等は拍手ボタンよりお願いいたします! キッド様・快斗くんlove!! 《無断転載等厳禁》

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2011年8月26日よりブログ開始
2012年5月GW中にカテゴリ分け再編&アクセスカウンター設置
2013年5月 CONAN CP SEARCH 登録
2013年6月 青山探索館 登録
連絡先:hamanosuronin★gmail.com(★を@に置き換え)
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Design by:タイムカプセル
 

★2013-2014年越し新快happy-SP★
ダブルドリーム(新一×快斗)
※お気楽系です(^^;)。
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「なあ快斗、おまえ夢とか見る?」

工藤が唐突に訊いてきた。


二学期の終業式が終わって、制服のまま待ち合わせた駅前のショッピング・モール。
冬休み突入時期とあって普段より混み合っている。だらだら流してフードコートで飲み物だけ買って、上の階の隅っこにある休憩スペースに空きを見つけて二人して座り込んだ。

「なんだよ、夢って。将来世界的マジシャンになって日本に凱旋するって夢?」

「その夢じゃなくてさ、ほんとの夢」

「ハァ?」

なんだよ、ホントのユメって。

「つまり…あれか。寝てる間に見る夢のこと?」

「そうそう」

そうそうじゃねーよ。人に説明させんな。

「夢を見たことあるか、って訊いてんの? そりゃあるさ。俺は基本熟睡する派だから普段はそんなに見る方じゃないけど」

でも、うたた寝してて悪夢を見ることもある。意地悪なチビ探偵に騙されて捕まる夢とか、チェーンソー持ったゾンビ白馬に追いかけられる夢とか。

「それがどうしたんだよ」

「うん…」

もごもご。

「なに?!」

工藤がなんだか朱くなって呟いた。そしたら伝染ったみたいに急に俺まで顔が熱くなった。
慌ててストロー咥えてゴクゴクコーラを一気飲みする。

「かぁ、炭酸キツ!」

「今年最後に見る夢は…さ」

あっち向いた工藤が背中合わせに俺に寄っかかってきて、俺の肩に頭を乗せる。


「一緒に見ないか」


「…………」


ナニコレ。告白?  誘ってんの…?


「な。それでそのまま正月もオレんちにいればいい。そしたらさ」

そうしたら…?

「初夢も一緒に見られる」

「…………」

工藤の方を見られない。すごい照れる。

「…いいのかよ。年末年始、俺がずっと一緒で」

「構わないよ」

カマワナイヨ。じゃねえだろ。

「どおしよーかな~」

「テメエ」

いつものジト目で工藤が俺を睨んでくる。

────晦日から、ずっと二人で過ごせるのか。時間を気にせず…。
そう思ったら、なんだかテンション上がってきた。

「紅白見る?」

「いいよ見ても」

「初詣行く?」

「いいよ行っても」

「餅焼いて食べる?」

「いいね」

「雑煮作るか」

「いいね」

立ち上がって工藤を振り向くと、工藤も立ち上がって俺を振り向いた。
俺がヘヘッと肩を竦めるのと、工藤がハハッと笑うのも同時だった。

「年末年始くらい謎解きは休むんだろうな、名探偵」

「おまえこそ。四越の新年宝飾商談会、狙ってねえだろうなコソドロ」

〝さあね〟と同時に言って、声を出して笑い合った。


今年最後の夢。そして新年最初の夢。
一緒に見るのはどんな夢なんだろう。ぐっすり眠っちまってわかんないかもしれないけど。
でもいいや。
工藤のそばにいられるなら。
工藤が見る夢に寄り添って、その夢の気配を感じることが出来るなら。




20131227
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※年末年始SP、まずはお手軽系にて(^_^;)。悪夢の話は20110912up『拉致』、20111106『白馬の呪い』参照。白馬くん、ごめ~ん(+_+)。

●拍手御礼!
「5000メートル」「ホワイト・マジック・クリスマス」そして「ひとりごと」へも拍手いただき感謝です!!  妄想精進いたします(^_^;)。

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